おせち料理は、冬に食べたい薬膳食材が多く、『腎』を補う食材がたくさん使われています。黒豆もそのひとつ。 エネルギーや血を補い、血を巡らせ、水分代謝を促す、と薬膳効果が高く、月経不順や老化防止にも効果的な女性に嬉しい食材です。 黒豆煮が余ったら、黒豆も煮汁もぜひ活用して作ってみてください。
おせちで残った黒豆煮をリメイクするときは、最初に火を通しておくと日持ちが安心です。 甘味は黒豆の煮汁のみの優しいデザートです。 ゼラチンを入れた液を固まりそうなくらいまで冷やし、生クリームを同じくらいのトロミにして合わせることで、分離を防ぎます。 ラム酒を入れることでお洒落なムースの味になります。多めの量になっていますので、お好みで減らしてください。お子さんにはラム酒なし、あるいはごく少量で作ってみてください。
板ゼラチンをたっぷりの冷水に入れ、柔らかくなるまで戻す。 ※粉ゼラチンを使う場合は、戻すために使った水の量を豆乳から引いておく。 黒豆煮は、黒豆が入ったまま一度沸騰させて火を当てておくとよい。
黒豆煮の煮汁と成分無調整豆乳または牛乳を鍋に入れ、混ぜながら中火で沸騰直前まで温める。火を止め、板ゼラチンをギュッと絞って加え、よく混ぜて溶かす。 (このとき少し甘めぐらいが丁度いいです)
工程1の鍋ごと、氷水につける。粗熱が取れたらラム酒を加え、時々ゴムベラなどでかき混ぜながらトロミがつくまで冷やす(氷水が温まれば新しいものに替える)。
生クリーム(乳脂肪分35%程度のもの)を別のボウルでとろみがつくくらいに泡立てる。
工程3に工程2を加え、静かに混ぜ合わせ、器に分ける。表面の気泡が気になる場合は、チャッカマンなどで火を泡に当てて消す(注:火を使う場合は、必ずガラスや陶器など燃えない容器を使用してください)。
工程4をラップなどをして冷蔵庫で冷やし固める。 固まったら、飾り用の煮黒豆をのせ、あれば金箔などを飾る。
428706
薬膳養生家 石田由紀子
薬膳養生教室『Kitchen Whyteleaf』主宰 |国際中医薬膳師 | 気養生スペシャリスト | たび重なる体調不良を改善したいと学び始めた薬膳や気功は、今では私の日々の暮らしの一部となっています。 中でも、私達のカラダを作り、支えてくれるのが毎日の食事です。四季のある日本では、旬のものを食べることで、その時期になりやすい不調も予防してくれます。 カラダも喜ぶ、美味しい旬の食材を使った簡単なレシピを中心に紹介しています。 季節に出回る食材を美味しく楽しく料理していただくことが、日々の薬膳養生につながっていきます。 【資格】 国際中医薬膳師 薬膳セラピスト 無極自然門気功師 医学気功師 気養生スペシャリスト ハーバルセラピスト 食空間コーディネーター 豆腐マイスター 食品衛生責任者 【受賞歴】 テーブルウェアフェスティバル2011 特別審査員部門 入賞