「美味しい」って言ってもらえるのがうれしくて
高校時代、カレー屋さんの厨房でのアルバイトが料理を始めたきっかけです。料理に本格的に目覚めたのは大学生の頃、友達に料理を作ったときに「美味しい!」と言ってもらえたときかもしれませんね。 僕は、料理は基本「誰かのために作る」ものだと思っています。自分が作った料理を美味しいって言ってもらえるのってやっぱり嬉しい。しかも、自分好みの料理に共感してもらえると、最高ですよね!
料理をするときの自分なりのこだわりが、何か一点アクセントになるところを作るということです。ちょっとした隠し味や見た目でのインパクトなど、食べてくれる人が「おっ?」と思うようなポイントを盛り込みたいんです。料理にも個性があって、そういう料理ってやっぱりあとで思い出すし、また食べたいって思ってもらえる気がします。今ハマっているのは「和洋折衷」と「健康な身体のためのメニュー」です。
例えば、最近作ったのは「チキンクリームカレーピラフ」。ピリッとスパイスの効いたカレーピラフに鰹だしベースの鶏肉のクリーム煮をかけたら好評でした!(今度Nadiaでもご紹介します!)こういう和洋折衷のアレンジをした料理は、考えるのも作るのも楽しくて大好きです。もっとバリエーションを増やしていきたいですね。
また、最近はトレーニングにはまっていることもあってたんぱく質と分解酵素をしっかり摂れるメニューに興味があります。食材としては鶏ささみ、豚ヒレ肉、豚もも肉など。美味しく食べて身体を作る、一石二鳥メニューを続々開発中です(笑)。Nadiaで人気のArtist、Yuuさんのとりむね肉を使った楽うまレシピにもぜひチャレンジしてみたいと思っています!
食べてくれる人の「美味しい!」のために
普段から、自分のためというよりは一緒に食べる友人のために料理をすることが多いです。自然と大勢で集まって、わいわい食べるカジュアルなパーティーメニューが得意になりました。Nadiaコラムでご紹介している料理もパーティー向けのものが多いと思いますよ!
ツアーなどで自宅を長く空けることも多いですが、そういうときはインプットのチャンス。普段食べられない各地の美味しいものを食べまくっています。普段の生活の中でも、美味しかったものは味をしっかり覚えておくようにしていて、その後自宅で再現します。これの繰り返しです。全く同じものは作れなくても、そこから面白い料理が生まれるきっかけになるんですよね。自分の料理の幅が広がって、食べてくれた人が喜んでくれるというサイクルがいい感じでできている気がします(笑)。
Nadiaでの連載について
※写真は第8回目の「炊飯器で簡単!アジアンローストポーク」。
連載のお話をいただいた時は、音楽と同じく、自分好みの料理を沢山の人と共有できることに喜びを感じました。それを作ってくれる人が少しでもいたらと思うとますます気合いが入ります。レシピを考える時は、作る人の気持ちになって考えるように心がけました! 限られたスペースの中でできるだけわかりやすいレシピをお見せしたいので、材料と手順が少なく、短時間で作れるメニューを…と心がけています。が、やってみて分かりました! これって一番難しいです(笑)。
●これまでの伊地知さんの連載はこちら!
それから、Nadiaは写真のクオリティが重要だと感じているので、撮影にもかなり気合を入れています! お昼に自然光できれいに撮れるように、時間も計算して作ったりと、いろいろ工夫しています。
これからも、Nadia Artistとしていろいろなジャンルにチャレンジしていきつつ、「あ、この料理伊地知潔っぽいな」と言われるようなメニューを作っていきたいですね。どこでも手に入る材料で誰でも簡単に作れるけど、どこかに面白さや驚きがあるレシピをどんどんご紹介していければと思っています!
お気に入りのキッチングッズを教えてください!
これさえあれば何でもできる! 万能の2本です。フルーツナイフ(写真上) は野菜のスライスやブレッドナイフ、ステーキナイフとしても使います。シェーピングナイフ(写真下)は野菜や果物の皮むき、芯のくり抜き、飾り切りなどに。1本1000円以内で買えるので、切れ味が悪くなったと感じたら即買い替えます。見た目もカラフルでかわいいので、何本も欲しくなってしまいます!
写真:高橋 しのの
伊地知 潔's profile
ASIAN KUNG-FU GENERATION、PHONO TONESのメンバー(Dr)。ミュージシャンきっての料理好きとしても知られている。金澤ダイスケさんとの「SESSION IN THE KITCHEN」も好評連載中! 得意なジャンルも定番料理からアレンジをきかせたオリジナル料理まで幅広く、オリジナルレシピ本も出版している。中でも一番の得意料理は「カレー」。
伊地知 潔さんのプロフィールはこちら
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