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    • 公開日2019/12/26
    • 更新日2019/12/26
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    最近よく見る「炊飯専用鍋」の実力は?徹底比較してみた

    「美味しいご飯が食べたい!」という方にぜひおすすめしたいのが炊飯専用の鍋。電気炊飯器よりも美味しく炊けると評判ですが、実際どんなふうにご飯が炊けるのでしょう? Nadiaの料理家が炊飯鍋5点で実際にご飯を炊いてみました。それぞれの鍋の特徴、炊き上がりの様子をお伝えします!

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    最近よく見る「炊飯専用鍋」の実力は?徹底比較してみた

     

    美味しい!時短!鍋でご飯を炊くメリット

    お鍋で炊くご飯の特長は、なんと言っても味の良さ。直火、高火力で炊き上げるので独特の風味が味わえるのは鍋炊きならではです。電気炊飯器と違って炊き上がりまでの時間が短いのも嬉しいですね。短時間で本格的な炊き立てご飯を楽しみたい方には魅力的です。

    短時間で炊き上がるのは嬉しいのですが、お鍋で炊飯する際はお米の浸水が欠かせません。これを怠るといわゆる“めっこご飯”という芯が残った状態になり味は落ちてしまいます。鍋の炊飯に慣れるまで浸水時間や水の計量など気を留めなければならないのは、注意ポイントですね。

    私自身、鍋で美味しく炊くために浸水時間に一番気を使います。水温も季節によって変わってくるので夏は30分、冬は60分を目安に浸水して、“洗い米”と言われるしっかりお米が白くなったことを確認してから炊くようにしています。

     

    炊飯専用の鍋ならより美味しく!

    実は蓋つき鍋ならどんな鍋でもご飯が炊くことができますが、比べてみると使う鍋によって炊き上がりは大きく変わります。最近は炊飯専用鍋も多く登場していて、鍋の形状だけでなく厚さ、密閉性、内蓋の有無など個性もさまざまです。

    例えば、鍋底の形状を見てみると、坊主鍋のように丸みがあるとお米が対流しやすく全体がむらなくふっくら炊けます。また、厚みがあると熱がじっくり伝わるため、お米の甘みを引き出しやすいです。密閉性の高さや内蓋の有無は、お米を炊くのに最適な水分量を調整したり、圧力を保って吹きこぼれを防いでくれたりするのに役立ちます。

     

    料理家おすすめ米専用鍋5点はこれ!それぞれの特徴は?

    お米を炊くための専用鍋はたくさんあるのですが、中でも私がおすすめしたい5つの鍋をピックアップしました。鍋の使い勝手や炊き上がりの状態もお伝えしますね。

     

    手軽な電気炊飯でも鍋炊きご飯の美味しさが!:バーミキュラ ライスポットミニ

    今回おすすめする炊飯鍋の中では唯一電気を使って炊くタイプ。炊飯専用の鍋とポットヒーターがセットになっていて、ヒーターについたスイッチで操作して炊飯します。スタートボタンを押せば浸水から炊飯を自動で行ってくれ、火加減の調整などは全く不要という手軽さはやはり嬉しいですね。

    浸水30分、炊飯30分、トータルで1時間とじっくり時間をかけるタイプの鍋。残り時間が表示されるので炊き上がり時間も分かります。炊飯が進むと勢い良く蒸気が立ち上り部屋中にお米の甘い香りが広がります。電気炊飯ではあるものの「かに穴」ができる炊き上がり。水蒸気の通り道であるかに穴ができているという事は、強い火力でしっかりお米が対流されて炊かれた証拠です。

    今回は付属のレシピブックでもおすすめしているかための1.0(水:米=1:1)の水加減で炊いてみました。しゃっきりしているのにふわっとした食感、噛むほどに甘みが感じられる驚きの美味しさでした。理想の炊飯のため、一般的な保温機能をなくしてしまう所にもこの鍋のこだわりがうかがえます。鋳物とホーローを組み合わせているので重さはありますが、おしゃれで美しいデザインにも魅力を感じます。

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    ふっくらもちもちご飯が手早く炊ける:staub ストウブ 「ラ・ココット de GOHAN ブラック Mサイズ」

    羽釜に似たフォルムでかわいらしいストウブの「ラ・ココット」。パッと見ただけで炊飯に向いていることがよく分かります。

    鋳物ですが、大きすぎないサイズ感なので、鍋自体はそこまでの重さは感じません。炊く前に30分浸水させ、それから火にかけます。この鍋で炊飯する際のポイントは、沸騰したら一度しゃもじで鍋底を混ぜること。こうすると、全体が均一な炊き上がりになります。

