梅雨から夏にかけて出回る『とうもろこし』は、この季節の不調としてあげられる、むくみを予防したり、利尿作用で水分代謝を助けてくれたりと活躍します。 特にとうもろこしのヒゲは、玉米鬚(ギョクベイジュ)と呼ばれる利尿作用の生薬でもあるので、ぜひ工夫してヒゲもいただきたいものです。 今回はとてもシンプルに、まるでとうもろこしをいただいているかのようなスープにしました。簡単でありながら素材の味そのものが楽しめるスープです。胃腸が弱りがちな夏は、消化に負担がかからないものがオススメです。ぜひ、常温または温かい温度で召し上がってみてください。
とうもろこしは、実やヒゲだけでなく、芯にも薬効があるので、芯も煮出してスープとして召し上がってください。 とうもろこしのヒゲは細かく切ることで、ミキサーにかける前に取り除くとうもろこしの芯にからみにくくなります。 ミキサーにかけたあと、ツブツブ感が残った場合、気になれば裏漉ししてください。 塩麹は塩味をつけるというよりも、とうもろこしの甘味を引き出し、コクを出す役目をしてくれます。 塩麹を加える時は、まずは少なめに入れてみて、塩味を感じるか感じないかくらいの味になるよう加減してみてください。 塩麹がない場合は、少量の天然塩と、少量の顆粒スープのもとなど(好みで)で代用してみてください。
生とうもろこしは皮を剥ぎ、ヒゲは黒くなった部分を取り除き、細かく切る。
とうもろこしは半分にカットし、切り口を下にしてまな板の上に立て、包丁で実をそぎ落とす。 残ったとうもろこしの芯は3〜4cm長さくらいにカットしておく。切るのが難しければ、長いままでもよい。 *生のとうもろこしは固いので、何度か包丁を入れる箇所をかえてカットし、包丁の扱いには気をつけてください
深めのフライパンまたは鍋に、炒め用オリーブオイルを入れて中火にかけ、とうもろこしととうもろこしのひげを入れて全体にオイルがまわるくらいにサッと炒める。
水・とうもろこしの芯を入れ、沸騰したら中弱火にし、フタをして5分蒸し煮にする。
486675
薬膳養生家 石田由紀子
薬膳養生教室『Kitchen Whyteleaf』主宰 |国際中医薬膳師 | 気養生スペシャリスト | たび重なる体調不良を改善したいと学び始めた薬膳や気功は、今では私の日々の暮らしの一部となっています。 中でも、私達のカラダを作り、支えてくれるのが毎日の食事です。四季のある日本では、旬のものを食べることで、その時期になりやすい不調も予防してくれます。 カラダも喜ぶ、美味しい旬の食材を使った簡単なレシピを中心に紹介しています。 季節に出回る食材を美味しく楽しく料理していただくことが、日々の薬膳養生につながっていきます。 【資格】 国際中医薬膳師 薬膳セラピスト 無極自然門気功師 医学気功師 気養生スペシャリスト ハーバルセラピスト 食空間コーディネーター 豆腐マイスター 食品衛生責任者 【受賞歴】 テーブルウェアフェスティバル2011 特別審査員部門 入賞