きんかんの時期ももうすぐ終わり。 今のうちに沢山煮て、ストックしておきましょう。 手間はかかりますが、煮ている時の爽やかな香りは何とも言えず幸せな気持ちになり手仕事の苦労も忘れてしまいます。 焼き魚の付け合わせにするのが我が家の鉄板。 お湯を注いで きんかん茶にも。
きんかんの種を除くときは、皮が硬すぎると取りにくいので、湯でこぼす際に一つ湯から取り出してみて柔らかくなっているか確認すると安心です。 煮すぎても果汁が逃げてしまうので注意しましょう。
きんかんは水洗いし、へたを取ります。
きんかんに5ミリぐらいの間隔で、縦方向に包丁で切り込みを入れていきます。
鍋にきんかんを入れ水から煮て沸騰させます。 沸騰の状態で5分煮てお湯を捨てます。
ざるに上げて冷めたら、きんかんをつぶしながら 竹串で中の種を除きます。 (1つのきんかんに種がだいたい2~5個くらい入ってます) 作業するときは、鍋の上にざるをかませて その上で行うと果汁も無駄なく使えます。
果汁の入った鍋にきんかん、グラニュー糖、水を入れて弱火で10分煮ます。 煮汁を半分くらいまで煮詰めます。
煮沸したガラス容器に入れて2~3日味をなじませます。 盛り付けるときは上下をぎゅっとつぶすとお花のように 切りこみがきれいに出ます。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。