アスリートと食事について
プロのアスリートたちは、試合で最高のパフォーマンスを発揮するために日々トレーニングに励んでいます。そしてトレーニングと同じく、パフォーマンスアップのために細心の注意を払っているのが毎日の食事です。
私は、管理栄養士・予防医療診断士という立場から、時には周囲のスポーツ愛好家の方やスポーツジュニアを持つお母さま方から、スポーツと食事に関してアドバイスをすることがあります。
よく受ける質問は
「何を食べたらけがをしない体になりますか?」
「何を食べたら試合に勝てる体になりますか?」
というもの。
プロのアスリートたちは決して特別な食べ物は食べてはいません。またひとつの栄養だけを摂ると言ったこともありません。はっきり言えることは、栄養バランスのとれた食事を毎日食べることを意識している、ということ。
例えば、主食のごはんやパンは、スポーツでしっかり働くための体のエネルギー源になります。主菜の肉や魚、卵、大豆食品は、筋肉や骨を作るのに欠かせない栄養ですし、副菜の野菜や海藻、きのこ類は、免疫力を高め体のリズムを整えてくれます。
どれも欠かすことができませんし、偏ってしまっては自分の持っている力を試合や大会で出し切れなくなる可能性もあります。
食事は体のバランスを整え、土台を作るための基本。しっかりとした体の土台ができてこそ、バテずに戦うことができ、疲労にも負けない、けがもしない体が作られます。体が作られることで厳しい練習にも耐えられる精神力や勝負に負けない強い心も伴ってくることでしょう。
アスリートにとって食事がとても大切であることがおわかりいただけましたでしょうか。
スポーツにおける鉄分の重要性
スポーツにおいて重要な栄養の一つに鉄分があります。鉄分は体の酸素を運ぶ役割を担っており、激しく体を動かすアスリートは大量の酸素を体中に運ばなくてはいけないため、体内の鉄需要が高まります。また鉄分は発汗によって失われてしまうこともあり、スポーツ時は日常生活よりも鉄を消費しやすくなります。
鉄分が不足することで低酸素状態になり、疲れやめまい、動悸、息切れが出てきます。モチベーションも維持できなくなり、練習や試合に励む強いカラダとココロのバランスが崩れやすくなります。
パフォーマンスをアップさせるためには、日頃から鉄分を意識して摂りたいところです。また、食事と一緒にビタミンC、ビタミンB12、葉酸、亜鉛を摂取すると、鉄の吸収を助けると言われています。
「チーズで鉄分ベビー」を食べて効率的に鉄分を取ろう
Q・B・Bの「チーズで鉄分ベビー」はスポーツ時にぴったりなチーズです。
1日の鉄分所要量(6.8mg)、葉酸所要量(240μg)の1/4が摂取でき、ビタミンB12・亜鉛も含まれているため、効率的に鉄分を摂取することができます。持久力が必要な運動中の栄養補給としても最適ですので、マラソン時に配布されることもあります。
「チーズで鉄分ベビー」を使ったアスリートごはんのレシピ
そのまま食べてももちろんOKな「チーズで鉄分ベビー」ですが、料理の材料としても重宝しますよ。他の食材と組み合わせることで、よりアスリートのパフォーマンスアップが期待できる料理を作れるのも嬉しいポイント。
今回ご紹介するのは、チーズ入りの酢豚です。酸味のあるものは、スタミナ切れで食欲が落ちているときでも食べやすく、無理なく栄養が摂れます。疲労回復ビタミンをたっぷり含む豚こま肉、鉄分の吸収をアップさせるビタミンCを含むピーマンや赤ピーマン、それから玉ねぎやにんじん、椎茸などたっぷりの野菜を使った一品です。
酢豚の基本の作り方では野菜も油で素揚げしますが、アスリートの体を考えると余分な油はできれば使わずに仕上げたいところ。団子状にした豚こま肉のみ油で揚げて、野菜は炒める程度にすることでヘルシーに、かつ手間も省けて簡単になりますよ。
さっぱりとしていながらもご飯が進むチーズ入り酢豚で、カラダとココロにエネルギーをチャージしてください!
くわしいレシピはこちら
●『鉄分たっぷりチーズ入り酢豚』
栄養バランスを意識して、スポーツを楽しめるカラダとココロを手に入れよう
スポーツをベストな状態で行うのに食事は欠かせません。鉄分補給を始めとするバランスの良い食事が、スポーツで最高のパフォーマンスを発揮するためのカラダとココロを作ります。
運動中の栄養補給や毎日の食事に「チーズで鉄分ベビー」をプラスして、スポーツを思いっきり楽しみましょう!
今回お話を伺ったNadia Artist
管理栄養士、予防医療診断士、野菜ソムリエ、発酵マイスター 岩崎小百合
https://oceans-nadia.com/user/96410
編集協力:六甲バター株式会社