銀杏の実は、薬膳では肺や腎を補うパワー食材です。 肺を潤すので、呼吸器のトラブル、喘息や年配者の慢性の咳・痰、また、頻尿などにもよいと言われています。 食べすぎると中毒症状が出る場合があるので、大人1日10粒くらいまでにしたほうがいいでしょう。 多めに茹でて下拵えを済ませて冷凍保存しておくと、炊き込みごはんやおこわ、茶碗蒸し、炒め物、としばらく楽しめるのでとても便利です。 黄色いイメージの銀杏ですが、店に並び始めた頃に入手し、すぐに調理すると翡翠色でもちもち食感が味わえます。
▪︎銀杏の殻割りは、中の実も割れてしまうことがありますが、いくつか割っていくうちに殻だけを割る力加減のコツがわかってきます。 ▪︎茹で銀杏の冷凍保存は、少しずつお料理に使いたい時に便利です。 銀杏を完全に冷ましてから袋に入れることで、冷凍したときに袋の内側に霜がつきにくくなります。
ヒビが入った部分から手で殻をむく(写真の場合は、つなぎ目に入ったヒビからむきます。殻の丸い部分が割れたらそこからむきます)。
殻から外した銀杏の実はざっと洗ってから鍋に入れ、銀杏がかぶるくらいの高さまで水を入れて中火にかける。
温めながら、アクとり器(穴あきお玉など)で銀杏を転がすように水平にクルクル回す。薄皮が取れてくる。
沸騰してから弱火で約3〜5分、銀杏に火が通ったら火を消す。工程4のアクとり器での動作はそのまま続ける。薄皮がむけたものから順次ペーパータオルの上に取る。 薄皮が最後まで残ったものは、粗熱が取れてから手でむく。
【保存方法】薄皮をむいた銀杏は水分を拭き取り、完全に冷めてから、厚めのビニール袋などに平らに入れて冷凍保存する。 茶碗蒸しやおこわなどには冷凍のまま料理に加えて加熱する。
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薬膳養生家 石田由紀子
薬膳養生教室『Kitchen Whyteleaf』主宰 |国際中医薬膳師 | 気養生スペシャリスト | たび重なる体調不良を改善したいと学び始めた薬膳や気功は、今では私の日々の暮らしの一部となっています。 中でも、私達のカラダを作り、支えてくれるのが毎日の食事です。四季のある日本では、旬のものを食べることで、その時期になりやすい不調も予防してくれます。 カラダも喜ぶ、美味しい旬の食材を使った簡単なレシピを中心に紹介しています。 季節に出回る食材を美味しく楽しく料理していただくことが、日々の薬膳養生につながっていきます。 【資格】 国際中医薬膳師 薬膳セラピスト 無極自然門気功師 医学気功師 気養生スペシャリスト ハーバルセラピスト 食空間コーディネーター 豆腐マイスター 食品衛生責任者 【受賞歴】 テーブルウェアフェスティバル2011 特別審査員部門 入賞