とうもろこしってこんなにもふわりと余韻が残る味わい!と気付かされたひと品。皮ごと蒸し器にかけてガジガジとワイルドに堪能したら、たまにはひんやりグラス仕立て。ザクザク感を味わうとうもろこしとは対照的に、ゆっくりと火を通したたまねぎの甘さを重ねてなめらかに裏ごしする。ひとさじずつ、体温でとろけていく喉ごしと鼻に抜ける香り。この、あとから口中に立つ香りを「レトロネーザル」と言いワインのテイスティングでは馴染み深い。これは人間だけが持ち合わせている嗅覚機能なのだとか。「うゎ。。」と発したまま大事に口に運ぶ夫が人間的に見えた。
とうもろこしの粒を仕上げ用に少しとっておき、ハーブと共に飾るとおもてなしスタイルに♪
ゼラチンは水でふやかしておく。 たまねぎは繊維に垂直にスライスし、とうもろこしは包丁で削ぎ落す。
鍋にバターを溶かしてたまねぎを弱火でしんなりするまで炒め、とうもろこしを加えてさらに炒める。
コンソメと牛乳を加えて温まったら火からおろし、ゼラチンを加えミキサーにかける。 塩こしょうで味を調える。
濾し器で濾し、器に注いで冷蔵庫で1時間以上冷やす。
417565
…gris
フランス語のレシピ翻訳、メニュー 開発、料理撮影、テーブルコーディネート等を手掛ける。 フランスに留学後、リヨン郊外のリゾート開発に携わり約2年滞在。 自宅キッチンスタジオから、インテリア、お花、BGM、お酒とのマリアージュを楽しむ「少しの工夫でいつものごはんも極上のひと皿に」をコンセプトに素材を生かしたシンプルレシピを提案しています。