春の訪れを知らせる足音
寒い冬が終わりに近づく頃、見かけるとホッとする野菜がある。菜の花だ。お正月が過ぎ、七草がゆが終わると並び出す。店先で見つけると、もうすぐ春がやってくるんだ、という気持ちになる。
菜の花の花言葉をご存知だろうか? 「快活な愛」「競争」「小さな幸せ」「快活」「活発」「元気いっぱい」「豊かさ、財産」。前向きで元気と希望に満ちあふれた花言葉は春に向けて、新しい門出を祝ってくれているような気がする。
新しい季節に向けてのスタートに
春を知らせる野菜、菜の花にはほんのりとした苦みがあり、チーズとニンニクとの相性は抜群である。
食べ合わせもよい。春からの新生活に向けて、冬の疲れを癒すのにもぴったりの組み合わせなのである。
この菜の花に「ブルサン ガーリック&ハーブ」を一緒に合わせることで、菜の花にプラスしたいタンパク質もニンニクも取り入れることができる。また、栄養面だけではなく、味わいも格段にアップする。
ほろ苦い菜の花をほろりと溶けるブルサンが包み込み、風味の良いガーリックとハーブの香りが口中に広がって、早春の美味しさを堪能できる。
菜の花の選び方と保存、調理のポイント
●選び方のポイント
・蕾が小ぶりで揃っているもの、葉の色が鮮やかな緑色でみずみずしく、茎の柔らかなものを選ぶ。
・鮮度落ちの早い野菜なので、早めに食べきる。
(湿らせた新聞紙などに包んでビニール袋などに入れ、立てた状態にして冷蔵庫で保存する)
●茹で方のポイント
1. 茎と芽の部分を切りわけ, 先に茎部分を茹でる(目安時間は45秒、茎が細い場合30秒)。
2. 時間差で芽の部分を加え、15秒ほど茹でる。
3. ザルにあげ、すぐに冷水にさらす。
※水に溶けやすい栄養素(ビタミンCなど)があるため、茹ですぎに注意。
※シャキシャキとした歯ごたえが残る程度に、さっと茹でる。
※生のままだと鮮度が落ちるのが早いので、生のままよりも茹でてから保存すると良い。 その場合はラップに包み、冷蔵でも冷凍でも保存が可能。
ブルサンとトマトの美味しい関係
菜の花のピザには、味わい深くなる理由がある。それは、トマトとチーズの関係性。ブルサンは口溶けなめらかで美味しいだけではなく、トマトとの相性も抜群なのだ。
日本の旨味、出汁と言えば昆布、鰹節、椎茸などが代表的だが、海外の料理ではトマトを使うことが多い。トマトは昆布と同様、グルタミン酸を多く含んでいる。日本では昆布に鰹のイノシン酸を合わせることで旨味をアップするのだが、トマトにはこの鰹の役割としてチーズを合わせるそうだ。確かにトマトソースやトマトベースのソースは、肉系・魚系はもちろん、チーズをかけた料理に似合う。
今日の料理の具材はブルサン、トマトケチャップ、シラスに菜の花。ブルサンとトマトが奏でる旨味に、シラスの旨味もプラス。材料の持つ味わいに菜の花の苦みが入ることで、味わいの五味、すなわち「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」 のすべてが揃う。
春の訪れを感じて乾杯!菜の花とブルサンのパーティピザ
大きなピザを切り分けるのはパーティの醍醐味だが、引っ込み思案な人はなかなか手がつけられなかったりする。そういうときにオススメなのが、ちょうど1人前のピザシートだ。
大きさは餃子の皮ぐらいで、少し厚みがある。ひと口サイズで食べやすく、手を伸ばしやすい。
また、トースターで調理できるという点でもとっても手軽! 少しずつ焼けば、いつでも熱々を食べられる。
寒い季節ももうすぐ終わり。寒さを包み込むようなまろやかな舌触りのブルサン、そして菜の花が告げる春のほろ苦さが口の中で溶け合い、あたたかい季節の到来を感じさせてくれる。
菜の花で春の訪れを感じながら乾杯! そんなひとときが楽しめる、ブルサンと菜の花のピザ。雪解けのような幸せな風味をぜひ味わっていただきたい。
くわしいレシピはこちら
●『ヤミツキな美味しさ【菜の花とシラスのブルサンピザ】』
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https://www.bel-japon.com/boursin/unbelievable/
今回お話を伺ったNadia Artist
料理家/料理Youtuber SHIMA
編集協力:ベル ジャポン株式会社