クリスマスの伝統菓子「シュトーレン」とは?
「シュトーレン」はクリスマスの時期になるとパン屋やケーキ屋さんなどで見かけるお菓子です。ドイツのクリスマスの伝統菓子で、ドイツではクリスマスの時期になるとどのパン屋さんにも並ぶそうです。ドイツ語では「シュトレン」と呼ばれるそうで、最近では日本でもシュトレンと表記されるお店も出てきました。
形の由来は諸説あり、「坑道(鉱山などを掘る時に使われるトンネル)」や「柱」やイエス・キリストが生誕したときのおくるみに包まれてる様子など、さまざまです。
シュトーレンはじっくり熟成する発酵菓子です。普段食べている焼き菓子は卵やベーキングパウダーで膨らませているものが多いのですが、シュトーレンは発酵させることによって膨らませています。
洋酒漬けのドライフルーツやナッツをたっぷり入れて、発酵させることで時間が立つごとに熟成されて美味しくなっていきます。本場ドイツではクリスマスの日を心待ちにしながら少しづつスライスして楽しむのだそう。
密封して冷凍しておけば一年持ちます。去年のシュトーレンと食べ比べるという事も出来そうです。常温でも1ヶ月ほど美味しく頂けますよ!
シュトーレン作りに挑戦してみましょう!
本格的なシュトーレンは、ドライフルーツを洋酒に漬け込む事から始まり、手間がかかるので、今回は自宅で手軽にできる方法をご紹介します。
材料(20㎝×14㎝1台分)
A 強力粉・・・75g
A 牛乳 ※人肌に温めておく(35℃位、45℃以上にしない)・・・50g
A インスタントドライイースト(耐糖性)・・・小さじ1
B 強力粉・・・100g
B 砂糖・・・30g
B 無塩バター・・・60g
生クリーム・・・50cc
塩・・・1g
ドライフルーツ洋酒漬け(市販)・・・100g
お好みのナッツ
(アーモンド・カシューナッツ・マカダミアナッツ)・・・合わせて50g
作り方
①ボウルにAを入れ、ひとまとまりになるまでこねます。少しむらがあっても、しっかり練る必要はありません。丸くしてとじめを下にし、ラップをかけて35℃で40分発酵させます。
②フードプロセッサーにBを入れて撹拌し、冷蔵庫でしっかり冷やしたバターを3cm位にカットし、入れます。蓋をし、バターが細かくなるまでON、OFFをくり返します。
③バターが見えなくなったらAをちぎっていれ、生クリームを加えてさらにON、OFFをくり返していきます。
④ひとまとまりになったら出して成形していきます。ボウルに生地を移したら、ドライフルーツとナッツを上にのせて、中心からスケッパー(カード)で切り、半分を上に重ねます。
⑤「切って、重ねて」を10回ほどくり返すとまとまります。台に打ち粉(強力粉)を多めに振り、その上に生地をだします。
⑥丸型にしたら下から1/3折り、上からも1/3折ります。上部がかぶさる様な形になればOK。あまり触っているとバターが溶け出すので手際良く作業しましょう。
⑦天板にクッキングシートを敷き、30℃で20分最終発酵させます。30℃以上にするとバターが溶けだすので注意しましょう。
いよいよ仕上げに入ります。180℃に予熱したオーブンで約30分焼成します。その間に溶かしバターを用意します。オーブンの上においておくと溶けますよ! 焼きあがったら、熱いうちにバターを染み込せます。刷毛などを使って側面も忘れずに塗り込みます。
粉糖を全体的にまぶします。一度全体的に粉糖をまぶして馴染ませた後、さらにつけるとしっかりとかかります。シュトーレンが冷めないうちに行うとしっかり厚めにつきます。底にもしっかりとつけましょう。
今年のクリスマスの贈り物にシュトーレンはいかが?
出来立ても美味しいですが、1週間後からが全ての味が馴染んできて美味しいです。1cm位にスライスして頂くのがオススメです。小さく作ってラッピングし、プレゼントするのもよいでしょう。小さいサイズで作るのもかわいいですよ。
小さく作りたい場合は、生地を4等分し、折り重ねず筒状に成形します。焼き時間は180℃で30分がベストです。
ラップで包んだ後グラシン紙でラッピングし、柊のピックをそえればクリスマスの贈り物にもぴったりです。クリスマスへのカウントダウンを楽しみながらシュトーレンを作ってみてはいかがでしょうか。
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