便利でおしゃれ!フランス生まれの「ストウブ鍋」の魅力
ストウブとはフランス製の鋳物ホーロー鍋のこと。煮たり蒸したりするだけでなく、焼く、揚げる、ゆでる、炊く、燻すなど、あらゆる調理に使えます。熱が伝わりやすく保温性が高いため短時間で調理でき、また余熱を利用して調理することも可能。食材の旨みや甘みがつまった水分をギュッと凝縮できるのも、ストウブ鍋ならではの利点です。料理が完成したらそのままテーブルにぽんとのせるだけで、食卓がおしゃれな雰囲気に♡ 性能も見た目も抜群の万能鍋なのです。
【蒸す】旨みがぎゅっとつまった「白菜と豚の重ね蒸し煮」
白菜と豚肉の旨みをぎゅっと凝縮した一品。加える水分は50mlのお酒だけ、調味料は下味の塩のみという、シンプルなレシピです。白菜と豚肉を重ねて塩をふり、鍋の高さに合わせてカット。ぴっちりと鍋に詰めてお酒を加え、中火にかけます。沸騰したら弱火で15〜20分。ゴマ油を回しかけ、お好みでポン酢を添えてどうぞ。
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蒸気を循環させて蒸すため、煮くずれたり旨みが流れてしまったりすることもなく、美味しく仕上がります。加熱時間が短いため、ビタミンなど熱に弱い栄養素の損失が少ないのもうれしいポイント。
【煮る】素材の美味しさが活きてる!「ミネストローネ」
厚切りベーコンとたっぷり野菜の、見た目もキレイな具だくさんスープ。材料をすべて角切りにし、ジャガイモは水にさらしておきます。オリーブ油でニンニク、赤唐辛子を炒め、野菜を入れて炒め合わせてから、水とスープの素を加えます。30〜40分煮たら、塩コショウで味を整えて完成。
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ストウブ鍋は素材が含んでいる水分を無駄なく使うため、加える水分は少なくてもOK。食材本来の味を損なわずにしっかり楽しむことができるのです! 煮くずれや食材の変色の少ないので、おもてなし料理にも♡
【焼く】ふっくらジューシー!ステーキ
シンプルだからこそ、焼き加減が重要なステーキ。ストウブなら失敗なく、上手に焼き上げることができます。まずは片面に焦げ目が付くまで焼き、裏返してふたをしたら、火を止めて余熱で火を通すだけ。この手順で、ふっくらジューシーに仕上がります。中までしっかり焼くために、お肉は早めに冷蔵庫から出し、室温に戻しておくこと。
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ストウブ鍋は表面に「黒マットエマイユ加工」が施されているため、焦げ付きません。細かな凹凸によって食材との接点が減り、油なじみが良くなるので、こんがりキレイに焼き上げることができます。
【炊く】味つけは塩だけ!とうもろこしの炊き込みご飯
やさしい甘みとプチプチ食感がたまらない、とうもろこしの炊き込みご飯。味付けは塩のみで、素材の味をしっかり味わえるレシピです。鍋に米、水、塩を入れ、その上にとうもろこしの実と、半分に切った芯をのせて火にかけます。沸騰したら弱火で13分、最後に1分中火にしたら火を止めて10分蒸らしましょう。
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ストウブ鍋で炊くと、鍋全体にまんべんなく熱が伝わるため、土鍋で炊いた時のようにふっくら美味しく仕上がります。表面の加工によって、ごはんがこびり付きにくいので、お手入れも簡単!
今回ご紹介したレシピは、料理家・栁川かおりさんのレシピ本「ストウブレシピ100」に掲載されています。ストウブ鍋の基本的な使い方はもちろん、栁川さんが作り続けているという鉄板レシピから、試作を重ねた新作レシピまで、ストウブ鍋を使いこなすためのレシピが満載! ストウブ鍋をすでに使っている人にも、これから試してみたいという人にも、オススメの一冊です。
※写真、テキストは『ストウブレシピ100 食材のおいしさを日々満喫する、staubのあるくらし』(学研プラス)¥1,400(税別)より抜粋。