12月もまもなく半ば。 街はクリスマス一色で、キラキラとした雰囲気に心が弾みますよね。
そんなクリスマス。「今年は何を作ろうかな?」と、そろそろ気になっていませんか。
メインはチキン、という方はきっと多いことでしょう。ただ、それに合わせるその他の料理に悩む……という声を毎年よく聞きます。前菜やおつまみ、副菜なども、クリスマスにせっかく用意するならいつもよりもゴージャスに、見栄えよくしたいもの。だけど、ホームパーティーの時は、料理以外の準備もしなければいけないし、作る側は何かと忙しい。
つまり、見栄えはするけどパッと作れる料理であることがマストということ!
私は、メイン料理を作ることに集中できるよう、前菜は合わせるだけでOKなものをいろいろ考えます。それに欠かせないのが、海外の食材。パッと出すだけでいつもの食卓と差が出ますし、実は組み合わせるだけでも美味しい一品になるものがたくさん!
例えば、生ハムやスモークサーモン、パテ、ペーストなど。これらをパンと一緒にお皿に並べるだけで、おしゃれ感が手軽に出せます。海外のものはパッケージも素敵なので、パテやペーストは瓶や缶のままテーブルに置いておくこともあります。
そこに、オリーブやピクルス、ドライフルーツをちょっと添えると、さらに華やぎます。
パンに何かをのせる前菜はとっても優秀
これ以外に、私がいつも必ず作るのは、”パンに何かをのせる”前菜。1回目の『愛用歴は20年!ヤミーのブルサンヒストリー』でもご紹介しました。
この”パンに何かをのせる”前菜は、イタリアやフランスなどのヨーロッパ各国だけでなく、中東やアメリカなど、パンを食べる多くの国にある料理です。それは、「お腹がペコペコでメインができあがるまで待てないよ!」というときの場つなぎとして提供するものでもあります。
ゲストには、まずこれを食べてお酒をゆっくり傾けていてもらえば、焦らずにメインの調理ができるというわけです。
そんな優秀なパンの前菜のひとつ、フランスの「タルティーヌ」をご紹介します。
グルメオープンサンド「タルティーヌ」でアンビリーバブルサン!
タルティーヌとは、「塗る」という動詞の名詞形で、「バターやジャムなどを塗ったパン」のことをさします。
本来はシンプルなものですが、最近のはやりは、様々な具を美しくのせたもの。”グルメオープンサンド”とも呼ぶべきタルティーヌは、まさにおもてなしにぴったり。
”グルメ”といっても、難しいことはありません。パンの上にハムや野菜、果物、チーズなどをのせるだけ。先に上げた海外の食材をのせれば、それだけでグルメなタルティーヌの完成です。
こちらは、ブルサン アップル&シナモンとブラウンマッシュルームという相思相愛な組み合わせのタルティーヌ。とびきり美味しくてクセになる味に、リピートすること間違いなし♪ トッピングはブラウンマッシュルームを手でちぎるだけで良いので、簡単に作れます。そして、ブラウンマッシュルームはグルタミン酸(うま味成分)がたっぷり♪ このうま味成分が生ハムとアップル&シナモンの組み合わせを更に引き立てます。
日本料理ではあまり馴染みがないかもしれませんが、肉にフルーツを合わせるのはヨーロッパでは定番なのです。ポークソテーにアップルソースをかけたり、ローストチキンにクランベリーソースを添えたり。生ハム×フルーツの前菜もそのひとつ。
なので、アップル&シナモンと生ハムは、意外どころかとっても自然な組み合わせ。”もちろんワインにもよく合いますよ。
”合わせるだけ”で見た目もお腹も満足な”パンに何かをのせる”前菜は、アレンンジ自由自在です。ぜひブルサン×お好みの食材で、アンビリーバブルなタルティーヌを見つけてくださいね♪
マッシュルームとアップル&シナモンのホットタルティーヌ
バゲットを水平に半分に切って、薄切りにせずに1/2本の上に具をのせて、そのままどーーんと出す主役級のタルティーヌ。好きな場所を切り分けて食べます。
バゲットを水平に半分に切って、断面にバターを塗ります。
ブルサン アップル&シナモン、生ハム、手でほぐしたブラウンマッシュルームを乗せます。
オーブントースターのトレーにアルミ箔をしき、バゲットをのせてオリーブオイルを回しかけ、オーブントースターでほんのり焼き色がつくまで焼けば出来上がり!
あれば、仕上げにイタリアンパセリとドライトマトのオイル漬けをトッピングします。
ちなみに、私のお気に入りのドライトマトはカルディで購入しているイタリア産のもの。軽く塩味がついていて柔らかい食感なので、定番のオリーブオイル漬けだけでなく、そのままつまんでもおいしいですよ。
くわしいレシピはこちら
●『マッシュルームとアップル&シナモンのホットタルティーヌ』
今回お話を伺ったNadia Artist
3ステップの簡単レシピ料理研究家 ヤミー
編集協力:ベル ジャポン株式会社