糖度控えめで果物本来の風味をしっかり味わえるジャムは、手作りならではの醍醐味。市販のいちじくジャムがあまり得意ではない私ですが、このジャムは簡単で本当に美味しくて、仕上がりの色の美しさも格別です!ヨーグルトに乗せても、トーストに乗せても、スコーンに添えても♪ぜひ秋の恵みを楽しんでみてくださいね。
◆ いちじくの皮は柔らかいので、そのまま潰してジャムに使っていただいて大丈夫です。皮の色が鮮やかな方が綺麗な色のジャムに仕上がります。 ◆ 甘みや酸味はお好みで調整してください。このレシピは甘みを控えているので、長期保存向きではありません。甘みを控えめにした方が、使うときにたっぷりつけて果実感を味わえるので贅沢に楽しめますが、保存性は落ちるので、お早めにお召し上がりください。 ◆ スパイスの量はホールの場合はシナモンスティック、八角、クローブをそれぞれ1つずつが目安ですが、スパイスの香りが好きな方はもっと増やしてもよいので、お好みで調整してください。ホールのまま加えて最後に取り出した方がジャムが濁らず見た目は綺麗に仕上がりますが、風味を重視したい方はパウダーで加えた方がスパイスの香りがしっかりとつきます。
いちじくは優しく皮を洗い、上部の軸を切り落とし、四等分のくし形切りにする。
いちじくを鍋に入れながら重さを量り、その30%の量のグラニュー糖を加えていちじくにまぶし、15~20分程度おく。
グラニュー糖が溶けてきたら、レモン果汁とスパイス(シナモン、八角、クローブなど)を加え、中火にかける。
灰汁が出てきたら取り除き、ゴムべらで混ぜながらいちじくの果肉を細かく潰し、1/3~1/4量程度に煮詰まるまで15~20分炊く(煮詰まってくると焦げやすくなるので、少し火を弱めること)。
火からおろし、完全に冷めたら、清潔な容器に入れ、冷蔵庫に保存する(ホールスパイスを使用した場合は容器に移す前に取り出す)。
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早坂玲奈
大切な記念日や、ご友人を招いてのお食事会など、料理を少し頑張ってみたいときに「何を作ったらいいかな・・・?」と迷ったら、ぜひ私のレシピルームをのぞいてみてください。『大切な人を喜ばせたい』という気持ちを応援するためのおもてなし料理をご紹介しています。 出張料理人・飲食コンサルタント・料理教室講師・フードスタイリストとしての経験を積みながら、プロ向けからご家庭向けまで、様々なレシピ開発に携わってきました。美味しさで周りを喜ばせることは、作り手自身の幸せにも繋がることだと日々感じながらこの仕事を続けています。 「簡単」「時短」も素晴らしいけれど、ときには時間をかけて料理を頑張ってみたい日もあると思います。料理にかける手間は、正しく作れば必ず報われます。丁寧に作り方をお伝えすることで、みなさんが大切な日を笑顔で過ごすためのささやかなお手伝いができれば嬉しいです。