保水率・抜群。ぷるぷる植物性のコラーゲン!白きくらげと、梨を使った温かいデザートスープです。医食同源の国・中国では『銀耳雪梨糖水』という名前で愛されてきました。本場では、はちみつではなく、氷砂糖で甘味をつくります。どちらでもお好みでどうぞ! 【薬膳メモ】 白きくらげは、中国で『銀耳』と呼び、乾燥の季節にかかせない食材です。梨も同様に、肺や呼吸器系を潤すので、中国では古くから民間療法として、咳や急性の気管支炎の症状をやわらげるために用いられてきました。蓮の実は胃腸を元気に整えたり、精神的な不安を持つ人におすすめしている漢方食材です。もし手に入れば、使ってみてください。
白きくらげは、トロトロ(ドロドロ)になるまで煮込む方が、消化に優しく、体への吸収率も高まります。時間に余裕のある方は、水をやや多めに増やして煮込み時間を長めにしてもよいです。
【白きくらげ】 乾燥のものを使用します。購入したら一袋分すべてを<a href="/wordlist/下ゆで">下茹で</a>して、保存袋に入れて冷凍保存しておけば、炒めものやサラダなど、色々な料理に活用できて便利です。 ①ボウルに白きくらげを入れて水洗いをしたら、たっぷりの水を沸騰させて5分下茹する。 ②ザルに入れて水気を切る。この時まだ乾物臭が残っている場合は水を替え、再び5分茹でる。 ③<a href="/wordlist/石づき">石づき</a>の部分を切り取り、一枚が大きいものは手で割る。 ★白きくらげの「基本の茹で方から保存」については、こちらのページでくわしくご紹介しています。 https://oceans-nadia.com/user/597063/recipe/422719 【その他の材料】 クコの実は、はちみつ(分量外)につけて戻しておく。 蓮の実を使う場合は、一時間~半日ほど浸水させる。
梨の皮を芯を取り、食べやすい大きさに切る。(ここではくし切りにしています)。しょうがは皮の汚れをこそげ取る。
鍋に水、白きくらげ(下茹で済のもの)、梨を入れて、弱火で20分煮る。
白きくらげにとろみが出たら、A はちみつ大さじ1~2、しょうが適量、シナモン適量を入れてさらに10分煮る。(蓮の実を使う場合はここに加える)※何度もかき混ぜると粘りがでるで、混ぜる場合は鍋をゆするようにします。
器に盛り、クコの実を飾る。出来立ての温かいうちに食べていただくのがおすすめですが、冷やしてもおいしいです。その場合、粗熱が取れてから冷蔵庫に入れて下さい。
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。