バーミキュラ鍋を使い『家族が集まって楽しく食べられるレシピ』をテーマに、イギリスの伝統的なクリスマスケーキを作りました。オーブンの替りにバーミキュラ鍋でじっくりと蒸し上げています。「伝統行事(クリスマス)を楽しく」をサブテーマに、自家製ラムレーズンをたっぷり使い、伝統製法を辿りながら、現代の食材(グラノーラやアーモンドミルクなど)を使いアレンジしました。温故知新、心暖かな手作りクリスマスを・・・。
本来、牛脂(ケンネ脂)を材料に使うようですが、今回はバターを替りに使っています。型に入れた生地を常温にしたり、生地の中央部分を凹ましておくと、熱がムラなく中心まで伝わり、出来上がりの表面も綺麗に平たく膨らみます。蒸し上がったケーキは2~3日寝かすと味が馴染み、食べる直前に温めてからホイップクリームやアイスクリームを添えると一段と美味しくいただけます。お子様向けにはラム酒を控えめにしてくださいね。
ミックスレーズンをラム酒に一晩漬け込みラムレーズンを作る。 なるべく空気に触れない状態で漬け込むことがポイントです。
レモンピールを細かく刻み、ボウルに常温の無塩バターと三温糖を入れて混ぜ、ラムレーズンとA 生パン粉200g、卵3個、アーモンドミルク50cc、レモンピール15g、オールスパイス・粉小さじ1、ブラックペッパー少々を全て加えてよく混ぜ合わせ、一晩寝かす。
【1】を常温にして、フルーツグラノーラを混ぜて型に入れる。 間に空気が入らないように詰めながら入れ、型を少し持ち上げて、2~3回トントンと落として空気を抜く。表面を均してから、中央部分を少し凹ませておく。 アルミホイルでフタをして、型の縁をタコ糸でしっかりと縛る。
バーミキュラ鍋に100ccの水(分量外)を入れ、フタをして中火で加熱する。沸騰したらクッキングシートを敷き、【2】を入れてフタをして極弱火で1時間30分じっくりと加熱する。
アルミホイルのフタを開け、串を刺して何も付いてこなければ鍋から取り出し、粗熱が取れてから型から外す。
皿にのせて、クリスマスのデコレーションで彩る。 今回は綿飴を使って雪に見立てたり、柊のデコレーションアレンジをしています。
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前澤 泰爾
長野県生まれ。 大学卒業後、メンズカジュアルブランドの販売員としてアパレル企業に就職。 ファッションコーディネートを学びながらも、料理の世界に興味を持ち、飲食業に転職。 都内飲食店にて調理業務に携わり、独学にて調理師免許取得。イタリア料理店、スペイン料理店、ハワイ料理店などの店長、料理長を経て、日々食材や料理、人と向き合う。 その後、今までとは違う角度や観点から料理の世界を学ぶため、祐成陽子クッキングアートセミナー54期生として、食に係わるコーディネート、スタイリングを学び、フードコーディネーターの資格を取得。