自家製のいかの塩辛を味わったらもう市販のものは食べられないほどおいしいです。 秋に出回るするめいかはわたが大きくて塩辛を作るのにうってつけです。 水分を飛ばしたり、冷凍したりトータルで見ると時間がかかりますが作業時間はそれほどでもありません。 お酒のおともに、わさびを添えてお茶漬けに、じゃがバターになどなど色々活躍してくれます。
いかの水分を飛ばすのがポイント!旨みが凝縮し、ねっとりした食感になって美味しい塩辛に仕上がります。 冷蔵庫に入れる時間は乾燥具合をみながら調整してみて下さいね。
新鮮なするめいかを用意します。 解凍したものより生のものから仕込むのがおすすめです。
するめいかの下処理をします。 詳しくは 『するめいかのさばき方』397957 https://oceans-nadia.com/user/22477/recipe/397957 の1~15までの工程を行います。 ※今回はえんぺらやゲソは使わないので他の料理に使って下さいね。
するめいかの胴の部分の水分をキッチンペーパーなどでしっかりふき取ったら、 バット全体に粗塩を散らしてから胴を置き、上からも粗塩をふって全面に塩がなじむようにします。
わたにも粗塩をしっかりめにふり、全体になじませます。
余分な水気が切れやすいように小さなざるなどに上げておくと便利です。 ※なければ折りたたんだキッチンペーパーにのせて水気を吸わせるのが良いと思います。
胴の部分も少し置いておくと水気が出てきます。
塩辛にする上でいかの食感がねっとりとしていた方が美味しいので出来るだけいかの水分を飛ばしていきます。 空気に触れやすいようにざるに移し、ラップをせず冷蔵庫で3~6時間ほど入れます。わたも同様に冷蔵庫に入れて乾かしていきます。
3~6時間後 冷蔵庫から取り出すと余分な水気が取れてやや締まったいかになります。
表面の塩気や生臭みを除くために小さめのボウルに酒を入れてさっと洗うようにくぐします。 続いてわたも同じように行います。 ※お子さんも召し上がるような際は鍋に入れて火にかけてアルコール分を飛ばしてから使うと良いです。
包丁でわたの薄皮に切り込みを入れてボウルの上に絞り出します。
塊りなどがあればスプーンでつぶしながら混ぜます。 ※なめらかにしたい場合はまな板の上に絞り出して包丁でたたくと良いです。
胴を縦の方向にまな板に置き、いかの大きさに応じて2~3等分に切ってから、横方向に5mm幅に細切りします。
10のわたで和えます。
生のするめいかを使用しているのでアニサキス食中毒の予防としてジッパーバッグに入れて冷凍庫で24時間冷凍します。
冷凍後、冷蔵庫で自然解凍させます。 冷蔵庫で1週間程度のお日持ちです。日ごとに塩気がなじんでうまみが増してきます。 お好みで柚子などの皮や万能ねぎを添えても美味しいです。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。