とんかつまい泉と言えば、ヒレかつサンドが有名ですね。お肉が柔らかくて私も大好きで時々いただきます。 「加熱しても硬くならない肉素材シート肉」を考案する際に、まい泉のかつサンドより柔らかいとんかつを作ることが目標でした。試行錯誤の末に完成したとんかつです。 箸やスプーンで簡単に切れるくらいの柔らかさです。 かつ煮、かつカレー、サンドイッチなどのバリエーションもお楽しみください。
【美味しく作るポイント】 ① シート肉の肉だねは蒸す際に火が通っているので、高温・短時間で揚げるのが柔ら かさを保つコツです。 ② 蒸した後のシート肉表面のくぼみにもバッター液をしっかりつけパン粉をまんべん なくつけるときれいに揚がります。 ③工程1で加熱したシート肉は冷凍保存できます。ラップでぴったり包み、チャック 付き保存袋に入れ、空気を抜いてから保存するとよいでしょう。 ④工程1で余った加熱前の肉だねは冷凍するか、もしくは厚切り肉、薄切り肉、肉団 子状に成形・加熱してから冷凍保存することができます。
A 豚ひき肉140g、卵100g、じゃがいも60g、玉ねぎ20g、マヨネーズ16g、日本酒小さじ2、塩ふたつまみ、麩14gで【豚シート肉の肉だね】を作る。 作り方はこちらをご参照→https://oceans-nadia.com/user/390559/recipe/478318 *冷凍保存してある場合は解凍する。
肉だね240gを2等分し、それぞれクッキングシートにのせ、厚み2cm位になるようヘラで形を整え両端を軽く止める。 蒸気が上がっている蒸し器で約6分蒸し、乾かないようラップで包み、そのまま冷ます。
【バッター液】を作る。 B 薄力粉大さじ3強、水大さじ3、マヨネーズ大さじ1をよく混ぜる。
1に【バッター液】をまんべんなく塗り、細かいパン粉をしっかりつける。
180度に熱した揚げ油でさっと揚げる。
切り分けて皿に盛り、とんかつソースをかける。好みで練りがらしを添える。
【とんかつを使った調理例】 ●カツ煮 甘辛い煮汁がしみたとんかつは、よりしっとり柔らかに。 ふんわり卵でとじたご飯がすすむおかず。
●かつカレー 豚シート肉の肉だねで作ったとんかつに、スパイシーなカ レーソースをたっぷりかけたボリューム満点のおかず。
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クリコ
料理研究家・介護食アドバイザー
病気で食べることが困難になった夫のために、介護食を作ることになりました。はじめての介護食作りは戸惑うことばかりでしたが、気づくとその面白さに夢中になっていました。 私が作る介護食の特徴は、素材を手作りすることです!! 「食べづらい、おいしくない、見た目に食欲がわかない」などの悩みを解消するために、肉・魚・野菜料理のベースになる素材を手作りします。 手作り素材で作る料理は、見ても食べても美味しく、箸やスプーンで簡単に切れる柔らかさです。 ◆「加熱しても硬くならない肉素材」 ハンバーグのような肉だねを滑らかなペースト状にしたものが肉素材です。 加熱しても硬くならず、見た目は普通の肉料理。とんかつ、豚の生姜焼き、つ くねなど、調理法も形も自由自在です。 ◆「加熱しても硬くならない魚素材」 鮭、タラ、エビ、ホタテなどで作る滑らかなすり身が魚素材です。肉素材同様 に和洋中の魚料理を作ることができます。 ◆「野菜ピュレ」 茹でた野菜をすりつぶしたピュレに他の食材を組み合わせて作る野菜料理 は主食から汁物まで彩豊かで栄養満点。工夫次第でレパートリーは無限大 です。 ◆「時短調理」 手作り素材は小分け冷凍保存することで調理時間を大幅に短縮します。 イタリア料理と和食の教室で教えた経験を生かし、手作り素材を使った料理レシピは180点。 「このレシピに出会えてよかった」「全部食べてくれた」「とにかくおいし い」「介護食なのに家族で楽しめる」などたくさんの満足のお声をいただい ています。 ご家族の皆様でご一緒にお楽しみいただければ大変嬉しいです。