【えびすり身について】 えびすり身は、噛む力が弱くなった方にえび料理を楽しんでもらえるよう考案した介護用の 魚介素材です。 大きな特徴は以下の3つです。 ① 加熱しても硬くならず、箸やスプーンで簡単に切れる ② 形も調理法も自由自在 ③ 和洋中さまざまなえび料理に活用 【家族みんなで一緒に楽しめる】 えびすり身で作るえび料理は、見た目も味も満足でき、どなたにも美味しく召し上がって いただけます。ぜひご家族の皆様でお楽しみください。
【美味しく作るポイント】 ① 粒のない滑らかなペースト状にすることで、しっとり柔らかい食感のえび料理に仕上 がります。 ② つなぎの麩は材料全体になじむよう、パウダー状に粉砕しておきます。 ③ 麩を他の材料と一緒に粉砕すると、生地が重くなりフードプロセッサーの刃が回らな いため、必ず最後に入れてよく混ぜます。 ④ えびの成形は頭側から尻尾側へだんだん細く、少しカーブをつけるとえびらしい形に なります。形が多少不揃いでも全く問題ありません。 【冷凍保存で時短調理】 ① パウダー状に粉砕した麩は、冷凍保存しておきます。 ② えびすり身は加熱前や成形・加熱後に冷凍保存しておくと、解凍してすぐ調理に取り かかれます。ラップでぴったり包み、チャック付き保存袋に入れ空気を抜いてから保 存するとよいでしょう。
麩はミルなどでパウダー状に粉砕する。
3cm角に切ったはんぺんを沸騰した湯で2分茹で、キッチンペーパに取りそのまま冷ます。 *茹でることで余分な塩分を除きます。
むきえびを粗く刻む。
1、2、A マヨネーズ5g、日本酒小さじ1、オイスターソース小さじ1/4をフードプロセッサーでなめらかになるまで粉砕し、最後に麩を加えさらによく混ぜる。
【えびの形に成形・加熱する】 えびすり身を6等分する。耐熱皿に置き、小さいゴムベラを使ってえびの形を作る。 *えびすり身1本の分量は、作る料理にあわせて適宜変える。
ラップをふんわりかけ、500Wの電子レンジで約40秒加熱する。
【えびすり身で作れる料理例】 ●しっとりふわふわ・えびフライ 大ぶりのえび型に成形・加熱後パン衣をつけてさっと揚げる。 えびの尻尾をつけるとより美味しそうな見た目に。
●えびマヨ 天ぷら衣をつけてふんわり揚げたえびすり身に、甘いマヨネーズソースを絡めた中華で大人気のえびマヨ。
●えび団子のフライ・タルタルソース添え えび団子にパン衣をつけてさっと揚げればスナックにも。
●えびの香草パン粉焼き えびすり身に香草パン粉をつけてフライパンで焼くだけ。 ワインにぴったりの一品に。
●タイ風えび団子スープ・ライム添え えび団子で作るタイ風スープ。ライムとパクチーの香りが 爽やかな美味しさ。
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クリコ
料理研究家・介護食アドバイザー
病気で食べることが困難になった夫のために、介護食を作ることになりました。はじめての介護食作りは戸惑うことばかりでしたが、気づくとその面白さに夢中になっていました。 私が作る介護食の特徴は、素材を手作りすることです!! 「食べづらい、おいしくない、見た目に食欲がわかない」などの悩みを解消するために、肉・魚・野菜料理のベースになる素材を手作りします。 手作り素材で作る料理は、見ても食べても美味しく、箸やスプーンで簡単に切れる柔らかさです。 ◆「加熱しても硬くならない肉素材」 ハンバーグのような肉だねを滑らかなペースト状にしたものが肉素材です。 加熱しても硬くならず、見た目は普通の肉料理。とんかつ、豚の生姜焼き、つ くねなど、調理法も形も自由自在です。 ◆「加熱しても硬くならない魚素材」 鮭、タラ、エビ、ホタテなどで作る滑らかなすり身が魚素材です。肉素材同様 に和洋中の魚料理を作ることができます。 ◆「野菜ピュレ」 茹でた野菜をすりつぶしたピュレに他の食材を組み合わせて作る野菜料理 は主食から汁物まで彩豊かで栄養満点。工夫次第でレパートリーは無限大 です。 ◆「時短調理」 手作り素材は小分け冷凍保存することで調理時間を大幅に短縮します。 イタリア料理と和食の教室で教えた経験を生かし、手作り素材を使った料理レシピは180点。 「このレシピに出会えてよかった」「全部食べてくれた」「とにかくおいし い」「介護食なのに家族で楽しめる」などたくさんの満足のお声をいただい ています。 ご家族の皆様でご一緒にお楽しみいただければ大変嬉しいです。