行き場をなくした牛乳の救済レシピで文字通り蘇った「蘇」。飛鳥〜平安時代に貴族たちが食したチーズの原型とも言われます。 本来は大量の牛乳を長時間かけて褐色になるまで加熱し、乾燥させて保存できるようにしたもの。 試しにコップ一杯やわらかく作ってみたら、とろんとしてほんのり優しい甘さ。「牛乳ってこんなに甘いの?」とちょっとした感動。 夢とうつつの狭間のような味わいです。 STAY HOMEが定着しつつも忙しく時間に追われる毎日ですが、一日のうちのほんの20分、ゆるりとさまざまなことを見つめ直す時間を持てたらと思います。
表面に膜が張りそうになったら固まるまで早いので、ダマにならないように気をつけてくださいね。 写真はローズマリーソルトを散らしています。 そのまま味わうもよし、お塩や蜂蜜などお好みで。
牛乳をテフロン加工のフライパンに注ぎ、極弱火にかけてゴムベラでゆっくり混ぜながら加熱する。 約20分でまとまりティースプーン1杯分のトロッとした塊になります。
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…gris
フランス語のレシピ翻訳、メニュー 開発、料理撮影、テーブルコーディネート等を手掛ける。 フランスに留学後、リヨン郊外のリゾート開発に携わり約2年滞在。 自宅キッチンスタジオから、インテリア、お花、BGM、お酒とのマリアージュを楽しむ「少しの工夫でいつものごはんも極上のひと皿に」をコンセプトに素材を生かしたシンプルレシピを提案しています。