大きな手術の後、体重が7キロも減った夫が体力を回復するうえで、強い味方になったのがご飯でした。 コメはすぐにエネルギーに変わるため、暑さで消耗したエネルギーを補給するのに適しています。 食欲がない時でも、お寿司なら食べられるという方は多いのではないでしょうか。酢は消化酵素のはたらきを活発にするため消化吸収がよくなり、食欲を増進させます。 お粥で作ったすし飯に海鮮具材、アボカド、炒り卵などをトッピングしたカップ寿司は彩りもよく、普段スプーンでお食事なさっている方にも食べやすいです。オーロラソースと海鮮は相性抜群です。 暑い夏、お米パワーでしっかり体力をつけましょう。
【美味しく作るポイント】 ① ご飯を茹でこぼす。 噛む力が弱くなると食べるのに時間がかかるため、お粥が団子状に固まってしまう ことがあります。ご飯を茹でこぼしぬめりを洗うと固まりにくくなります。 ② 卵にマヨネーズを混ぜるとなめらかな食感に仕上がります。 ③ スモークサーモンとマグロはできるだけ細かく刻むと食べやすくなります。 カニカマはオーロラソースを混ぜるとまとまって飲み込みやすくなります。 ④ 身が柔らかいホタテ、甘エビなどもオススメの具材です。
【寿司めし】を作る。 A ご飯100g、水300cc、出し昆布2x3cmを火にかけ、沸いたら弱火にしてご飯が舌で潰せる柔らかさになるまで20分を目安に煮る。途中、水が足りなければ適宜足す。15分経ったところで出し昆布を取り出す。
ご飯が柔らかくなったところで、B 酢小さじ2、砂糖7g、塩ふたつまみを加え混ぜ、鍋底の筋が4〜5秒で消えるくらいになったら火を止め、鍋ごと冷水につけて冷ます。
【炒り卵】を作る。 フライパンにサラダ油を入れ弱火にかけ、よく混ぜたC 卵1個、マヨネーズ小さじ1を入れる。ヘラで絶えずかき混ぜながら加熱する。
E マヨネーズ大さじ2、ケチャップ小さじ2/3をよく混ぜ【オーロラソース】を作る。
グラス3個に寿司めしを入れ、表面を平らにならす。
【具材】を盛り付ける。 ①炒り卵、スモークサーモンの順に詰め、レモンとディルを添える。 ②アボカドとマグロ赤身の順に詰め、ラディッシュのスライスと練りわさびを添える。 ③アボカドとカニカマ順に詰め、スダチのスライスとスプラウトを添える。 食べる時にオーロラソースまたは醤油少々をかける。
484836
クリコ
料理研究家・介護食アドバイザー
病気で食べることが困難になった夫のために、介護食を作ることになりました。はじめての介護食作りは戸惑うことばかりでしたが、気づくとその面白さに夢中になっていました。 私が作る介護食の特徴は、素材を手作りすることです!! 「食べづらい、おいしくない、見た目に食欲がわかない」などの悩みを解消するために、肉・魚・野菜料理のベースになる素材を手作りします。 手作り素材で作る料理は、見ても食べても美味しく、箸やスプーンで簡単に切れる柔らかさです。 ◆「加熱しても硬くならない肉素材」 ハンバーグのような肉だねを滑らかなペースト状にしたものが肉素材です。 加熱しても硬くならず、見た目は普通の肉料理。とんかつ、豚の生姜焼き、つ くねなど、調理法も形も自由自在です。 ◆「加熱しても硬くならない魚素材」 鮭、タラ、エビ、ホタテなどで作る滑らかなすり身が魚素材です。肉素材同様 に和洋中の魚料理を作ることができます。 ◆「野菜ピュレ」 茹でた野菜をすりつぶしたピュレに他の食材を組み合わせて作る野菜料理 は主食から汁物まで彩豊かで栄養満点。工夫次第でレパートリーは無限大 です。 ◆「時短調理」 手作り素材は小分け冷凍保存することで調理時間を大幅に短縮します。 イタリア料理と和食の教室で教えた経験を生かし、手作り素材を使った料理レシピは180点。 「このレシピに出会えてよかった」「全部食べてくれた」「とにかくおいし い」「介護食なのに家族で楽しめる」などたくさんの満足のお声をいただい ています。 ご家族の皆様でご一緒にお楽しみいただければ大変嬉しいです。