ペコリーノロマーノとは
ペコリーノロマーノとはどのようなチーズなのでしょうか。ここでは、その特徴と味わい、名前の由来や産地を解説していきます。
特徴・味わい
ペコリーノロマーノの特徴は、塩気が強いこと。ローマ帝国の時代から作られていたと言われる歴史あるチーズです。当時は冷蔵庫などもない時代だったので、保存がきくよう塩をすり込みながら熟成させて作られたと言われています。
塩気が強いことから、ワインに合わせてそのまま食べたり、塩の代わりに調味料として料理に使ったりできます。羊のミルクを原料としたチーズなので、牛乳製チーズとは違った独特の甘い香りとコクを楽しめるチーズです。
名前の由来・産地
イタリアでは雌羊のことを「ぺコーラ」と呼ぶことから、羊乳から作られているチーズを「ペコリーノ」といい、「ペコリーノロマーノ」という名前がつきました。
ペコリーノロマーノは、もともとローマ近郊で作られていましたが、現在はサルディーナ州で主に生産されています。
ペコリーノロマーノとパルミジャーノレッジャーノの違い
ここでは、日本でも知名度の高い「パルミジャーノレッジャーノ」と比較しながら、「ペコリーノロマーノ」がどのようなチーズなのか解説していきます。
乳種
●ペコリーノロマーノ
100%羊乳を原料としています。
●パルミジャーノレッジャーノ
牛乳を原料としています。前日にしぼり取った牛乳を一晩置き、分離した乳脂肪分を抜いたものと当日の朝しぼり取った牛乳を混ぜて作ります。
熟成期間
●ペコリーノロマーノ
5か月~1年ほどの熟成期間を経て作られます。
●パルミジャーノレッジャーノ
12か月~2年ほどの熟成期間を経て作られます。
味わい
●ペコリーノロマーノ
塩気が強く、羊乳特有の甘みとコク、ほのかな酸味が感じられます。
●パルミジャーノレッジャーノ
熟成期間が長くなるほど、うま味成分のアミノ酸が結晶化し、じゃりじゃりとした食感と、豊かな香りが感じられます。
ペコリーノロマーノの美味しい食べ方
塩気が強いことから、塩の代わりとして料理に使うのがおすすめです。塩気だけでなく、チーズ独特のうま味もプラスされます。
イタリアではカルボナーラやアマトリチャーナ、カチョエペペなどのパスタに使われることが多いです。チーズをすりおろして、パスタやリゾット、サラダなどにトッピングしても美味しく食べられます。
ペコリーノロマーノに合うワイン
ペコリーノロマーノの強い塩気が、ワインの渋みや酸味を減らし、フルーティーさを引き立てて、なめらかな印象にしてくれます。
白ワインやスパークリングワインよりも、フルーティーで渋みが強い赤ワインがおすすめ。白ワインの場合、濃厚なコクのあるワインを選ぶと良いでしょう。
ペコリーノロマーノを使ったおすすめレシピ
Nadiaで人気のレシピの中から、ペコリーノロマーノを使ったレシピを紹介します。パスタやリゾット、サラダなどペコリーノロマーノと相性の良いレシピを集めました。
チーズの塩気が美味しい!とろっとカルボナーラ
すりおろしたペコリーノロマーノとパルミジャーノレッジャーノを使った本格カルボナーラ。とろっとしたポーチドエッグがパスタと混ざって絶品です!
●hi-oshさんのとろっとカルボナーラ
シンプルな味付け!とうもろこしのカチョエペペ
チーズとこしょうのパスタであるカチョエペペに、とうもろこしの甘みを加えたレシピ。シンプルなパスタに、ペコリーノロマーノの塩気と香りが引き立ちます。
●両角舞【手をかけレシピ】さんのとうもろこしのカチョエぺぺ
チーズと野菜で作る!本格的なリゾット
ホワイトアスパラガスと玉ねぎが入ったチーズリゾット。塩の代わりにペコリーノロマーノを使ったレシピです。
●築山紀子さんのホワイトアスパラガスとペコリーノ・ロマーノのチーズリゾット
スパイシーな味わい!豆とヨーグルトのサラダ
水切りしたヨーグルトの酸味と、チーズの風味、スパイスが効いた豆のサラダです。水切りしたヨーグルトと材料を混ぜるだけで簡単に完成します。
●築山紀子さんの豆と水切りヨーグルトのスパイシーサラダ
ペコリーノロマーノを使って料理を楽しもう!
長い歴史のあるチーズ「ペコリーノロマーノ」の魅力をご紹介しました。すりおろして調味料として料理に使うと、コクやうま味をプラスしてくれるチーズです。紹介したレシピを参考にして、ペコリーノロマーノを使った料理を、気軽に楽しんでみてください。