イタリア料理の定番デザート『パンナコッタ』に日本の春の風物詩『桜』の塩漬けを加えて、華やかな季節の香りを纏わせました。 濃い目の紅茶を少しかければ、午後のひと時を満喫できるアフタヌーン・ティーの一品に。 頬を撫でる軽やかな季節を感じながら、繊細な薄紅色の花弁が織り成す濃厚でまろやかな春の口どけを。
桜の塩漬けはとても繊細な食材です。長時間水にさらしたり、熱を加えると折角の風味が損なわれるので注意すること。 冷やし固める際に一晩寝かせると、桜の香りが全体に馴染んで広がり、より春を味わうことができます。 お花見からインスピレーションを受けたレシピなので、風味付けに酒を加えるのですが、代用に泡盛を入れても香り豊かに美味しくできました。お子様向けには酒は控えめに牛乳の割合を多めにすると良いですよ。
桜の塩漬けを流水に潜らせて余分な塩気を取り、キッチンペーパーで軽く水気を切り、みじん切りにする。 ゼラチンを水にさらしてふやかしておく。
鍋にA 生クリーム200cc、牛乳150cc、三温糖30gを入れて、とろ火で加熱する。沸騰しないように気を付けながら、ヘラで鍋底を撫でる様に混ぜ、三温糖が完全に溶けたら火を止める。
ふやかしたゼラチンの水気を切り、[2]に加えてしっかりと混ぜて溶かし、酒を加えて粗熱を取る。
[3]に桜の塩漬けを加えて混ぜ、型に流し入れて、冷蔵庫で冷やし固める。
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前澤 泰爾
長野県生まれ。 大学卒業後、メンズカジュアルブランドの販売員としてアパレル企業に就職。 ファッションコーディネートを学びながらも、料理の世界に興味を持ち、飲食業に転職。 都内飲食店にて調理業務に携わり、独学にて調理師免許取得。イタリア料理店、スペイン料理店、ハワイ料理店などの店長、料理長を経て、日々食材や料理、人と向き合う。 その後、今までとは違う角度や観点から料理の世界を学ぶため、祐成陽子クッキングアートセミナー54期生として、食に係わるコーディネート、スタイリングを学び、フードコーディネーターの資格を取得。