お掃除のプロフェッショナル!あささんに教わる「掃除術」の決定版
暮らしにまつわる情報を発信している方々を「Nadia Lifestyle Artist」として迎え、毎日をより快適に暮らすためのヒント、暮らしに役立つ情報をお届けしていく「暮らしのヒント」。今回は、お掃除のプロフェッショナルであることを認定する資格、クリンネスト1級を持つあささんに、これが決定版! といえる「一生使える掃除術」を教えていただきます。
これだけ押さえればOK!掃除方法はシンプルだからこそ続く
SNSの発達した今の世の中、ちょっとしたことでもすぐに調べられて、とても便利ですよね。でもその結果、選択肢が増えすぎてしまい、「結局どれがいいのかわからなくなってしまった…」ということも。
これは、掃除についても同じことが言えるのではないでしょうか。掃除すべき場所ごと、汚れごと、あるいは掃除のアドバイザーごとにおすすめの洗剤や掃除方法がたくさんありますよね。
でも、自分にとってのベストな洗剤、続けやすい方法というのも人それぞれで、ぴたりとフィットするものを選ぶこと自体が至難の業。「結局どうしたらいいのー!」と、頭を抱えたくなる気持ち、とてもよく分かります。
あささんのInstagramにも「SNSでいろいろな掃除方法や洗剤を見すぎて、逆にお掃除を難しく感じてしまっています」というメッセージが寄せられたのだそう。そしてこのメッセージから、「たしかに掃除はもっとシンプルになっていい」と感じたのだとか。
そこで、あささんが「これだけ押さえればOK!」という掃除術のポイントを、次のようにまとめてくれました。
洗剤は何からそろえたらいい?この汚れに効く洗剤は?
洗剤は何を買えばいいのか分からない、この汚れにはどの洗剤を使えば分からないという方は、まず上の表をチェック! 中性洗剤、アルカリ性洗剤、酸性洗剤の3本に塩素系漂白剤があれば、大抵の汚れには対応できるそう。
中性洗剤は「日常的な軽い汚れ」に
軽い汚れ程度なら、ウタマロクリーナーやホームリセットのような中性洗剤で十分に落とせます。効き目が穏やかなため、手肌や家具などの素材に優しいのもうれしいですね。普段使いにもっとも活躍する洗剤です。
アルカリ性の洗剤は頑固な「油汚れ」に
アルカリ電解水クリーナーや塩素系漂白剤、オキシクリーンはアルカリ性の洗剤です。キッチンではコンロや換気扇の油汚れ、水回りの黒カビといった、酸性の汚れに強い効果を発揮します。また、浴室の皮脂汚れや湯垢なども落ちますよ。
酸性の洗剤は「水垢」や「カルキ汚れ」に
一方、クエン酸は酸性の洗剤。水栓やシンクに付着する水垢やカルキ汚れといった、アルカリ性の汚れを中和して除去します。
以上、代表的な3種類の洗剤とその洗剤が落とせる汚れについてご説明しました。基本的には、「汚れの性質とは反対の性質の洗剤で中和して落とす」と、覚えておくとよいでしょう。
設備が傷みにくくなる手順とは?掃除の基本ステップ
ここからは、さまざまな場面で応用の効く「掃除の基本ステップ」を説明します。この順番で掃除をするように心がけると、設備が傷みにくくなるそうですよ。
1. 中性洗剤とクロスで拭く
まずは普段使いにしている中性洗剤とクロスで、汚れ部分をささっと拭き取ります。
2. 汚れと逆の性質を持つ洗剤を使う
中性洗剤で落ちなければ、先ほどの表を参考にして、汚れと逆の性質を持つ洗剤を使って拭き取ってみます。
3. つけ置きやお湯など「温度」と「時間」を使う
2のステップで落ちなかった場合は、洗剤を溶かした水やぬるま湯にしばらく漬けておく「つけ置き」や「お湯」で汚れを落とす方法を試してみましょう。特に油汚れには50℃以上のお湯が効果的とされています。やけどに注意しながら試してみてくださいね。
4. クレンザーで軽くこする
それでもだめなら、研磨剤が入ったクレンザーで軽くこすってみましょう。あささんのおすすめは環境に優しい自然派クレンザー、ハイホーム。洗面台やシンクを磨くとつるつるときれいになるそうですよ。
5. メラミンスポンジやたわしで擦り落とす
ここまでの工程でも落ちない頑固な汚れには、激落ちくんなどで有名なメラミンスポンジや、たわしで擦り落とします。
以上の「汚れに適した洗剤」と「掃除の基本のステップ」を押さえておけば、あとはもう家中のあらゆる場所に応用ができるそうですよ♪
具体的に知りたい!場所別の汚れの落とし方
ここから先は、場所別の汚れの落とし方をキッチンまわり中心にご紹介していきます!
コンロ周りの油汚れ、ベトベトには
コンロといえば、油跳ねでギトギトになりがちなところ。ですが掃除の基本ステップに従って、まずは中性洗剤で軽い汚れを落とします。
油汚れにはアルカリ性洗剤が活躍します。油のベトベトにはスプレータイプのアルカリ電解水が◎。電解水スプレーを使うときは、肌荒れを防ぐためにゴム手袋をしてくださいね。
水栓、シンクなどの水垢、カルキ汚れには
キッチンのシンクや水栓も水垢やカルキ汚れが付着しやすいですよね。
水垢、カルキ汚れは酸性洗剤で拭きとってみて、それでも落ちなければクレンザーで擦ってください。ピカピカになって気持ちがいいですよ♪
排水溝やパッキンなどのぬめり、黒カビには
浴室に多発しがちですが、油断すると排水溝のゴミ受けや三角コーナー、キッチンの隅のパッキンなど、キッチンまわりにも発生するやっかいなピンクぬめりや黒カビ…。
こちらに効果的なのは塩素系漂白剤です。スプレーから泡で出てくるキッチン泡ハイターなどが便利。
それでも落ちなければカビ取りジェルを試してみて。このときかたいもので擦らないでください。スプレーするだけ、ジェルを塗るだけでOKです。
いかがでしたか? 一度この「汚れに適した洗剤」と「掃除の基本のステップ」を頭に入れてしまえば、あとは迷うことなくどこの掃除にも応用できるはず。洗剤をあれこれたくさんそろえすぎることもなく、シンプルだからこそ続く掃除術。これなら毎日のちょっとした汚れ落としも、気軽にできるのではないでしょうか。ぜひお試しくださいね!
今回の掃除術を教えてくださったNadia Lifestyle Artistのあささんは、「ゆるく無理のない範囲で、そのとき気になった小さなところから始めてみる」というシンプルなスタンスで、毎日の掃除や整頓、収納をしているそう。
毎日やらなければならない掃除だからこそ、これくらいのスタンスがちょうどいい。掃除が苦手だな、面倒だなと常々感じている人も「これならできそう」と思える、簡単で続けやすい掃除テクを発信中です。
あささんのInstagramには掃除や収納を中心に、料理、洗濯といった暮らしに役立つテクニックや、生活のクオリティーを上げる便利グッズなどの情報が満載。
「そんなに無理しなくていいよね」というメッセージと共に、日々の暮らしと掃除の記録が等身大の目線でつづられているあささんのInstagram、ぜひ一度のぞいてみてくださいね!
あささん
Instagram https://www.instagram.com/asa3kurashi/