家事の時短アイデアで心にもゆとりを
Nadia Lifestyle Artistのえりです。連載最終回となる今回は、毎日の家事を少しでもラクにする時短アイデアをご紹介したいと思います。
私の前職はプログラマーで、フルタイムで働きながら2児の母として常に時間に追われる毎日。なかなか日々の暮らしを楽しむ余裕もありませんでしたが、家事を効率よく回すアイデアを考えることで、だんだんと時間と心のゆとりが生まれるようになりました。
やることがいっぱいで気持ちまで疲れてしまう…そんな毎日でも、ちょっとした工夫で少しずつゆとりを作って、家族と笑顔で過ごせる時間を増やしてほしい。そんな願いを込めて、家事の時間を短縮するコツをご紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
家事は家族や子どもを巻き込んで
家事を何でもお母さんひとりで抱え込むのは大変。家は家族みんなで整えていく、ということで、我が家では家事を分担しています。何を分担するかは、「なんとなく」よりも初めにしっかり決めておくほうが責任感が生まれるようです。
子どもにも、園から持ち帰った水筒をシンクに出したりするのは、自分ごととしてやってもらっています。また、料理をお手伝いしたがる子どもたちに、できることを少しずつしてもらい(レタスをちぎる、卵の殻をむくなど)、小さいうちからキッチンに立つのは特別なことではないと意識してもらうようにしていました。
テーブルを拭く、食器を配膳するなども、食事をするための立派な仕事であることを共有して、兄妹日替わりでやってもらっています。今では娘は、野菜炒めや卵サンドを作ったり、ラーメンをゆでたりできるようになり、それが自信につながっているようです(できるようになるまでは何度も一緒に調理し、今でも横で付き添っています)。
子どもが小さいときは、お手伝いをしてもらうほうがかえって手間が増えたりしますよね。でも子どもの成長につれて、習慣としてやってくれることが増えると、それだけでもだいぶ助かるようになりますよ。
とはいえ、子どもがまだとっても小さいうちは、家事を回すのも家をきれいに保つのも、どうしても難しいもの。子どもがある程度成長するまでは、家事や片付けに手が回らなくても仕方ない…と気長に構えることも大切だと思っています。
忙しい日の料理は「コース式」で
忙しい平日の夕方、我が家は帰宅してからヨーイ・ドン! で急いで夕飯を作ることがほとんど。腹ペコな子どもたちをできるだけ待たせないよう、夕飯は「コース料理形式」で、出せるものから順番に出していくことも多いです。
まずはゆでておいたブロッコリーやミニトマトなどを最初に出して、その間に「ゆでるだけ・焼くだけ」で作れる簡単な副菜や、汁物、メインのおかずなどを作り、できたものから出していきます。料理が全部できてから出すより時短になるし、できたての美味しい料理を食べられます。
しらすやもずく、冷奴、ハムなど、買ってそのまま出せるもの、ちょっと手を加えてすぐ出せるものをストックしておくと便利。疲れた日には冷凍食品やレトルトも活用しています。全部料理を出し終え、家族と一緒に食卓を囲む時間が楽しいひとときです。
毎日1か所、10分だけ掃除
家の掃除は、「時間のあるときにまとめてやろう」と思っていると、ここもあそこも…と一気に掃除することになり、気合いも体力も必要なことに。だから我が家では、気づいたときに毎日「10分だけ掃除」を心がけています。
例えば、油断するとすぐゴチャゴチャになるカトラリー入れなど、今日はここをキレイにするぞ、と決めて1か所だけ、10分だけ掃除。それを家のいろいろな場所で毎日やっていけば、おうちはいつもきれいに保てます。長々と掃除して疲れることもなく、すっきりと達成感も得られて良いですよ。
私は夜は疲れているので、朝にダイニングをササッと掃除することが多いです。また、電子レンジを使ったついでに拭き掃除するなど、「ついで掃除」「ながら掃除」もおすすめ。ウェットティッシュやハンディクリーナーなどのお掃除グッズは、よく使う場所の近くに収納しておくのもポイントです。
「使い捨て」を賢く活用
限られている収納スペースは、普段よく使うもののために明け渡したいもの。そこで我が家では、たまにしか出番のない「来客用の食器」は、紙皿やプラスチック製の食器を使っています。
陶器や磁器の食器でおもてなししていたころもありましたが、収納の場所をとるうえに、お客さんが帰ったあと洗い物でドッと疲れてしまうことも…。使い捨てできる食器なら収納場所もとらないし、後片付けも簡単に。おかげでよけいなストレスなく、大切な人たちと楽しい時間を過ごせるよう、おもてなしに専念できるようになりました。
ナチュラルテイストの紙皿や北欧系デザインの紙ナプキンなども今はあるので、かわいいものをチョイスすればおもてなしの食卓もグッとおしゃれに。ママ友も子どもが食器を割る心配がなくなるので、快く賛同してくれました。
連載をお読みくださったみなさまへ
暮らしをラクにするアイデアをご紹介してきた連載も、今回が最終回。今現在、がんばりすぎているお母さん・お父さんたちには、「それぞれのスタイルがあっていい」ということをお伝えしたいです。
以前の私は、毎日の仕事のあと、へとへとで帰宅して料理。いつもニコニコ子どもたちの話を聞けるわけもなく、イライラしてそっけない返事をしてしまうこともありました。そして、この状態を続けるよりも毎日楽しく過ごしたい! と思い、少しずつ無理のない家事にシフトチェンジして、今は我が家の心地良いスタイルに落ち着きました。
手の込んだ料理や一汁三菜を並べないといけない…など固定観念にとらわれず、疲れた日はどんぶりと味噌汁! 子どもたちも元気で笑っていてくれれば、それでいい。こうあるべきというスタイルにとらわれるより、一緒に過ごせる時間を大切にしよう、と今は思っています。
この連載でご紹介してきたアイデアやおすすめグッズなどが、少しでもみなさんそれぞれの生活スタイルのお役に立つことができればうれしいです。このような機会をくださったNadiaのみなさまにも感謝しています。最後までお読みくださって、ありがとうございました!
Nadia Lifestyle Artist えりさん
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