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2015.06.27

甘辛どちらでも!3つの香りを持つ「オールスパイス」

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スパイスへの扉へようこそ!

スパイスコーディネーターのバリ猫ゆっきーこと吉田由季子です。

 

今回注目するスパイスは「オールスパイス」です。

スパイス初心者から上級者まで・・・スパイスって何?ってぜんぜん興味のない方も含めて料理をする全ての人にお勧めしたい、常備してほしいスパイスです。

 

オールスパイスはブレンドスパイスと間違われることがありますが単一のスパイスです。

オールスパイスの「オール」が誤解を招くようですが
この名前にもちゃんと意味があります。

 

オールスパイスの名前の由来

オールスパイスの芳香は「シナモン」「ナツメグ」「クローブ」をミックスしたような複数のスパイスを連想する香味とその共通する主成分である「オイゲノール」に由来して「オールスパイス」と名づけられました。

 

形はペパーに似ているので(ペパーより粒が大きい)発見当初はペパーの一種として「ペパーの果実」「ジャマイカペパー」とも呼ばれていたそうです。
中国では「三香子」、日本では「百味こしょう」とも呼ばれています。
ただオールスパイスにはペパーのような辛味感はなくさわやかな甘味、ほろ苦さが特徴です。

 

その特徴から甘い料理、辛い料理どちらにも合い、またナツメグのようにひき肉にくわえたり、シナモンやクローブのようにお菓子に加えたりなど幅広く使えることからオールマイティーなスパイスとしても

この名前は本当にぴったりなのではないかと思います。

https://oceans-nadia.com/user/11206/column/38

↑「スパイスをブレンドしてみよう」のコラム記事にもオールスパイスのことについてふれています。

芳香の主成分が同じ「オイゲノール」のスパイスと合わせてつかうとより応用範囲が広がることも記載させていただいています。
お時間のある方はこちらのコラムも参考に・・・

 

ではもう少し詳しくオールスパイスのことを綴らせて頂きます。

 

オールスパイスの効能

これは主成分であるオイゲノールの効能でもありますが
免疫力を高め、動脈硬化や癌の発生を防ぐ働きがあり、また消化不良、防腐、抗菌作用などがあると言われ、オールスパイスの精油を食欲増進剤や神経痛の治療に用いたりもしているそうです。

 

オールスパイスを併用する

オールスパイスは香りの似ているナツメグ、シナモン、クローブと併用すると使いやすいということは以前にもお話させていただきました。

ではなぜ併用すると使いやすくなるのでしょうか?
このときスパイスをブレンドするとおこる「マスキング」の働きからと言われています。

 

よく例にあげていますが
ナツメグを使う料理としてハンバーグで以前も
ひき肉にナツメグだけではなくオールスパイスを加えてみてくださいとお話させていただきました。

このときオールスパイスを併用するとスパイスの効果でひき肉の臭みが消え、その後ナツメグの芳香がオールスパイスでマスキングされ、オールスパイスの芳香がナツメグでマスキングされるという現象が起こります。

 

特にこの効果を期待して絶対に併用してくださいとまでは言いませんが
いつもどおりハンバーグを作るとき「ナツメグ」を振りかけたが
なんとなく入れすぎたかもしれない・・・ナツメグ臭が気になると言うときにでも試しに「オールスパイス」を追加してみてください。
入れすぎたスパイスは取り除くことができませんが、スパイスを併用することで入れすぎの失敗を軽減することができます。

これになれてくると・・・
不思議といろいろスパイスを加えてみたくなるから不思議です。

オールスパイスはある意味「オールマイティー」なスパイスです。

スパイスを使う上でちょっとした救世主として常備することをお勧めします。

 

楽しいキッチン*spiceーcooking*オールスパイスレシピ集

 

 

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