甘酸っぱくてキャラメルのような食感が新鮮だった、プルーンとの初めての出会い
「プルーン」を最初に食べたのは、中学生のとき。友人の家に遊びに行ったときに、身体に良くておいしいんだよ、とおやつに出されたのがドライプルーンでした。
甘酸っぱくて、それまで知っていたドライフルーツとは違うキャラメルのような食感に、家に帰ってすぐに母に買ってほしいと頼んだのを覚えています。しかも、「食物繊維と鉄分が豊富で女性に良いんだって!」というようなことを言ってお願いした記憶があります。
当時は、プルーンの栄養価のことはよくわからず、「身体に良いとなれば買ってもらえるだろう」という計算だったのですが、実際に、食物繊維や鉄分は豊富で、骨を強くするビタミンKや抗酸化物質(ポリフェノール)、ミネラルなども多く含むプルーンは、健康食材と言っても過言ではなく、間違ったことは言ってなかったと思います。
それからしばらく、朝やおやつに、プルーンを無糖のヨーグルトに入れて食べる、というマイブームが続きました。砂糖を入れなくてもプルーンだけで十分甘く、ボリュームも出ておなかにしっかりと溜まるので、時間のない朝にもピッタリ。
そして、「砂糖を入れない」というのが、中学生の自分にとってはちょっとオトナになったような気分になれて、自慢気にその食べ方を周りに紹介していたように思います(コーヒーも通ぶるために我慢して砂糖を入れなかった記憶が…)。
これが私の最初のプルーンの食べ方でした。
お菓子はもちろん料理にも幅広く使えるプルーン。特に肉料理との相性が抜群!
今では、お菓子やパンに使ったり、おつまみ、煮込み料理と、様々な料理にプルーンを使います。
プルーンの入った焼き菓子やパンは、しっとりとコクが出ておいしいですし、生ハムやチーズ類と盛り合わせるだけで素敵なワインのお供になります。煮込みに加えれば、程よい甘みと酸味やうまみをプラスすることができます。そんなふうに、プルーンの使い道はたくさんあるのですが、中でも私がとてもプルーンと相性が良いと思っている食材が肉。
一緒に煮込むと肉が柔らかくなりますし、自然な甘みと酸味が加わるので、味付けは塩で整えるくらいでOK。私がプルーン煮込みを知ったのは、フランス料理の牛肉との煮込みですが、モロッコ料理では鶏肉と一緒に蒸し煮にしたものがありました。
肉とフルーツの料理は、海外でよく見かけるおいしい組み合わせです。ターキーにはベリーのソース、ローストポークはりんごのソースなどなど。日本ではフレッシュフルーツは割高なので料理に使いにくいですが、ドライフルーツのプルーンならば手軽に試しやすいですね。
しかも、プルーンには抗菌作用もあるとか。
ということは、これからの暑い時季のお弁当に、プルーンを使った料理はピッタリ。
例えば、プルーンをベーコンで巻いて焼いた料理は、ピンチョスでは定番の一品ですが、これをお弁当のおかずにしてもいいですし、ベーコンではなく薄切りの豚肉で巻くと、よりおかず感が出ます。ミートボールやハンバーグのタネにプルーンを加えたり、肉と一緒に中華風に炒めてもいいですね。
味の面でも「甘酸っぱい味」というのは、味が決まりやすい、というメリットがあります。プルーンというと栄養面が優れているのでそこに注目しがちですが、実は料理の材料としてもとても使い勝手がいいのです。
スイーツにも肉料理にも合うプルーン。そのまま食べるのもいいですが、料理でのおい美味しい食べ方もどんどん試したいですね。
そのほかにも、人気Nadia Artistがおすすめのアメリカ産ナッツ&ドライフルーツの魅力や、お気に入りの食べ方などをたっぷりご紹介しています!
『American Farmers Market』はこちらから♪
今回お話を伺ったNadia Artist
3ステップの簡単レシピ料理研究家 ヤミー
https://oceans-nadia.com/user/14317
編集協力:アメリカ大使館農産物貿易事務所