行楽日和に食べたいレシピとは?
お仕事にて、九州の郷土料理「がめ煮」を製作。レシピのテーマが「秋の味覚を堪能できる行楽日和」。このお題が来た時はすっごく悩みました。
「行楽=お弁当」
これがずーっと頭から離れず(笑)さらに秋の食材を使うとなると「炊き込みごはん」が頭から離れず。
そんなときふと頭をよぎったのが子供の頃の運動会のお弁当の記憶。唐揚げ、海老フライ、卵焼き、オニギリ・・・・あ、「がめ煮」!!!
がめ煮って?
私が育ったのは愛知県ですが両親とも九州出身。そういえば、お正月の時もかならずおせちには「がめ煮」が入っていました。九州に帰省して迎えたお正月もばぁちゃんのがめ煮は欠かせなかった。
そう考えると「がめ煮」、 実は我が家の行楽料理だったのです!
博多弁の「がめくり込む」(「寄せ集める」などの意)が名前の由来と言われる。また、文禄の役の時に、朝鮮に出兵した兵士が当時「どぶがめ」と呼ばれていたスッポンとあり合せの材料を煮込んで食べたのが始まりと言われている。亀煮から「がめ煮」と名づけられたと言われている。
現在は、スッポンではなく鶏肉を使うのが普通である。正月料理や祝いの席での料理として作られるほど地元では欠かせない味となっており、水炊きとともに農山漁村の郷土料理百選に福岡県の郷土料理として選ばれている。
引用:がめ煮ーWikipedia
ちなみに我が家のお弁当に入っているのは「がめ煮」。他のご家庭のお弁当に入っているのは「筑前煮」。本当は呼び方が地方によって違うだけなんですが、幼い頃は全然別ものと思っていたり(笑)
どのご家族もお子さんへの「運動会!がんばれっ!」の思いがこもっていたんだと思います。
縁起担ぎにも
「がめ煮」こと「筑前煮」ともに縁起の良い素敵ないわれがあるのをご存知ですか?
「縁起を担ぎ八の末広がりに八種類の食材を使う」
引用:「日本の郷土料理!」筑前煮!煮しめ!がめ煮!
なるほど、お祝い事にかかせない理由もここにあり!お祝いごとや人が大勢集まる際には「がめ煮」をお重につめて出す風習。運動会や行楽のお弁当にもよく使われているのも納得がいきました。
さて、茶色くなりがちな日本食。とくに煮物ですが、今回は無水調理する事によって旨味を閉じ込め彩りもよく仕上がりました。
あと少しで新しい年を迎えます。おせちの1品として「がめ煮」ぜひ作ってみてください。ちなみに実家に集う際の私のおせち担当メニューは「がめ煮」になりました(笑)
材料8人分
れんこん‥‥‥200g
里芋‥‥‥5個
干し椎茸‥‥‥小6個
鶏もも肉‥‥‥1枚
ゴボウ‥‥‥1本
にんじん‥‥‥1本
こんにゃく‥‥‥200g
絹さや‥‥‥6本
【A】淡口醬油‥‥‥大さじ3
【A】砂糖‥‥‥小さじ1
【A】酒‥‥‥大さじ3
【A】みりん‥‥‥大さじ3
【A】椎茸の戻し汁‥‥‥もどしてできた分量
作り方
(下準備)椎茸は500mlのお湯で戻しておく。
こんにゃくはスプーンで一口大にちぎり、分量外の塩でもみ込み臭みをとり、洗って水を切っておく。
野菜と鶏肉は一口大にきり、レンコンは分量外の酢を少しいれた水にさらして、水を切っておく。
絹さやは筋をとり、塩ゆでしておく。
①鍋にクッキングシートをしき、れんこん、里芋、しいたけ、ごぼう、にんじん、こんにゃく、鶏肉をいれ、蓋をして弱火で50分火にかけます。
②材料に火が通っていたら【A】をくわえ、落としぶたをして中火で味がなじむまで煮込む。
③器に盛りつけたら彩りに絹さやを飾る
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