おせちがパッと華やぐ! 紅白かまぼこの飾り切り
おせちの食材のなかでも、おめでたい色合いでひときわ目を引くのが「紅白かまぼこ」。重箱の中に紅白かまぼこがあるだけで、おせち全体がパッと明るくなりますね。
そこで、紅白かまぼこがさらに華やかになる「飾り切り」をご紹介。ちょっとしたひと手間で、おせちがぐっと豪華になりますよ!
簡単で見栄えのする「手綱」と「バラ」の2つの切り方を動画でご紹介します!
包丁はペティナイフなど細い包丁を使い、刃先を使うようにすると切りやすいですよ。
お正月らしくてかわいい飾り切り、他にこんな切り方もおすすめです。
うさぎ
あやめ
孔雀
知っておきたい、おせち料理の由来
年の初めを飾るごちそうである、おせち料理。幸せを象徴する華やかな食材たちが明るい一年を予感させ、お正月気分も盛り上がりますよね。でも、おせち料理にはそもそもどんな由来があるのでしょうか?
おせち料理は、もともとは「年神様」にお供えするお料理とされています。年神様とは、その年の繁栄や豊作、家族の健康といった幸せをもたらしてくれる神様のことです。
高い山から降りてきて、お正月に家にやってくるとされる年神様をお迎えするために、縁起の良い食べ物を美しく盛り込み、一年の幸せを願っていただくのがおせち料理なのです。
ちなみに、おせち料理をいただくときに使う「祝い箸」は、両端が細くなっています。これは一方を神様が使い、もう一方を人が使うためのもの。
これを「神人共食(しんじんきょうしょく)」といい、お正月には神様とともにお食事をすることで、神様のご利益を受けられるとされているのです。
こうした由来を知ると、おせち料理がよりいっそう特別なものに感じられますね。
節句を祝うお食事がおせちのルーツ
日本では、古くから季節の節目に神様にお供えをする文化がありました。
平安時代には「節会(せちえ)」という節句のお祝いが宮中で行われていたようです。その宴で供された料理が「御節供(おせちく)」と呼ばれ、これが「おせち」の語源と言われています。
江戸時代には、元日、三月三日、五月五日などの季節ごとの節句が公式な祝日とされ、宮中でお祝いが行われました。その風習が庶民にも広まり、特におめでたい元日の料理が発展したものが、今のおせち料理のルーツとされています。
とはいえ、当時の料理は今のおせちとはだいぶ雰囲気の異なるものだったようです。新年の祝い膳は「食積(くいつみ)」と呼ばれ、三方の上にお米やおもち、干し柿、のしあわび、海老、ダイダイなどを盛り込んだものだったと言われています。
おせちの食材に込められた願いとは?
そんなおせち料理は、ひとつひとつの食材に幸せへの願いが込められています。ここで、それぞれの食材の由来を見てみましょう。
紅白かまぼこ
かまぼこの半円の形は初日の出に似ており、朝日が昇るように明るい未来が発展していくことを象徴しています。紅色は魔除けの色であり、白色は清らかさ・神聖さを表します。
伊達巻
「伊達」は「おしゃれ」「華美」といった意味。「伊達者」と呼ばれた昔のおしゃれな人たちの着物の柄が由来という説もあり、華やかさの象徴です。巻物に似ていることから、学問の発展を願う意味もあります。
黒豆
黒色は古来より、厄除けの色、邪気を払う色とされています。新年の厄払いをして、「まめ」に働き、丈夫で健康に暮らせますようにという願いが込められています。
栗きんとん
黄金色の栗きんとんは商売繁盛の象徴であり、金運をもたらす縁起物。栗は昔から「勝ち栗」という言葉があるように、出陣や勝利のお祝いにも用いられてきました。
錦玉子
白身と黄身の二色が金と銀にたとえられ、富や財宝の象徴とされています。豪華な「錦」と「二色」の語呂合わせもおめでたさを感じさせる食材です。
昆布巻き
昆布は「養老昆布(よろこぶ)」という縁起の良い漢字をあて、不老長寿や幸福を願うものとされています。「子生(こぶ)」という字をあて、子宝を象徴するという説もあります。
おせち料理には、原料にこだわった食材を
特別なお正月にいただくおせち料理には、原料や素材にもしっかりこだわった食材を使いたいですよね。
一正蒲鉾の紅白かまぼこや伊達巻は、100%国産の原料を使用。日本全国から選りすぐった原料だけを使用した、自然でやさしい風味が特徴です。素材本来の味を大切に、余分なものを入れず丁寧に作ったおせち食材で、味わい豊かなお正月をお楽しみくださいね。
「お重詰め適量セット」なら、動画でご紹介している栗きんとんと黒豆も一緒に、おせち料理に適した分量をご用意いただけますよ。
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監修:高橋善郎
ライター:松本すみれ
編集協力:一正蒲鉾株式会社