今やSNSはとっても身近なもの。食べた料理、作った料理、さまざま写真を撮ってSNSにアップする人も多いでしょう。
でも料理写真を上手に撮るのは、なかなか難しかったりします。
そこで今回は、料理写真の基本的なポイントや撮り方、スタイリングのコツをお教えします。特別な道具や技術は必要ないので、ぜひお試しください!
料理写真の基本は「自然光・逆光」
まずは基本のポイントをおさらい。
料理は自然光で撮影が一番
フラッシュや照明が当たると料理の質感や色合いが変わってしまいます。料理本来の色合いを生かしつつきれいな写真を撮るには、やっぱり自然光が一番です。
逆光もしくはサイドから光が当たるようにする
光の当たり方次第で写真の印象もガラリと変わります。これは大きなポイントのひとつ。順行で撮影したものと逆光で撮影したものをくらべてみましょう。
こちらの写真は順行で撮影したもの。
悪くはないのですが、陰影が出にくいので平面的になってしまいます。写真全体がのっぺりとしてしまいメリハリのない仕上がりに。
対して逆光で撮影したものがこちら。
陰影が出てコントラストのきいた仕上がりに。ツヤ感やみずみずしさが出るので全体的にいきいきとした印象になりますね。
光は強すぎないように
きれいな写真を撮るためには、光の当たる窓の近くで撮影するのがいいのですが、明るすぎてもいけません。
光が強すぎると影ができてかえって暗くなってしまうことも。その場合は窓から少し離れた場所で撮影したり、レースのカーテンなどで光を和らげましょう。
アングルやスタイリングのコツ
では、実際に私が撮影した写真をご覧いただきながらアングルやスタイリングのコツをつかんでいきましょう。
まずは一番シンプルな撮り方。
真ん中にひとつ。カトラリーを添えて
https://oceans-nadia.com/user/60/recipe/130473
レシピはこちら【バナナ&ココアの豆乳かん】
https://oceans-nadia.com/user/60/recipe/129816
レシピはこちら【とうもろこしとズッキーニのおみそ汁】
被写体は一品で中央に。それだけではさみしく間が抜けた印象になりがちなので、カトラリーを添えます。
にぎやかで華やかな食卓の風景というのも素敵ですが、ポツンと料理がおかれているのも書籍の中の1ページのようでかわいらしいと思います。
ランチョンマットでさし色を加える
では次に、ただ置くだけではなく、少しだけ手を加えてみましょう。
アクセントやさし色を加えたいときに大活躍してくれるのがランチョンマット!
https://oceans-nadia.com/user/60/recipe/138949
レシピはこちら【ねぎ入りあっさり♪しょうゆ麹なめたけ】
ランチョンマットを敷くだけで、殺風景さがなくなり写真全体が引き締まります。
https://oceans-nadia.com/user/60/recipe/138780
レシピはこちら【炊くだけ!簡単!定番野菜のシンプルピラフ】
この写真では、料理に使われている食材の色と同じ色のランチョンマットを添えています。
ランチョンマットの色がアクセントとなり統一感も出ます。
前述の【バナナ&ココアの豆乳かん】で使っている布地も実はランチョンマット。
撮影用に大きなクロスやボードを用意するのは大変ですが、ランチョンマットなら何枚あってもそれほど場所をとらず、購入もしやすいですよ。
料理とのコーディネートを楽しみながら使いこなしましょう。
真ん中ではなく、少しずらして置いて撮る
次に、カメラアングルです。被写体を中央ではなく少しずらします。
https://oceans-nadia.com/user/60/recipe/116794
レシピはこちら【きゅうりと切干大根の塩麹和え】
左右どちらかに少しずらすだけで、あか抜けた印象に。お皿の端は切ってしまってかまいません。
また、基本的には斜め上から撮影するのがいいと思いますが、料理やスタイリングによって、時には真上からのショットもおしゃれな写真になります。
https://oceans-nadia.com/user/60/recipe/138313
レシピはこちら【ひじきときぬさやのごま味噌蒸し】
https://oceans-nadia.com/user/60/recipe/126843
レシピはこちら【じゃがいもとえんどう豆の塩麹煮】
ぐっと印象が変わりますね。斜め上から撮影してみて、どうもしっくりこないなぁ…という時は、思い切って真上から撮影してみましょう。思いのほかスタイリッシュな写真が撮れるかもしれません。
以上、今回は基本的なポイントとコツを簡単にまとめてみました。
大がかりな準備や意気込んだスタイリングは不要なので、気軽にトライしていただけると思います。撮影するとき、少しだけ気にかけてみてください。
おいしい料理・レシピが完成し、さらにきれいな写真が撮れると思わずガッツポーズをしたくなるほど嬉しくなるもの。
みなさんもぜひ、料理とともに撮影やスタイリングも楽しんでくださいね。