まずは、物を減らすことから始めよう
Nadia Lifestyle Artistのえりです。前回は自己紹介を中心にお話しましたが、いよいよキッチン周りを中心にどうやって片づけて収納するといいかご紹介していきたいと思います。
心地よく暮らすためのはじめの一歩は、「物を減らす」こと。前回のコラムでも、収納はぎゅうぎゅうにせずに8割くらいにすることで、心にも余裕が生まれるというお話をしました。全体の8割くらいが物を取り出しやすく、しまいやすいんです。そうなると今度は心にゆとりが持てて、自然ときれいな状態をキープしたくなってきます。この8割収納を目指そうとしたときに、まずやるべきは「物を減らす」です。
使う頻度とときめきを基準に
物を減らすと言われても、どう減らせばいいのか分かりませんよね。私が基準にしているのは、「頻度とときめき」です。
たとえば、グラタン皿は年に数回しか登場しません。それなのに、食器棚でかなりのスペースをとってしまっていました。そこで、専用のものを持つのではなく、代用できるものを選ぶようにしました。
写真奥の白いグラタン皿を処分して、手前のセラベイクのグラタン皿を使っています。セラベイクのスクエアロースターMという商品で、グラタン以外に、パウンドケーキやプリンなどのお菓子作りや、魚焼きグリルでチキンを焼く際にも使っています。
ときめくものが少しあればいい
また、このご時世ということもあり、来客がほとんどない我が家では来客用の食器はまったく持っていません。普段使いのものを自分がときめく少し良いもので揃えて、来客の際もそちらを使うようにしています。
お気に入りは、イッタラのプレート。15cmと17cmサイズを愛用しています。きれいな色なので気分が上がるし、食洗機に立てやすい形状がすごく使いやすいんです。
まずは、使う頻度の低いものを手放す。そのためには、それが持つ役割を何かで代用できないかを考えながら減らしていくといいと思います。
使う頻度が低いものは思い切って手放そう
食器以外だと、時短になるキッチングッズはほとんど持っていません。だいたいそういったグッズは、包丁とまな板で代用可能だったりするので。使う頻度が低いなら、パンパンの引き出しに困る毎日よりも手放してスッキリの毎日の方がいいなと思い、半分以上手放しました。
どんな便利グッズよりも幅広く活躍してくれる愛用の包丁は、無印良品のもの。オールステンレスなのでお手入れしやすくて清潔なところがお気に入りです。まな板は、近所の木工所で購入。一点ものではないのですが、そのときの出会いで購入しました。使うとテンションが上がるんです。
物をいったん手放してからは、欲しいものがあったとしても、それを本当に使うのか、本当に必要なのかをよく考えて買うようになりました。
どこに収納するかは、動線を意識!
物を減らしたら、今度はどこに何を収納するかを検討しましょう。調理中によく使うものは、調理の際の動きを意識して最短で取れる位置に収納するのがおすすめです。
食洗機用洗剤、包丁、シンク掃除用品などはシンク下に収納
フライパンや鍋、フライ返しなどはコンロ下に
ワンアクションで取れる工夫を
調理中は1分1秒を争います! ガチャガチャと何かをどけて取り出したりはしたくないので、ポイントは8割収納。サッとワンアクションで取れるように心掛けています。
BRUNOのホットプレートは、もともとかわいい箱に入っていたのですが、箱から出して準備するというのがちょっと面倒でした。そこで、引き出しを開けたらすぐに取り出せるように箱を処分。すると、取り出すのがすごくラクに。箱から出して収納する、こんなちょっとしたことでも、ぐっとラクになって気持ちにゆとりが生まれます。
使う頻度を考えて収納場所を決める
キッチンの前面は、調理中に使うものを中心に機能的に配置。一方、キッチンの背面には食器類を収納しています。
背面の棚の中には普段使いの食器を。ぎゅうぎゅうにならないように、ここでも8割収納を心がけています。
お気に入りのストウブの鍋は、キッチン背面の飾り棚に。飾り棚には、見せてもかわいいものを収納してお気に入りコーナーとして楽しんでいます。
頻繁に使わないけれど、たまに使うお菓子作りの道具やお弁当箱はキッチンの足元の引き出しに。こんな風に、頻度が低いものは手に取りやすいゴールデンゾーンではなくても、足元の引き出しなどに入れても困りません。
いかがでしたか? 片付けようと心に決めたら、まずは「使う頻度とときめき」を基準に物を減らすこと。そして、家事動線を考えて収納場所を決めること。この2つが、片付けを始める第一歩。参考にしてみてくださいね。
Nadia Lifestyle Artist えりさん
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