前回は自然光での撮り方をお伝えしました。窓際の逆光、これが料理撮影の光の基本になります。方向性のある低い光が料理を立体的に映し出します。
今回は夜に照明を使って撮る方法です。特別な機材がなくても工夫次第で印象的な写真を撮ることができますよ。
夜の室内で撮影すると…こんな残念な写真に!
部屋の照明そのままで撮ると…とほほ。こんな写真になってしまうこと、ありますよね。
この写真はローストチキンを部屋の照明(シーリングライト)で撮影しました。真上からの光で立体感に乏しく、おまけにスマホの影まで写っていますね。これは悪い例です。
室内撮影のセッティングはこうする!
メイン写真に映っているようなLEDクリップライト、レフ板、半透明のビニール袋を使ってライティングします。
左奥からの低い位置からの逆光でライトを当て、右手前の影をレフ板で和らげました。
いい感じですが、まだ光が硬い感じがしたので、半透明のビニール袋(スーパーやコンビニのレジ袋)をクリップライトにふわっとかぶせて光を和らげました。
※電球や蛍光灯タイプのライトでは発火の恐れがあります、LED以外では絶対にやらないでください。
仕上がり例①
インスタグラムフィルター LO-FI で加工しました。
俯瞰撮影では光と影のコントラストが大切です。ライトの位置をいろいろ変えて試すといいです。光は低く、這うように、影の強さはレフ板の位置で調整します。近づければ影は弱く、遠ざければ強くなります。
仕上がり例②
レフ板を外し、ライトを左サイドから、画面右側(シャドウ側)にキャンドルを配置しました。
その後、インスタグラムフィルター JUNOで加工。
優しく懐かしい色合いのフィルターを選びました。キャンドルを写し込むとクリスマス感が増しますね。
仕上がり例③
インスタグラムフィルター Clarendonで加工。
アングルを下げて、陰影を強調してみました。クリップライトを被写体に近づけたので背景のクロスが暗く落ち、キャンドルの灯が印象的な力強い写真になりました。
写真は英語だとPhotograph、光で描くという意味です。
丁寧に作ったとっておきの料理を大好きな器に盛り付けたら、素敵な光で照らしてください。インスタフィルターは絵具を選ぶように描くように楽しんで、とっておきの一枚を残してくださいね!
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