レシピサイトNadia
    • 公開日2016/01/06
    • 更新日2016/01/06

    難しいと言われるデコレーションケーキを手軽にする工夫

    お菓子つくりは時には難しいと言われることもありますが、その難しいと予測するスイーツは、実は気軽さや楽しさを表すコツがあります。今回はこの気軽に美味しくできるスイーツの出来るまでをお話ししていきます。

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    難しいと言われるデコレーションケーキを手軽にする工夫

     

    難しいという固定概念があるスイーツたちの本音

    時には難しいと言われることもあるスイーツ作り。きっと世の中では固定概念があり、決めつけていることも多々あるのではないでしょうか?
    そんなスイーツを本格的だけど気軽に作れるようにするには、やはりレシピで見栄えはもちろんですが、作業の工程を少なくすることと作るときの楽しさを加えることが大事。そうすることでレシピにより魅力を感じると思います。
    いかにスイーツ作りを楽しめるか。そこに難しいイメージを外すカギがあると感じています。

     

    楽しく作るポイント~チョコレートスポンジの恋のいちごケーキ~

    例えばこちらのレシピ。
    「チョコレートスポンジの恋のいちごケーキ」

    このレシピはどんなところに楽しさを表したかと言えば、きっちりとデコレーションしているようでいて最後のホワイトチョコレートをスプーンで均一なチョコ掛けではないということ。そして何といってもスポンジの間に挟むクリームも上に絞られているクリームもすべてが丸口金を入れ込んだ絞り袋に入れたクリームで絞って組み立てることでへらなどを使わずにデコレーションがかわいく出来てしまうということ。

    ​そんな風に難しい!を軽減させて、クリームを絞れば絞るほど出来上がっていくワクワク感も湧き出る楽しみがこのスイーツには隠されています。

     

    魅力的なレシピへ、もうひとつのポイント

    ​また、親子でも楽しめるレシピであることも魅力の1つ。子供と一緒にクリームを絞り、いちごを飾ってみたり。きっと笑顔がいっぱいな時間を過ごすことが出来るはずです。
    ​そうです。少しくらいの失敗を気にするのでなく、作ることを楽しくむことが大事。自分たちで作ったスイーツは格別の味と魅力があります。まさに魔法のスイーツなのです。

    また、レシピ名をユーモアたっぷりにする工夫も大切ですね。目を引く名前がみんなから覚えていただくきっかけにもなりやすいのです。

    と色々と考えてみるとスイーツというものが難しいという気持ちは、反射的なもので本来は壁を乗り越えたら楽しい!が先に来るものなのかもしれません。
    そんなことを常に考えながら作るのですが、このレシピもかなり試行錯誤をしたレシピなのです。

     

    作り方

     

    材料(4人分)

    卵(M玉)            2個
    ・てんさい糖(パウダー)   70g
    ・薄力粉            50g
    ・ココアパウダー       10g
    ・バター(無塩)         25g
    ・牛乳              30cc
    ・生クリーム          200g
    ・てんさい糖(パウダー)   15g
    ・中にいれるいちご     3~4粒
    ・飾り用いちご        5~6粒
    ・ブルーベリー        8~10粒
    ・ホワイトチョコレート    適量
    ・ピスタチオ          適量

     

    作り方

    1 ボウルに卵を割りいれてハンドミキサーでかるくほぐす。てんさい糖70gを入れてさらに混ぜる。

    2 湯煎にボウルごと入れて人肌まで温めながらハンドミキサーの高速で泡立てる。人肌になったら湯煎からはずす。

    3 2をさらにハンドミキサーであわだててリュバン状(生地をすくっておとして落ちた跡が消えない)まで泡立てる。

    4 低速で滑らかになるまで1分くらい混ぜなおす。

    5 あらかじめ一度ふるった粉類をふたたび半量ふるいさっくりとゴムベラで混ぜる。残りの粉類をふるいさらにゴムベラでさっくり混ぜる。

    6 あらかじめレンジで溶かしてあたためたバターと牛乳をゴムベラに落としながら5に入れてさっくり混ぜる。

    7 敷紙を敷いた15cm丸型に6を流し入れて空抜きをする。180℃で18~20分焼く。出来上がりは竹串を型の真ん中にさして確認する。

    8 回転台に敷紙をとった7をのせてナイフで半分にカットする。

    9 ボウルに生クリームとてんさい糖15gを入れてハンドミキサーで泡立てる。羽のクリームがかるくおじぎするくらいまで泡立てて直径1.4mmの丸口金を入れた絞り袋に入れておく。

    10 8の1枚に9を渦巻のようにしぼり中に入れるいちごを3mmにカットして並べる。中心にはいちごをのせないようにする。

    11 おいたいちごの上に9をうずをまくように絞りもう1枚のスポンジを焼き面を下にしてのせる。

    12 残りの9で涙のようにしぼって中心にもうずまきのように絞り、飾り用いちごを半分にカットして添える。

    13 湯煎で溶かしたホワイトチョコレートをスプーンでかけてピスタチオを散らす。

     

    様々な方々から愛されるレシピへ

    手軽だけど本格的で、そして楽しめるレシピとは、単に「かわいい」「気軽に作れる」だけでなく、ずっと愛されるレシピであることが大事。
    一度レシピを作った方が周りの方にお話をしてお話を聞いた方が作る、そしてまたその周りの方に伝わる、というように口伝えで伝わったり、サイト上で広がったりするような、愛着のあるレシピを心がけることも大切だと思います。自分よがりなものはきっと作ろうとしてる人はもちろんですが、そのレシピで出来たスイーツが悲しみます。

    今回のこのスイーツは色々なシチュエーションでマッチする愛されスイーツですね。

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    このコラムを書いたArtist

    山口真理
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    山口真理

    スイーツプランナー。福岡・東京や神戸などを中心に企業、Web、雑誌、テレビなどのレシピ提案・商品開発、カフェなどのスイーツメニュープロディュース、企業や食品会社などのスイーツコラムライター、教室主宰など。レシピは甜菜糖・きび糖などの白砂糖をなるべく使用せず、産直の素材のこだわりスイーツを展開。フェリシモ出版「毎日のごはんを美味しく作る雑貨のカタログ・SweetsBook」 福岡では、生産者さんとの交流を大切にして生産者さんから直接仕入れた食材でのスイーツ作りをし、その食材の一番おいしく食べれる方法でレシピを開発しています。 6次産業開発などの指導・開発も行っています。

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