「坊さんの気絶」とは?
みなさんは「坊さんの気絶」をご存知ですか? インスタグラム上で「#坊さんの気絶」というハッシュタグで拡散され、話題になったお料理です。どうしてそんなに人気がでたのか? そしてどんなお料理なのか? 実際に作って、その魅力を徹底分析してみました!
「坊さんの気絶」はナスに炒めた玉ねぎとトマトを詰めて煮たトルコの家庭料理です。トルコ料理といえば、フランス料理、中国料理と並んで世界三大料理の一つとされています。
正式な料理名は「パトゥルジャン・イマム・バユルドゥ」といいます。
日本語に訳すと
パトゥルジャン=ナス、イマム=僧、バユルドゥ=気絶した
となります。
つまり「お坊さんが気絶するほど、おいしい料理」ということです。
人気の秘密とは?
インスタ映えする迫力とネーミング
煮込んだナスにソースが詰められた見た目の豪快さ、色合いも美しく華やかでとてもおいしそうに見えます。パッと目をひく鮮やかなお料理に加え、思わず気になってしまうユニークなネーミングにも広まった魅力があるようです。
シンプルな材料で誰でも作れる手軽さ
いざ作ってみようと思ったときに、作り方が難しいと躊躇してしまいますよね。でも「坊さんの気絶」なら、身近にある材料を切って炒めて煮込むだけ。調味料も砂糖と塩というシンプルさ。「さぁ、作ろう!」と思ったときに、気軽に作れるところも人気の秘密ではないでしょうか。
気になるお味は?
見た目のインパクトに惹かれて試しに作ってみたけれど、おいしくなかったという料理も中にはあります。しかし、この「坊さんの気絶」は名前の由来のとおり、とってもおいしいんです。甘く炒めた玉ねぎにトマトの酸味と塩気がからみ、ソースの中にいろんなうまみが凝縮されています。一緒に煮込んだナスとの相性も抜群です。
今まで食べたことはないはずなのに、なんだか食べたことがあるような懐かしい味でした。簡単でとてもおいしいので、ついつい誰かに作ってみたり、教えたくなる魅力があります。
作り方のポイント
料理の主役のナスは縦の縞模様に皮をむく
見た目の美しさももちろんですが、皮をむくことで蒸し焼きにするときにオイルやうまみが染み込みやすくなる効果があります。
ナスに切り込みを入れる
煮込んだ後に切れ目にソースが詰められるように、あらかじめ縦に切込みを入れておきます。
ナスを塩水につける
塩水につけることでアクを抜き、きれいな色に仕上がる効果があります。また、ナスにオイルが染み込みすぎないように防止する効果もあります。
玉ねぎはしっかりと炒める
きつね色になるまで炒めた玉ねぎにトマト缶と調味料を加えてソースを作ります。玉ねぎをしっかりきつね色になるまで炒めることで、素材の持つ甘みが増して、ソースのうまみのベースになります。
ナスはじっくり蒸し焼きにする
ソースができたら、同じフライパンにナスを入れて、弱火でじっくり蒸し焼き状態で煮込みます。そうすることで味がナスに染み込み、ねっとりおいしい食感に仕上がります。
ナスの切れ目にソースをつめる
ナスをお皿に盛り付けたら、切れ目にソースを詰めます。
パセリをたっぷりとふりかければ、完成です。
本場トルコでの食べ方
できたての熱々もおいしいですが、本場トルコでは冷菜として食べられているようです。冷めてもおいしく、保存がきくところから、夏の常備菜としても活躍するメニューなのだとか。
あまってもアレンジで活用!
たくさん作りすぎて、あまってしまったときには、パスタソースにアレンジするのがおすすめ!
また、お肉やお魚料理と一緒にピタパンなどにはさんでサンドイッチにしてもOKです。お肉やお魚と組み合わたり、ごはんやパン、パスタとの相性も抜群。いろんなアレンジ料理の展開が楽しめますよ。
華やかでインパクトのある見た目、簡単に作れるのに、はずれのないおいしさなど魅力が満載なところが、人気になった理由だとわかりました。ぜひ、ご家庭でも作ってみてくださいね。
レシピの詳細はこちら
https://oceans-nadia.com/user/10697/recipe/145526
動画でも作り方を詳しくご紹介しています!
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