あると嬉しい自家製のマーマレード。爽やかな風味がパンやお菓子、おつまみや煮物にも大活躍です。 今回はネーブルオレンジで作っていますが、お好みの柑橘フルーツでも代用できます。 丁寧に作るとこんなに風味豊かで美味しいんだ!とちょっと感動します。 たくさん作っておすそ分けしてみてはいかがでしょうか?
砂糖を加えて仕上げる際はあまり火を弱めず、短時間で煮詰めていくようにします。香りが飛びにくく、透明でにごりのないジャムに仕上がりますよ。
保存瓶、蓋やパッキンなど煮沸消毒し乾燥させておきます。
オレンジを用意します。 今回はネーブルオレンジを使いました。 バレンシア、ブラッドオレンジ、夏みかん、清美やはるみでもお好きなもので。 国産の無農薬のものが安心ですが、そうでなくても農薬やワックスを除去してから作れます。
オレンジはワックス、農薬を除くためにきれいに洗って濡らしてから皮に塩(ワックス除き用)をまぶして手ですり合わせるようにします。
鍋に湯を沸かして沸騰したら2のオレンジを入れ30秒くらい茹でます。取り出して流水でしっかり洗います。
オレンジを8等分にカットして皮と実で分けます。 薄皮を完全に除いてしまうとペクチンが少なくなり、固まりにくくなってしまうのでほどほどで大丈夫です。
煮る時に溶けだしやすくするために果肉をさらに半分に切り重さを測ります。 今回は皮をむいて310gでした。
鍋にオレンジと水370ml(オレンジの1.2倍)の水を入れて火にかけます。静かに沸騰するくらいの火加減にして30分煮ます。 果汁を出すように、へらで果肉を潰しながら混ぜると良いです。
煮ている間にピールを切ります。 包丁を寝かせて、皮に付いている白いワタの部分を切り取ります。
皮を何枚か重ねてせん切りにし重さを測っておきます。 今回は72gでした。
ボウルにざるを敷いて煮たオレンジを漉します。(果汁量を測るのでボウルの重さを測っておくと便利ですよ。) ざるの上からゴムベラなどで押し付けて果汁を絞ると良いです。 今回は30分程煮て果汁が530gでした。
鍋に果汁とオレンジピール(今回は530g+72g)を入れ、半量のグラニュー糖又は上白糖(300g)の内半分を入れて中火にかけ、混ぜながら5分程煮ます。
残りの砂糖を加えてさらに煮ます。 焦げやすいので弱火にしたいところですが、透明で艶のあるジャムに仕上げるために火を落としすぎないようにしてなるべく短時間で仕上げます。 途中アクが出てきたら除きます。
ピールがくたっとしてきて、果汁が詰まってきたら皿に取り、粘度がついてきているかチェックします。 冷めると粘度が強くなるのでゆるめかなくらいで火を止めます。
お好みで仕上げに大さじ1~2程度ウィスキーを入れてORANGE MARMALADE WITH WHISKYに! ぐんと大人な風味になるのでクラッカーにのせておつまみにも。
熱いうちに瓶詰めします。 瓶の口が汚れたらキッチンペーパーなどできれいにふき取りカビを防止しましょう。 蓋をして逆さまにして中を真空状態にします。 冷めたら冷蔵庫へ。未開封で3ヶ月程度。開封後は1ヶ月くらいで食べきると良いです。
長期保存したい場合は、蓋をして15分ほど煮て脱気します。保存は常温で半年から1年日持ちします。 ※加える砂糖の量などで保存性が多少変わってきますので目安としてお考え下さい。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。