地域
千曲川源流に位置する
高原野菜の名産地「川上村」
川上村は、千曲川源流に広がる水も空気も清らかな高原野菜の名産地。冷涼な気候を生かした多彩な高原野菜を栽培しています。
村は長野県の東南端に位置し、群馬・埼玉・山梨に接しているため、全国への流通にも非常に便利です。生産から流通に至る一貫した品質管理体制のもと、美味しい野菜を採れたての鮮度を保ったまま出荷しています。
交通環境
鮮度を保ったまま
すばやく全国へ
最寄りのインターチェンジである中央自動車道・長坂I.C.まで約40分、上信越自動車道・佐久I.C.へは約80分でアクセス可能です。
東京まで
約3時間
大阪まで
約5時間
地勢・気候
高地ならではの日差しと冷気が育む
独自のおいしさ
晴天日が多く降水量の少ない川上村。年間平均8.5℃の高原、標高1,300mを中心に、1,100m~1,500mに広がる耕地で30種類以上を数える野菜や果物を栽培しています。
標高
1,300m
年間平均気温
8.5℃
降水
1,025.5mm
作付面積
2,853ha
生産取扱高
高原の恵みを生かして育てる
日本一のレタス王国
数多くの農作物を栽培している川上村でも、特に代表的な野菜がレタス。日本一の生産量を誇り、全国の市場に向けて鮮度の良い高品質のレタスを提供しています。
野菜総取扱高(平成25年)
177億3175万円
レタス出荷量(平成25年)
72,856t
レタス
【出荷時期】6月下旬〜9月
【出荷量】72,856t
川上村レタスの特長は、昼夜の温度差によって増した甘み。食欲を誘う優しい香りと柔らかくシャキシャキした食感。栄養がたっぷりつまった鮮やかな緑色が料理においしさと彩りを添えます。
白菜
【出荷時期】7月〜10月
【出荷量】55,195t
冷涼な気候のもとしっかりと甘さを蓄え、ズシリと重く身のしまった川上村産の白菜が全国の消費者に喜ばれています。鍋物や漬け物など様々な料理に合います。
サニーレタス
【出荷時期】6月中旬〜9月
【出荷量】5,541t
赤と緑の鮮やかなコントラストが映えるリーフレタス。かすかな苦味があり、サンドイッチや手巻き寿司など、和洋中問わず色々な料理に活躍します。
グリーンリーフ
【出荷時期】6月中旬〜9月
【出荷量】4,407t
通常のレタスに比べ、更に緑の色が鮮やかで栄養価にも優れているのが特徴。サクサクとした歯ざわりが楽しめクセのない味わいで料理の幅が広がります。
グリーンボール
【出荷時期】7月下旬〜10月中旬
【出荷量】1,741t
葉は肉厚ですが大変やわらかく、甘みのある小ぶりの丸いキャベツ。サラダや浅漬けなどにおすすめです。
埼玉を朝一番に出て川上村を訪れたちょりママ。そのためこの日は昼前から収穫作業を手伝わせていただきましたが、本来川上村の収穫作業が始まるのは深夜2時!気温が上がらないうちに収穫し、そのまま箱詰めされて冷温を保ったまま出荷される。
川上村レタスは正真正銘の「朝採れ」レタスなのです。
1. こうして採れたてのレタスはすぐに箱詰めされて保冷車で全国へ配送されます。比較的近い首都圏では、その日のうちに売り場に並ぶこともあるようです。
2. 一面広がるレタス畑!その作付面積は1戸あたり平均して5haもあるそう。レタスを収穫するのは、JA長野八ヶ岳の宮澤課長。
3. 雨を特に嫌うレタス。この日の前日もゲリラ豪雨に見舞われた川上村でしたが、それでもすくすくと育っています。
種を蒔いてからおおよそ2ヶ月ほどで収穫されるレタス。川上村ではその気候から、秋口の10月上旬まで、約半年間同じ畑を使って収穫が続けられるそうです。農家さんにとって特に大変なのが苗の植え付け。川上村では30年ほど前から育苗も実施しており、より美味しくより強いレタスづくりに尽力しています。
4. 川上村役場の日向さんに川上村レタスのレクチャーを受けるちょりママ。もちろん日向さんも、ご自宅でレタスづくりに携わっています。
5. 丸々と大きく育った川上村レタス。収穫後すぐに畑で外葉を外します。
6. 昼夜の寒暖差が美味しさの秘密。夏の平均気温は20℃を上回りますが、その寒暖差も10℃を超えるそう。
そろそろ採れたてをいただきます!とちょりママ。農家さんからいただいた、つい先ほど収穫したばかりのレタスを手に、川上村レタスを堪能します。何より特筆すべきは、そのみずみずしさとシャキシャキの食感!畑中に響きそうな噛み応えです。
7. 鮮やかな緑が青空に映えて。内部がしまりすぎず実の軽いレタスが川上村の特長。その葉肉はやわらかでいて、レタス特有のシャキ!パリッと感。
8. そしてそのお味はこれぞレタス!という強い主張を感じます。甘さもさることながら苦みもしっかり。さらに鼻を刺激する香りもレタスを実感。決して脇役ではない、主役としての存在感を存分に感じた収穫体験でした。
川上村レタスのお話をお聞かせくださったお二人と記念写真をパシャリ。
お二人とも大変お世話になりました!
川上村役場の日向さんと役場前にて。丸1日アテンドありがとうございました!
