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    • 公開日2017/11/01
    • 更新日2017/11/01

    りんごの雑学&使える裏ワザ12選

    旬を迎えてスーパーにズラリと並ぶりんご。秋の味覚でおいしいですよね。そこで今回は、りんごにまつわる雑学ネタをご紹介します。覚えておくと便利なものばかりですよ。

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    りんごの雑学&使える裏ワザ12選

     

    りんごの「栄養」と「味」にまつわる雑学

    まず始めに、りんごの栄養と味についての雑学を3つご紹介します! りんごの切り方とより美味しく食べる方法もありますので、ぜひ参考にしてくださいね!

     

    雑学① 皮には栄養がたっぷり!

    りんごの皮には、ポリフェノールや食物繊維などの栄養が含まれています。皮をむいて食べているという方もいるかもしれませんが、りんごの栄養をムダなく摂取するには皮ごと食べるのが良いですよ。

     

    雑学② 気のせいじゃなかった!冷やすと甘みアップ

    りんごは冷やすと甘みが増します。これは、りんごに含まれている果糖という糖類の性質のためです。果糖にはα型とβ型が存在しますが、冷やすことで甘みの強いβ型が多くなり、りんごが甘く感じられるのです。

     

    雑学③ 甘みが強いのは種の周りとおしりの部分

    りんごの甘みは、種の周りとおしりの部分が強いんです。そのため、切る時は縦型に切ることで甘い部分を均等に分けることができますよ。

     

    りんごの「変色」といろいろな変色予防

    切ったりんごが茶色く変色するのは、りんごのポリフェノールが酸化してしまうからなんです。ここでは、りんごの変色防止や変色戻しについてご紹介します!

     

    雑学④ 「塩水」で変色予防

    りんごの変色予防の方法で最も一般的なのが塩水につけることです。変色予防の効果があるのはだいたい0.5%の塩水です。200mlの水にひとつまみの塩を入れると、だいたい0.5%の塩水になりますよ。

    塩水につけるとりんごの変色予防になるのは、塩水中のナトリウムイオンが酵素の働きを抑えて酸化を防止してくれるからなんです。

     

    雑学⑤ 「レモン水」で変色予防

    濃度1~2%のレモン水につけることでもりんごの変色を防ぐことができます。これは、レモン水に含まれるビタミンCが、りんごのポリフェノールよりも先に酸化物質と結び付いてくれるため、りんごは変色せずにすむのです。

     

    雑学⑥ 「砂糖水」で変色予防

    しょっぱさや酸味などの味がついてしまいそうで、塩水やレモン水につけることに抵抗があるという方には砂糖水がおすすめです。

    10%ほどの濃度で砂糖水を作り、ここにりんごを入れます。だいたい200mlの水に大さじ1くらいの砂糖でOKです。濃度の濃い砂糖水がりんごの表面で膜となってくれるので、酸素がりんごの表面に触れられなくなり変色しなくなります。

     

    雑学⑦ 「はちみつ水」で変色予防

    砂糖水と同じ理由で、なんとはちみつ水でも変色を防ぐことができます! 変色予防にはちみつ水を使う場合は、砂糖よりも多い量のはちみつを水に溶かすのが良いかと思います。砂糖水やはちみつ水で変色防止すると、ほんのり甘みがプラスされますよ。

     

    雑学⑧ 「変色戻し」が「オレンジジュース」でできる!

    りんごの変色は酸化によるものなので、結び付いてしまった酸素を取り除けば、酸化した状態ではなくなり変色も戻ることになります。

    オレンジジュースにたっぷり含まれているビタミンCは酸素と結び付きやすいため、変色したりんごをオレンジジュースにつけると、酸素がりんごから離れオレンジジュースのビタミンCと結び付くため、りんごの変色を戻すことができるのです。

     

    りんごの「エチレンガス効果」がすごい!

    りんごは常にエチレンガスを出しています。このエチレンガスは、発芽や追熟に深く関わっており、りんごの周りに置いた他の食材にもいろいろな影響を及ぼすのです。ここでは、代表的な例を2つご紹介します。

     

    雑学⑨ じゃがいもの「発芽抑制」

    りんごのエチレンガスには、じゃがいもの発芽を抑制する働きがあります。じゃがいもと一緒にりんごを保存することで、じゃがいもの発芽を抑えて長期間保存できるようになります。

     

    雑学⑩ 果物や野菜の「追熟」

    エチレンガスには、果物などを追熟させる働きがあります。熟し切らないうちに売られていることが多いキウイやバナナなどが固い場合は、りんごと一緒にビニール袋などに入れて保存するとすぐに熟します。

    反対に、りんごを袋などに入れずにそのまま野菜室に入れておくと、エチレンガスが野菜室に充満して他の野菜や果物が熟してしまって傷みやすくなるので、りんごはきちんと袋などに入れて保存しましょう。

     

    りんごの「見た目」にまつわる雑学

    最後に、実は意外と知られていないりんごの「見た目」にまつわる雑学を紹介します!

     

    雑学⑪ りんごの「表面のツルツル」の正体は……?

    りんごの表面がツルツルして光っていると、まるでワックスでも塗っているように見えますが、これはりんご自身が作り出した自然のものなのです。

    りんごが熟してくると、りんごの中でオレイン酸やリノール酸というものが増えてきます。これが皮の外側に出てきて、あのツルツルと何かにコーティングされたような状態になるのです。表面のツルツルは熟しているサインでもありますよ!

     

    雑学⑫ 「葉とらずりんご」って何?

    りんごを栽培する際、赤く熟してくる頃になるとりんごの周りの葉を取ってりんごに日光がよく当たるようにしています。この葉を取る作業をしないのが「葉とらずりんご」です。

    葉で隠れて日光が当たらない部分があるため、色づきにムラがありますが、葉の栄養がりんごの実にも行き渡っていてより美味しくなっていると言われています。

     

    食材には面白い雑学がたくさん

    いかがでしたか? りんごの雑学や変色防止&戻しの裏ワザをご紹介しました。食材にはさまざまな雑学があり、中にはりんごの追熟効果のような役に立つものもあるかもしれません。ちょっと調べてみると、意外と面白いですよ。



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    若子みな美
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    若子みな美

    管理栄養士・減塩料理家 レシピ開発、料理・美容・栄養など食に関する記事の執筆や監修、料理写真撮影、栄養計算などのお仕事をしています。 病院や学校給食に従事した経験を活かし、食に関してトータルコーディネートを行う。 『栄養バランス × 味 × 見た目』を3つが揃った減塩レシピ、時短簡単レシピの開発を得意とする。 見た目からの料理の美味しさを極めるため、祐成陽子クッキングアートセミナーへ通い、フードコーディネーターになるための知識・経験を得る。

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