    今回は2合の米に対して400mlの水加減で炊飯したところ、しっとりやわらかくもちもちした食感に炊き上がりました。ひと口ほおばると甘みが広がります。浸水後火にかけて沸騰するまでが2~3分、炊飯10分+蒸らし10分と短時間で済むのも良いです。10分蒸らすことで鍋にご飯がびっしりと張り付くことはないので、お手入れもしやすいです。

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    お米の甘みを引き出し誰が食べても美味しいご飯に:長谷園 かまどさん 三合炊き

    かまどさんは中蓋(内蓋)付きの炊飯専用土鍋。中蓋と上蓋についた蒸気穴の位置が直角になるようにセットすることで、お米を炊くために最適な圧力がかかるよう工夫されている機能的な鍋です。

    沸騰までは10分ほどと、ほかの鍋に比べてやや時間がかかります。でも、それが美味しい炊き上がりにも関わる重要なポイント。じっくり温度上昇するため、お米の甘みが引き出され、誰が食べても満足するご飯が炊けます。

    炊き上がったご飯はやわらかすぎない絶妙な食感でした。長く愛用するためには天日などに干し、カビなどを防ぐ必要があるので、お手入れの面では注意が必要です。

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    鍋自体が軽くて扱いやすい!お鍋炊飯初心者向き:宮崎製鉄所 ライスポット 炊飯鍋

    こちらの炊飯鍋は軽くて扱いやすく、蓋をしても鍋のふちが高い文化鍋の形状をしているので吹きこぼれる心配がなく安心して使えます。鍋の炊飯が初心者の方には特におすすめできる鍋だと思います。

    浸水後の米は中火にかけて10分程で沸騰し、炊飯はおよそ12分。トータルで見ると炊飯器より短い時間で炊き上がります。

    ご飯は、ふんわりおこげの香りをまとった風味と、軽めの食感。鍋肌付近はやわらかめ、鍋の中心部分はさっくりとしています。

    材質的に錆びにくい鍋でお手入れがしやすいのもうれしい点ですね。

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    昔ながらの羽釜で炊くご飯そのもの:岩鋳(Iwachu) ごはん鍋 3合炊

    昔ながらの羽釜のフォルムがかっこいい南部鉄器の炊飯用鍋。炊く際に吹きこぼれるところも本来の羽釜の姿に近く、より本物志向の方に特におすすめできると思います。吹きこぼれるといっても、羽釜の羽の部分に溜まるようになっているので、うっかり火が消えてしまうことがありません。

    炊飯中は甘くて香ばしいお米の香りがいっぱいに広がります。沸騰するまでは強火で12,3分程、弱火に落として15分と、推奨水分量がやや多いせいか、ほかと比較するとじっくりと炊いていく印象です。

    粘りのあるもっちりとした炊き上がりで、甘みを強く感じます。蒸らした後上下を返しておいておくと、鍋の熱でご飯の余分な水分が飛んでふっくらとした食感になっていきます。時間の経過でご飯の味、食感が少しずつ変化するのも面白いところ。1膳目、2膳目で違う美味しさを味わうのも良いと思います。

    厚みのある南部鉄器は重く、また錆びやすいという難点があります。正直なところ扱いやすいとは言えませんが、使うごとに味わいが出て愛着の湧くお鍋です。

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    お気に入りの米専用鍋で美味しいご飯を

    日本人で良かった! と思える瞬間のひとつは、美味しいご飯を食べたときではないでしょうか。炊飯鍋で炊いた、炊き立てのご飯を食べた時の幸福感は何にも変えられません。

    炊飯鍋でご飯を炊くことで、よりご飯の美味しさを感じるだけでなく、目で見て、炊き上がる香りや音を感じ、自分で調整する楽しさも感じられます。

    「お気に入りの炊飯鍋で、自分好みに自分史上最高に美味しいご飯を炊く!」。そんな楽しみが毎日できるってすごく幸せなことだと思います。お気に入りの炊飯鍋で美味しい時間を過ごしてくださいね。


     

    今回お話を伺ったNadia Artist
     
    料理家 がまざわ たかこ
    https://oceans-nadia.com/user/22477

    ●そのほかキッチンツールに関するコラムはこちら
    『Nadia Artistのおすすめキッチンツール』

    編集協力:アマゾンジャパン合同会社

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    Nadia編集部では、食や料理、暮らしにまつわるコラムを毎日お届け!  時短簡単レシピからおすすめ献立、最新の食トレンドまで、幅広いテーマでみなさまに役立つ情報をご紹介していきます。

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