毎年この季節を待ちわびて山椒オイルを作る。 一粒ずつ枝や軸を外すのは大変だけれど、爽やかな香りに包まれるその時間さえも贅沢だと思わせてくれる、穏やかで上品な刺激。 オイルなのに爽やか、という相反する要素が虜にさせる。 チキンソテーや焼き魚、カルパッチョ、パスタ、ホクホクにふかしたじゃがいも・・・ 仕上げにスプーン一杯垂らすだけですべてを次元の違う料理にしてしまう。 小粒でもピリリと辛い魔性のオイル。
実山椒は色が変わりやすいので買ってきたら早めに水にさらしてください。 実山椒の下処理をした後は、手で目などをこすらないようにしてくださいね(*^-^*) オリーブオイルは香りが強いので、色も香りも淡い米油を使うと山椒の風味が生きてきます。 お料理をお皿に盛り付けてから、仕上げに垂らすと風味を存分に楽しめます。
<実山椒の下処理をする> 実山椒はボウルに入れて水を替えながら洗い、30分ほどさらす。
熱湯に塩を入れて、沸騰したら弱火で7分位茹でる。 指先でつぶれるくらいが目安。
ざるにあけたら冷水にさらして、小枝や軸を取る。 (細い軸は面倒なら取らなくても大丈夫です)
<山椒オイルを作る> 下処理をした実山椒を米油に漬け込む。 翌日には香りが移るので使えます。 冷蔵庫で2週間位を目安に使い切ってください。 使いきれる分量ずつ油に漬け込むと鮮度を保てます。
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…gris
フランス語のレシピ翻訳、メニュー 開発、料理撮影、テーブルコーディネート等を手掛ける。 フランスに留学後、リヨン郊外のリゾート開発に携わり約2年滞在。 自宅キッチンスタジオから、インテリア、お花、BGM、お酒とのマリアージュを楽しむ「少しの工夫でいつものごはんも極上のひと皿に」をコンセプトに素材を生かしたシンプルレシピを提案しています。