はじめまして。フードスタイリストとして活動している、kumi terakadoです!!
今日からこちらのコラム、【LOVE ジャパニーズ!イン ザ ワールド】を書かせていただくことになりましたっ! 連載コラムなんて初めてなので、ドキドキですが・・・
私はオランダ育ちで、高校卒業までアムステルダムに住んでいました。そのあとは大学でアメリカのボストンに住み、それ以外にもニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイを転々とし、日本に帰ってきました。
長い海外生活で感じた、世界から見た日本の食文化。日本に住み始めて再認識する日本の食文化。海外での旅先で経験する、日本食にまつわるエピソード。そんなテーマを、これから連載でゆる~く書かせていただこうと思っています。
たまに日本語が「あれ?」という時があるかもしれませんが、暖かく見守っていただけると嬉しいです・・・汗
さて、第一回目の記事は、「ソウルフード」について。自分のルーツを感じる食べ物。懐かしい味。ほっとする食べ物。日本人でよかったと思う味。そんなソウルフード。
故郷オランダの、ある中華レストランでは「リ○―麺」と呼ばれるお料理が存在します。(とある企業の社名が入っているので、一文字○にしてあります!)
スープは中華そばのスープに似た、醤油ベース。麺はうどん。トッピングには、たっぷりの白菜と中華豆腐のあんかけと、真っ赤なチャーシューがてんこ盛り。そんな一品が「リ○―麺」。
意外な組み合わせなのですが、これが本当に美味しいんです。今でも、ものすごーく食べたくなるときがあるので、自分で再現できないか何度か挑戦したのですが、成功していません・・・
オランダには日本企業が多く進出していて、たくさんの日本人駐在員とその家族が住んでいます。今ではラーメン屋さんも増えてきましたが、30年ほど前はホテルオークラや日本食レストランに行って、日本で食べるラーメンの3倍ほどの値段を払わないとラーメンを食べられるところはありませんでした。
そこで、駐在員である「リ○―社」の社員が、会社のそばにあった行きつけの中華レストランの厨房に通いつめ、試行錯誤で現地の食材で作り上げたレシピがこのお料理だったわけです。きっと、手軽にラーメンを食べられるようにしたかったのでしょうね。同僚や家族にも、ラーメンが恋しかった人が多くいたのでしょうね。今ほど日本食材店や日本食レストランがなかった当時、オランダ生活が辛くてホームシックだった人も多かったと思います。そんな彼らが求めたソウルフードが、きっとラーメンだったのでしょうね。
以来、このレシピはこの中華レストランのれっきとしたメニューになり、今でも健在です。途中でレストランの経営が変わっても、ちゃんと受け継がれました。「リ○―」の社名は外れ、「中華野菜炒めチャーシューうどん」に改名されてますが。笑
去年の夏にオランダに帰ったときは3日間という弾丸だったわけですが、2回食べてきました♪
ラーメン大好き人間の自分にとって、日本で食べる美味しいラーメンはもちろん好きですが、オランダにあるこの中華レストランでしか食べることのできない、この変てこラーメンは、オランダで育った日本人としての思い出がいっぱい詰まったソウルフードです。
みなさんのソウルフードはなんですか?
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