レシピサイトNadia
  • 公開日2016/03/20
  • 更新日2016/03/20

現代人の味方!意外と簡単「だし」の取り方をマスター

だしを取ると聞くと、面倒なイメージを持つ方も多いかもしれませんが、丁寧にとった「だし」で作る汁物などは体にほっこり染みわたる美味しさでリラックスできます。だしの取り方は覚えてしまえば簡単なので、一度試してみてください。

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現代人の味方!意外と簡単「だし」の取り方をマスター

 

「だし」を取っていますか?

スーパーでは、さまざまな種類の顆粒だしが売られているので、だしを取っている人も少なくなっていると思います。

「だしを取るなんて面倒くさい」「鰹節や昆布を常備していない」という気持ちもよくわかりますが、一度だしを取ってみてください。やってみると意外と簡単なんです。慣れてきたら、鰹節や昆布の分量を、お好みにアレンジしても楽しいですよ。

 

現代人の味方!だしパワー

鰹節や昆布から取っただしは、美味しいのはもちろんですが、健康な生活にもつながります。毎日使うだしだからこそ、こだわってみませんか? だしのパワーを紹介します。

 

鰹節のヒスチジンには脂肪燃焼を促す働き

鰹節にはヒスチジンというアミノ酸が含まれています。このヒスチジンには脂肪燃焼を促進させる働きがあると言われています。

 

昆布のグルタミン酸はうま味

昆布に含まれているグルタミン酸はうま味物質のひとつです。昆布でだしをとることで、調味料の使用量を抑えられて減塩につながります。日頃から減塩を意識することは、生活習慣病の予防に大切です。

 

だしを飲んでリラックス

だしを飲むと、ほっとひと息つけたり、リラックスできたりという経験がある方もいらっしゃるかと思います。忙しい毎日だからこそ、だしを取って日々の生活の中に癒やしの時間を取り入れるのもおすすめです。

 

基本のだしの取り方

だしの取り方もさまざまあります。まずは、いたって簡単なだしの取り方を紹介します。鰹節や昆布の量で、味がガラリと変わるので、自分好みのだしの取り方を探してみてください。

 

一番だし(約800ml分)

一番だしとは、お吸い物に使われるだしです。

材料
・鰹節 20g
・昆布 10g
・水 1l

下準備
水気を硬く絞った布巾やキッチンペーパーで、昆布についている砂などの汚れを拭く。昆布についている白い粉はうま味成分「マンニット(マンニトール)」なので、絶対に拭き取らない。

作り方

1.鍋に昆布と水を入れ、30分おく


2.1を中火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出し、沸騰したら火を止めて、鰹節を一気に加える


3.再度火をつけ、沸騰したら火を止め、1~2分ほどおく(鰹節が沈んできたらOK)


4.ボウルにざるをのせ、ペーパータオルを敷き、3をこす


ポイント
・こす工程では、沈んだ鰹節の粉までこすのではなく、上澄みをこすイメージで行う
・鰹節を加えた時に、あくが出た場合は、こす前にあくを取り除く

 

二番だし(約800ml分)

一番だしの出し殻で作るだしで、味噌汁や煮物などに。

材料
・一番だしの出し殻
・鰹節 5g
・水 1l

作り方

1.鍋に一番だしの出し殻と水を入れ、強火にかける。沸騰したら弱火にし、10分煮る


2.1に鰹節を一気に加え、火を止めて1~2分おく


3.ボウルにざるをのせ、ペーパータオルを敷き、2をこす


ポイント
・二番だしでは、こすときに全てこしてしまってOKです。キッチンペーパーに出し殻をあけ、軽くしぼっても◎

 

出し殻は立派なおかずに!覚えておきたい出し殻リメイクおかず

二番だしまで取った出し殻を捨てるなんてもったいない! 出し殻にはうま味もありますし、栄養もばっちり。常備菜にして、お弁当やおにぎりの具にするのがおすすめです。

 

出し殻リメイクおかず「佃煮」

材料
・だしがら 鰹節25g+昆布10g分
・しょうゆ 大さじ1
・酒 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・みりん 大さじ1/2
・白ごま 大さじ1/2


作り方
1.フライパンに出し殻を入れ、火にかけて炒る。
2.調味料を全て加え、中火で炒める。水分が飛んだら、白ごまを加えて火をとめる。


ポイント
・できるだけ水分を飛ばす方が美味しくいただけます。

 

市販品と自分で取っただし、こんなに塩分量が違う!

鰹節と昆布から取っただしと、顆粒だしから作るだし汁。塩分含有量を比べてみました。顆粒だしのだし汁は、パッケージに記載されている方法でだし汁を作成。実際に計測すると、思った通りの違いが出ました。

・一番だし:0.3%
・二番だし:0.1%
・顆粒だしのだし汁:0.5%
という結果に。

だしの取り方などで多少の違いは出るかと思いますが、この結果からわかるのは、「だしをきちんと取ると、減塩につながる」ということ。

ちなみに、一番だしは吸い物などの汁物に使うだしなので二番だしより塩分が高くてOK。二番だしは、最初の一番だしに塩分が出ていますし、煮物などに使うだしなので、調味料で塩分が足されることを考えるとこの低さも納得です。

顆粒だしのだし汁はなぜ、これほどまで塩分が高く出たのでしょうか? それは、多くの顆粒だしに食塩が添加されているからで、さらに、味を濃くするための食品添加物なども入っています。

顆粒だしに慣れていると、鰹節から取っただしを飲んだときに「物足りない」と思うかもしれませんが、人の舌は約1ヶ月でその味に慣れると言われているので、最初は薄く感じても、続けることで、自分で取った「だし」の美味しさにが分かるようになりますよ。

 

だしを取れば、生活が変わる

だしを取るようになると「外食やコンビニでの食事が濃く感じる」「毎日穏やかに過ごせるようになる」などと言われます。

だしは、一回取ってしまえば、冷蔵庫に常備しておくのも方法です。疲れて帰ってきた日も、だし汁を温めて飲むだけで、心がほっこりし、日々の癒やしになりますよ。


この春、だしを取る生活をはじめてみてはいかがですか?

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