フランスで肉質の固いコック(雄鶏)を、ヴァン(ワイン)で煮込んで美味しく食べるための料理です。 骨付き肉と香味野菜、たっぷりの赤ワインを煮こむ絶品の一皿です。 マッシュポテトなどが添えられることが多いのですが、私のおすすめはクスクス(粒状の極小パスタ)です。 煮汁にからめながら食べると、クスクスがもう止まらない美味しさです。 お肉も野菜もたっぷり、クスクスも添えたワンプレート完結ディナーです。
・残ったワインを使う場合などは、半量程度までをチキンスープに置き換えても充分に美味しくお作りいただけます。 ・鶏肉は骨から美味しいスープが出るので、ぜひ骨付き肉でお作りください。 ・おもてなし料理などていねいに作る場合は、煮汁をこして野菜を取り除きますが、そのまま残して食べていただくのも良いです。 ・赤ワインを投入後はしっかり沸騰させてある程度煮詰めることで、さらに深みが増します。
バターを室温に置き、やわらかくしておく。
骨付き鶏もも肉は真ん中の関節の部分で切り分ける。 (皮を下にして足をグッと曲げ、曲がったところが切りやすい。) 塩小さじ1強、こしょうを全体によくすりこみ、10分以上置く。
玉ねぎ、にんじん(皮つきのまま)、セロリはそれぞれ1cm角に切る。 にんにくは包丁の腹で軽くつぶす。 マッシュルームは石づきを取って2等分に切る。 ベーコンは1cm幅に切る。
1の鶏肉から水分が出ていればキッチンペーパーで拭き取る。 煮込み鍋にオリーブオイルを熱し、鶏肉を皮の部分から焼く。数分は動かさずに、皮目にしっかり焼き色をつける。 トングなどで裏返し、表面全体が色が変わる程度に軽く焼く。 鍋からいったん取り出す。
鶏の余分な脂が出ていればキッチンペーパーで吸い取る。(肉の旨みまで取り過ぎない) 玉ねぎ、にんじん、セロリを入れ、肉の旨みをこそげ取るようにしながら5分程炒める。 にんにくを加え、香りが立つまで1分程炒める。
A 赤ワイン400ml、水200ml、トマトペースト大さじ1、砂糖小さじ1、バルサミコ酢小さじ1、ローリエ1枚、タイム1本を加え、鍋のふたをせずに5分程沸騰させて、ワインを煮詰める。 鶏肉を戻し入れ、鍋のふたをして30分煮込む。 途中、肉の上下を入れ替える。
煮こんでいる間に、フライパンにオリーブオイル大さじ1/2を熱し、マッシュルーム、ベーコンをサッと炒める。
5の鍋から再び鶏肉を取り出す。 ていねいに作る場合は、ここで鍋の煮汁をこし、野菜と煮汁に分ける。 野菜はそのまま煮汁に残して食べても良い。 やわらかくしたバターと小麦粉をよく混ぜ合わせ、煮汁に入れて木べらで混ぜながら弱火で煮溶かす。
バターと小麦粉が溶けて煮汁にとろみがついたら、マッシュルーム、ベーコンを加える。 鶏肉を戻し入れ、さらに5分程弱火で煮る。
クスクスは袋の表示通りに戻す。 又は150gのクスクスに150mlの熱湯(分量外)、塩少々を加えてラップなどをしてしばらく蒸らす。 少量のバターでクスクスをサッと炒めても美味しい。 皿に鶏肉と煮汁を盛りつけ、クスクスを添えて煮汁にからめながらいただく。
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Yukiyo
スポーツを頑張る子供たちへの食でのサポートで、栄養バランスを考えた献立を長年作ってきました。 今では栄養バランスは外さず、家族の笑顔が増えるような華やかで心躍る食卓を心掛けています。 そのために日々の献立だけでなく、まだ見たこともない国内外の食材や調味料を探求し、世界の美味しい料理をおうちでも簡単にできるレシピを考案しています。 お料理好きな皆様には旅行気分で楽しみながら、料理にまだ慣れていない方にも上手にお作りいただけるよう、丁寧でわかりやすいレシピを目指して書いています。 レシピを通して、料理を作る楽しさ、そして美味しさを共有させていただければ、光栄です。 大阪市在住