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    手動でも簡単!基本の生クリーム泡立てのコツ

    • 投稿日2020/10/19

    • 更新日2020/10/19

    • 調理時間10

    お菓子作りによく出てくる生クリームですが、6分立て、7分立て・・・ってよくわからない。クリームがボソボソして美味しくない、手で泡立てるのは大変。と思われている方に生クリームを上手に手で泡立てる方法とコツを伝授します!!生クリームをレシピに書かれた固さ通りに泡立てられると、きれいに仕上げられるだけでなく、食感が良くミルクの風味やコクを感じて味にも違いが出ますよ。

    材料

    • 生クリーム
      1パック(使用するクリームについては工程を参照)
    • 砂糖
      15g

    作り方

    ポイント

    使用する器具についてや純生クリーム(動物性脂肪)と植物性ホイップの使い分けについて詳しくは工程内に書きました。

    • 生クリームは冷蔵庫でよく冷やしておく。 泡立てに使うボール、泡立て器も冷蔵庫に入れて冷やしておく。

    • 1

      生クリームの分量に対し6~10%を目安に砂糖を加える。(量は用途による) 砂糖はできれば目の細かい微粒子グラニュー糖が良い。粒子の大きい砂糖を使用する場合は砂糖を加えてしばらく置いてから泡立て始める。 ボールはステンレス製かガラス製の物を使用し、ボールの底は氷水を入れた一回り大きいボールを当てる。

      工程写真
    • 2

      泡立て器は手首のスナップを利かせ、前後に動かす。ボールの中で円を描くように動かすのではなく、ボールの利き手側半分くらいのところを直線で前後に動かすイメージ。 とろみがついてきたら固さを見ながら必要な固さになるまで時々全体をムラなく混ぜながら泡立てる。

      工程写真
    • 3

      6分立てはとろみがついて、泡立て器ですくって持ち上げるとトロトロと流れるくらい柔らかい状態。 ムースなどにはこの固さで使うことが多い。

      工程写真
    • 4

      7分立てはさらにとろみがついて、持ち上げると一瞬ワイヤーの中にこもるがすぐにタラタラと落ちて跡が数秒残って消えていく。 ケーキのナッぺ(スポンジに塗る)に使う固さ。

      工程写真
    • 5

      8分立てはすくい上げると柔らかくお辞儀する伸びのいい角が立つ状態。 デコレーションケーキの絞り出しなどに使う固さ。

      工程写真
    • 6

      9分立てまで来ると泡立てる手に重さを感じ、持ち上げると泡立て器のワイヤーの中にクリームがこもって落ちてこないくらいの固さになる。短く固い角が立つ。 これ以上泡立てるとボソボソになり分離してくる。 デコレーションケーキのサンドに使う固さ。

      工程写真
    • 7

      *使用するクリームについて* スーパーではいろいろな種類のクリームが売られていますが私が使用しているのは「クリーム」という表示のある動物性脂肪の純生クリームです。 純生クリームの良さはコク、風味がよく、ミルクのおいしさを感じられるところです。 乳脂肪分35%の物は絞り出しに使える固さまで泡立てるのは難しく、47%の物はボソボソしやすいので両方を混ぜて、40~42%に調整して使っています。 47%の純生クリームに牛乳を混ぜて使用することもあります。 少し黄色がかった色味をしています。

    • 8

      「ホイップ」と書かれている物は植物性脂肪のクリームです。 純生クリームと比べると泡立てに少し時間がかかりますが、分離しにくく、安定性があるのでケーキのデコレーションの途中でクリームがダレたり、ボソボソになってしまうという失敗が少なくなります。 純生クリームと比べあっさりした軽い味わいで真っ白に仕上がります。 泡立て方は純生クリームと同じでよく冷やしながら泡立てます。

    • 9

      純生クリームと植物性のホイップを混ぜて使う方法もあります。 純生クリームのコクや風味を持ちながら、ホイップの安定性もあるので、扱いやすいクリームができます。

    • 10

      *器具について* 生クリームの泡立てに使う器具はすべて乾いたきれいなものを使います。熱伝導の悪いポリカーボネート製ではなく、よく冷やすことのできるステンレスやガラスのボールを使います。器具自体もあらかじめよく冷やしておきます。

    • 11

      *そのほかの注意点* 生クリームや器具をよく冷やしておくのが大切だと書きましたが、室温が高いことも失敗しやすい原因になります。 特に夏場はクリームがボソボソしたり、ダレたりしやすいので室温にも気を付けてください。 ボソボソと分離してしまったクリームを元に戻すことはできません。ケーキに塗ったり、絞り袋に入れる作業だけでも固くなっていくので、必要な固さの一歩手前で泡立てを止めるのをお勧めします。少し固くなりすぎてしまった場合は、泡立てていないクリームを少し足して優しく全体を混ぜると柔らかくすることができます。

    レシピID

    400039

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    hoppe
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    hoppe

    料理研究家

    hoppe(ほっぺ) 大阪府出身、在住 2歳年上の主人と、男子3人の5人家族 元看護師(産婦人科、整形、脳外、内科などの勤務を経て高齢者のデイサービス勤務をしてきました。特に高齢者デイサービスは私にとって天職と思えるような充実した楽しい日々でした。) 昔から趣味はと聞かれれば「お菓子作り」と即答してきました!今も変わらずお菓子作りが趣味です。 私の初めてのお菓子作りは小学生のとき。 母が驚くことを期待しながら一人でレシピを見て作った型抜きクッキーでした。 仕事から帰った母の驚いた顔と美味しいと喜んだ顔は今でも忘れられません。 お菓子作りには幸せがいっぱい詰まっています♪ 買うのが当たり前だと思っていたケーキを自分で作れた喜び。 誰かのことを想ってレシピや材料を選んだり、出来上がりを想像しながら作るワクワクした時間、相手が手作りに驚いたり「美味しい!」と笑顔になる瞬間、オーブンからただよう甘い香りに包まれる時間やドキドキしながらオーブンを覗き込む時間、焼き立てを味わえるのも手作りならでは。 でも、日々のお料理とは違い、お菓子は必要不可欠なものではありません。 毎日のことではないので特別な日のケーキは買えばいいし、わざわざ材料や道具を揃えて、となるとハードルが高い物だと思います。 でも、特別なものだからこそ手作りすればさらに特別感は大きくなり、喜びも膨らむと思います。 そして、お菓子作りってやってみると意外と難しい物ではありません。 私は今までお菓子作りを通してたっくさんの幸せを感じてきました。 家族のために日常的にパンを焼くようになってからは友人を招いて、手作りのパンや料理、デザートをふるまっておもてなしをする楽しさも知りました。 この幸せな気持ちをたくさんの人に感じてもらいたい! 自分でケーキやパンを作れる喜びを知ってもらいたい! 安心、安全なお母さんの手作りおやつや焼きたてほわほわパンの優しさをたくさんのおうちに広めたい。 その思いがすごくすごく強くなったので、看護師を辞めてレシピをお伝えすることに力を注ぐことにしました。 日々のおやつだけでなくおもてなしや特別な日に作るお菓子レシピをメインに、大切な家族のために安心、安全にこだわって作る料理やパン、友人をまねくときのおもてなしランチのレシピも公開していきます。 私のレシピを信じて材料を揃えて時間をかけてくれる誰かの笑顔を想像して(*^^*)

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