栁川さんの魅力を出版社の方に伝える。
ここから『Every Table』は始まりました
みなさん、初めまして。私は、Nadiaを運営するNadia株式会社で栁川さんのマネージャーをしている菊池です。今回は、マネージャーの私の視点から見た「『Every Table』ができるまで」をお伝えします。
出版社の方にNadia Artistsのことを知っていただきたいと思い、お時間をいただいたのです。打ち合わせでは、NadiaのレシピやNadia Artistsさんの紹介をし、実際にパソコンでも見ていただきました。
編集の方は栁川さんのレシピやInstagramにとても興味を持たれたようで、「是非なにかお取り組みしたいですね。色々考えてご連絡いたします」と言ってくださいました。
そして8月の終わりに「栁川さんの本を出したいので、どんな方なのか教えていただけませんか?」とご連絡をいただいたのです。聞くと、栁川さんのInstagramがとても素敵なので本にしたい、と思ったとのこと。ただ、本を出すためには出版社側で会議にかけなくてはいけないので、もっと栁川さんのことが知りたいと思い、Nadia株式会社に連絡をくださったのでした。
担当の料理家さんの魅力をきちんと伝えるのは、マネージャーの大切な仕事です。私は、栁川さんの料理写真はすべて自分でスタイリングし撮影をしていることや、現役のお医者さんでお子さんが2人いること。家族の時間を大切にしているため、料理の撮影は毎朝早く起きて行っていること、などをお伝えしました。
編集の方から「企画が通りました」というご連絡をいただいたのは9月の初め。本当にうれしかったのですが、ここからが大変なことの連続でした。
顔合わせは、出版決定から1カ月後
マネージャーの私の仕事は、編集者の方と栁川さんの打ち合わせを設定すること。ですが、栁川さんは新潟にお住まいで、東京に来ることはなかなかありません。一方の編集者の方もとてもお忙しいらしく、初回の顔合わせが実現できたのは、なんと10月に入ってからでした。
顔合わせでは、栁川さんと編集者の方がいろいろと話し合い、「栁川さんの朝時間の使い方」や「作り置きの活用のしかた」、Instagramにもあげている「食卓」をテーマにすることなど、おおまかな方向性が決まりました。
その顔合わせの際、編集者の方が栁川さんのInstagramの写真を印刷し、カードサイズに切り抜いたものを持ってきてくださいました。数百枚ぐらいのカードを取り出し「本当に素敵で、これを並べながらどんな本になるかを考えているんです!」と編集者の方が言ったのを聞いたときの栁川さんの本当にうれしそうな顔は忘れられません。
1月。栁川さんとライターさんのやり取りを繋ぐ日々
そのあとは、編集の方がおおまかな台割(ページごとの内容を細かく決めたもの)を作り、それをもとに1月に再度栁川さんと打ち合わせし、そこで掲載レシピを決定。レシピによっては、栁川さんが追加で撮りおろす、ということになりました。
今回の本は、すでにInstagramにあがっている写真も多く使っているのですが、撮りおろしたものあります。それらは、この1月の打ち合わせ後、栁川さんが撮影していたのですが、これが大変でした。
ある時期は毎日のように栁川さんとライターさんの間で「今日の晩ごはんには〇〇を作るので明日写真送ります!」などのやり取りが繰り返されました。あるときは「納得がいく写真が撮れなかったので、明日また挑戦します!」なんてことや、「作りおきのものをもっと活用したテーブルにするためにメニューを少し変えました!」なんてことも。
栁川さんも編集者さんもライターさんも、手に取ってくれる読者の方に少しでもいい本を届けたい、という気持ちにあふれているなあ、と実感せずにはいられませんでした。
じつはマネージャーの私も、少しだけ本を作るお手伝いをしました。それは、本の右下に掲載されているコメントの部分。これは、栁川さんのInstagramやBlog、Nadiaのレシピページに実際にコメントをくださった方の声を掲載しているんです。
この掲載許可の連絡は、私がさせていただきました。みなさん、栁川さんの本の出版を喜んでくれ、掲載についても快諾してくださり、とてもうれしかったです!
本ができあがってからが、マネージャーの仕事の本番!
3月に入ると本作りは佳境に。デザインされた紙面を見ながらのチェックや、奥付の文章、栁川さんのプロフィール文章など、マネージャーの仕事も増えてきました。
そして、マネージャーの大事な仕事といえば、本が出てからのプロモーションです。今回は、出版社の広報や販売部の方に協力していただき、栁川さんとの書店回りも実現することに。
それからもう一つ。栁川さんと私の間では、「今回一緒に本を作ってくださった方や、栁川さんのファンの方。それから、ふだんお世話になっている方に感謝の気持ちを伝えられるような出版イベントができたらいいね」という想いがありました。
栁川さんの想いに応えるべく、私は出版イベントについていろいろと企画を練ることに。どんな内容にするのか、会場はどうする? お土産は? 人数は? 考えなくてはいけないことがたくさん!
いろんな人の意見も聞いてみようと思い、Nadia株式会社社内の人にも相談にのってもらい、出てきたのはこの通り。
「栁川さんのお料理食べてみたいよね!」
「やっぱりあのスタイリング見てみたい!」
「いつもお世話になっているクライアントさんにもお声がけしてみよう」
こうして社内のみんなや、もちろん栁川さんの意見も取り入れて、イベントの内容が決まっていきました。
そして、本の発売日の2日前には、イベント告知ページと、この栁川さんのコラム企画ページが無事公開! ほっとした一瞬でした。
もうひとつの本番、出版イベントについて
本の発売は3月でしたが、イベント開催は4月。イベントについても少しご説明しますね。
今回のイベントは、いつもNadiaで栁川さんのレシピを見てくださる方に少しでも感謝の気持ちを伝えるために、Nadiaの会員さま限定とさせていただきました。
3月31日で閉め切らせていただいたのですが、本当にたくさんの方にご応募をいただき、ありがとうございました。応募者の方はみなさん、コメント・質問をくださっていて、反響の大きさにびっくりしました。イベントの内容は、この企画でも紹介する予定ですので、見ていただけると嬉しいです。
私にとってのもうひとつの本番は、4月のイベント。あと少しですが、がんばります!
最後に、栁川さん、編集者さんやライターさん、デザイナーさん。そして栁川さんのレシピにコメントを下さったみなさん。みんなの想いが込められた『Every Table』が多くの人に届いてほしいなと思っています。
栁川かおり担当マネージャー・菊池
『Every Table』の出版記念イベント概要
3/24、栁川かおりさんのレシピ本『Every Table』が主婦の友社より刊行されました。美味しいレシピはもちろん、落ち着いた佇まいの食卓スタイリング写真が散りばめられた一冊は、もはやライフスタイル本ともいえるもの。毎日の料理に、スタイリングの参考に、ぜひお手にとってご覧ください。
そして、この出版を記念して、4/21二子玉川 蔦屋家電にて、栁川さんご本人によるイベントを開催することが決定いたしました。栁川さんによるトークや食卓再現など、『Every Table』の世界を五感で感じられるイベントです。
『Every Table』
(主婦の友社)
1,300円(税別)
栁川かおりさんのレシピ本
『Every Table』ができるまで
担当マネージャーの裏話
栁川さん、編集者さん、ライターさん。そしてファンのみなさんと作り上げた『Every Table』。
料理家であり現役医師、そして二児の母として「シンプルな料理をより美味しく。」をモットーにレシピを発表している。本人によるスタイリング・撮影の料理写真にもファンが多い。『Every Table』もすべて本人の手によるもの。