「チーズ?それともデザート?」フランス料理ではメインの後にゆったり楽しむチーズ
日本では、おつまみや前菜のようなイメージがあるチーズ。そのためか、家でのおもてなしの時も最初からテーブルにはチーズの盛り合わせが並んでいたり、外食でもアラカルトメニューから好きな物を選ぶ時は最初に注文することが多いのではないでしょうか。私もそうです。
でも実は、チーズはメイン料理の後に食べるものなのです。
フレンチレストランに行くと、メインを食べ終わった後に「チーズにしますか?それともデザートにしますか?」と聞かれます。
フランスの食事は、たいてい前菜、メイン料理、チーズ、デザートという流れ。
まだもうちょっと食べたり飲んだりしたいな、という気分の時にはチーズを選び、もうこれでフィニッシュ、というときはデザートに進みます。
ただ、フランス人にとって、食事にチーズがないのは寂しいものらしく、美食家ブリア・ サヴァランが著書の「美味礼讃」の中で”チーズのないデザートは片目の美女である”と書いています。
私も、チーズもデザートも楽しみたい派。
それは、食いしん坊なせいもありますが、料理はできたてを美味しいうちに味わいたいので食べることに集中してしまいます。その分、その後にチーズをいただきながら、ワインを傾けてゆったりおしゃべりタイムを楽しむ。これが私的”理想の食事スタイル”なのです。
週末の食後は「チーズタイム」で、日々の忙しさをリセットして。
とはいえ、最近は友人と食事に行っても、食事が一段落すると、ふとスマホが気になってメールのチェックをしたり、SNSに今食べた料理の写真を投稿したり。友達同士で席についていても各自の世界に浸っている、なんてことがあります。
それはそれで楽しいのだけど、せっかく顔を合わせたのにな、と後になって反省することも。外国人のように、ゆったり食事を楽しむというのは、なかなか難しいものですね。
普段の家での食事も、作るのには時間がかかるのに、家族があっという間に平らげてしまう、なんてことがありますよね。用意や片づけをすべて終えて食卓に着くころには、家族はほとんど食事を終えていた、なんていう経験がある方も多いのでは。
そんなときに、フランスのように”食後のチーズ”が役に立つかもしれません。
例えば、週末だけでも、夫婦やカップルでチーズをつまんでワインを傾けながら、1週間の出来事を報告しあったり、休みの日の計画を立てたり。
短時間でもこういう時間があると、忙しい毎日のリセットになりそうですよね。
チーズで演出する、仕事にもスマホにも支配されない上質な時間。
毎回の食後は難しくても、週末の夜だけと限定してみたら、こうしたちょっとした「チーズタイム」を作ることができそうです。私も家での「チーズタイム」を楽しんでみようと思います。
そんな時にピッタリなブルサンおつまみ兼デザートのレシピがありますのでご紹介しますね。
ブルサン&柿の生ハム巻き
柿を一口サイズに切り、ブルサンを添えて生ハムでくるりと巻いた手軽なおつまみ。
ピンチョス風につまようじで刺せば、食べるときに手を汚さなくてすむから、おしゃべりに集中できますね。
くわしいレシピはこちら
●『材料3つでおつまみ「柿とブルサンの生ハム巻き」』
みなさんもブルサンを使ったお料理を作ったら、「#アンビリーバブルサン」のハッシュタグをつけてSNSに投稿してくださいね!
https://www.bel-japon.com/boursin/unbelievable/
今回お話を伺ったNadia Artist
3ステップの簡単レシピ料理研究家 ヤミー
編集協力:ベル ジャポン株式会社