JA長野八ヶ岳の宮澤課長とのツーショット。川上村の歴史から農業について精通している宮澤課長。貴重なお話をありがとうございました。
キユーピー マヨネーズを使用した
バジルツナのレタスサンド
パリッと食感のよい川上村のレタスは、具をしっかりとサンドしてくれます。 定番のツナサラダにバジルが加わり、ミニトマトで鮮やかな一品に。 シャキっと目覚めたいモーニングに特におすすめです!
たべる直前でサンドしてどうぞ。
調理時間:10分
レタスで焼き餃子
火が通ってもしっかりと食感とおいしさを保つ川上村レタス。 定番の人気おかず餃子。餃子のたねをつめて焼いちゃいました。 餃子の皮は使わず、ダイナミックにレタスをいただきます!
ニラとレタスは塩でもまず、たねも食感を感じていただきます。
調理時間:20分
普段は激務で大変お忙しくされている川上村の藤原村長と、僅かではありますが貴重な対談のお時間をいただきました。
ちょりママ、更に川上村のことを深く探っていきます!
ちょりママに並んでお座りになる方が川上村村長、藤原忠彦さん。なんと川上村村長を27年間も務められ、現在は長野県町村会長および全国町村会長も兼任しておられます。「元気の秘訣は野菜!」と仰る藤原村長、持ち前のバイタリティで川上村にいくつもの変革を起こされています。
藤原村長:川上村でレタス栽培に着手し始めて約60年。現在では日本一のレタス産地となり、「川上村レタス」ブランド化の重要性を強く感じています。
ちょりママ:川上村といえばレタス!というイメージをもともと持っていましたが、今日実際に川上村を訪れてその野菜王国魂を至るところで感じました。
藤原村長:川上村には耕作放棄地がありません。つまり村内すべてが畑のようなものです。人口自体は年々減少していますが全体的な野菜の生産量は年々増加しています。現在では1戸あたりの平均年収も徐々に伸びている状況です。
ちょりママ:農業に特化した村なのですね、その年収には驚きです…
藤原村長:ありがとうございます。現在はやはり「ブランド化」が大事だと考えていますので、プロモーションには手を抜けません。プロサッカーチーム「川崎フロンターレ」のゲームで川上村レタスを配布したり、プロ野球チームに協賛し都市部の消費者へのPRも実施しました。
川上村のレタスは、
海外でも通用するレタスだと自負しています(藤原村長)
海外展開用のパンフレット。平成18年から台湾・香港などアジアを中心とした諸外国へレタスを輸出しています。
レタスで作った「麗多寿焼酎」とレタスのアイスクリーム。これが大変な美味でした!
藤原村長:カリフォルニア大学の教授からは「川上村レタスは日本一!」とお墨付きをいただきました。
ちょりママ:現在は海外にも輸出されているのですか?
藤原村長:そうなのです。平成18年頃から台湾・香港などアジアを中心とした諸外国へレタスや白菜を輸出しています。1週間かけて船で輸送していますが、特に現地の富裕層の方々中心に大変ご好評だと聞いています。最近ではカット野菜も売れているそうですよ。
ちょりママ:1週間も!鮮度管理は行ってらっしゃるのですか?
藤原村長:国内の輸送の際もそうなのですが、品質管理には村として徹底的に取り組んでいます。朝の冷涼な空気の中で収穫した野菜を、真空予冷施設で素早く冷却します。保冷トラックに積載するまで、保冷庫で温度管理を行うなど取り組みは徹底しています。レタスは鮮度が命なので、強く意識していますね。
藤原村長:現在はカリフォルニア大学のご協力で、村独自のオリジナルレタス「リバーグリーン」と「サワーアップ」を開発するなど、常に新しいことに挑戦しようと思っています。
ちょりママ:新種のレタス…?
藤原村長:そうです。通常のレタスに比べて糖度が3〜4℃と高く、半結球型で緑色の濃いレタスです。葉肉を厚くして、煮たり焼いたり料理の幅が広がるように、との思いが込められているのですよ。
ちょりママ:ぜひいただいてみたいです…(ゴクリ)
藤原村長:他にも、産地廃棄となってしまうレタスを使って「麗多寿焼酎」を生産したり、レタスを使ったアイスを売り出しているところもありますよ。
農家の皆さんに安心して野菜づくりに取り組んでいただけるよう、
地域を支えるサービスを充実されることも役場の責務だと考えています(藤原村長)
藤原村長:十数年前には住民なら誰もが利用できる「文化センター」も作りました。当時は賛否両論ありましたが、今では音楽や演劇、シンポジウムなどに幅広く利用されています。
ちょりママ:文化センター!他にはどのような取り組みを?
藤原村長:文化センターには24時間利用できる図書館が併設し、時間を持て余す農閑期に楽しんでいただけています。また日本初でしょうか、村営CATVで導入し、情報を発信しています。デイサービスでのケアなど、医療福祉の充実も図っているのですよ。
最後に、土地には「3風」が大事だというお考えをお聞かせいただいた藤原村長。
「3風」とは、風土・風習・風味のこと。野菜を育む風土があり、しっかりした伝統・文化が創り出す風習があり、そしてレタスをはじめとした高原野菜から成り立つ風味を定着させ広めていきたい。そう話す藤原村長の背中にはレタスのポスターが壁一面!PRに対する意気込みをまた強く感じました。
藤原村長、ありがとうございました!
編集後記
村中を走りまわった車内からも常に視界に入るレタス畑。
その都度カメラを抱えて車を降りるちょりママは、川上村、そして川上村レタスに1日で魅了されていました。
夏前から全国各地のスーパーに並び始める川上村レタス。この時期には「長野県産」と書かれたもののほとんどが川上村レタスだそうです。皆さんもぜひご賞味ください!