「おかずを立たせる」「重ねない」が、おいしく見せる詰め方のコツ
お弁当のおかずの詰め方は、簡単なようでいて、難しいもの。
四角や丸、だ円などのお弁当箱にきっちり詰めなくてならないけれど、「詰め込んだ」という見た目だと、おいしさも半減してしまいます。
お弁当をおいしそうに「見せる」詰め方も、大事なテクニックなので、ぜひコツをつかみましょう。
おかずは端から詰め、立てて立体的に見せる
おかずは、単純に「詰める」だけなら、寝かせて重ねていくのが一番です。ですが、お弁当の場合は、これではNG。ぎゅうぎゅうに詰まって、味気ない印象になってしまいます。
おいしそうに見せるコツは、おかずの側面や重なりを感じさせるように詰めること。こうすると、奥行きが出ておいしそうに見えるのです。
具体的には…
● ハンバーグのようなかたまりのものは、ずらしながら立てて詰める
● 炒めものは、肉と野菜が交互に見えるように詰める
● 細長く切った野菜は、立てたり斜めになるように詰める
詰めるときは、かたまり状のものを先に入れ、そこに立てかけるように細かいものや小さいものを詰めていくと、バランスよく仕上がりますよ。
「詰める前のひと手間」と「詰める順番」で、安心・おいしいお弁当ライフを!
お弁当の詰め方で「見せ方」とともに大事なのは、「詰める前のひと手間」と「詰める順番」。これは、見た目よりも「おいしさ」に関わること。お弁当は、作ってから食べるまで、時間がたってしまうので、衛生面にも注意が必要です。
まず、お弁当が傷まないように、詰める前には汁気を切ることを忘れずに。できれば、キッチンペーパーなどを用意して、一度その上におかずを置いてから、お弁当箱に詰めましょう。
詰める順番は、「ご飯」→「おかず」の順で。温かいご飯は、量が多く、冷めにくいので最初に詰めます。その後、メインのおかず、副菜の順に詰めていくと、バランスが取りやすいです。
お弁当は詰め方ひとつで、おいしく、安全なものになります。ちょっとした工夫やコツを覚えて、ぜひ素敵なお弁当ライフを送りましょう。
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川崎利栄さん
フォトスタイリスト&フードプランナー、フードスタイリスト
岸和田市在住(アトリエFood Planet主宰)
フードコーディネーター講師に従事し、カフェ、ダイニング、料理スクールの立ち上げ、プランニング、料理写真の提供の経験を経て地元にアトリエを構える。
2014年彩誉ブランド推進委員として地元の食の発信に携わる。
お弁当作りはライフワークであり、これまで延べ5,000個以上を制作。
レシピ制作はもちろん、レシピ再現、撮影まで一貫して自身で行っている。
■書籍
・遊タイム出版 お弁当に!パーティーに!おいしく簡単ロール寿司(レシピ・写真提供)
・日東書院 みんなのOh!Bento(お弁当ライフ掲載) ほか
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