本場ドイツではクリスマスの4週間前から少しずつスライスして食べるというシュトーレン。だんだんと変化する味わいを楽しめる日持ちする菓子パンです。自分で作ると好みのドライフルーツやナッツを選んだり、スパイスの量を好みに調節出来たりと作る段階から楽しめます。 手間暇かけて作ったシュトーレンをクリスマスまで少しずつ楽しむなんて贅沢ですよね。 材料や工程が多いのですごく大変そうに見えるかもしれませんが、作ってみると意外と簡単にできるので、是非チャレンジしてみてください。
漬け込みフルーツは好みのドライフルーツを選んで自分で作ることもできます。時間はかかりますが、こちらもぜひご覧ください。 https://oceans-nadia.com/user/199129/recipe/401375 「ミックスフルーツ」や「ラミーフルーツ」などの名前で市販されている漬け込み済みの物なら手軽に使えますので探してみてください。
中種用の牛乳は35度くらいに温める。
*中種を作る* A 強力粉(中種用)45g、牛乳(中種用)30g、インスタントドライイースト(中種用)2gゴムベラで混ぜて粉気がなくなって来たら手でこねて生地をボールにラップをして約30℃の場所で1時間発酵させる。
発酵後の生地は膨らんで大きくなっていて、引っ張ってみると糸が引いたような状態になっています。
バター(食塩不使用)は電子レンジ300wで30~40秒ほど加熱して柔らかくし、砂糖、塩を加えて混ぜ、さらに卵黄を混ぜてよく擦り混ぜる。
強力粉を加えてなめらかな状態になるまで混ぜ、中種をちぎって加える。
手でよくこねる。
漬け込みフルーツ、ナッツ(アーモンド、クルミなど)、シナモンパウダーを加え手で押し込むように混ぜこんでいく。シナモンの量は好みで調節してください。 他にナツメグやカルダモンを加えるのもおすすめです。
天板に載せて35度で30分発酵させる。 ここでもパン生地のように大きく膨らむことはありません。わずかに大きくなったかな?という程度で大丈夫。 オーブンの発酵機能を使うのが便利ですが、使えない場合は室温に1時間ほど置いておいても大丈夫です。
オーブンを180度に予熱する。
焼きあがったら溶かした食塩不使用バター(仕上げ用)を全面(底面にも)にコーティングするように何度も塗り重ねラップで包んで冷ます。 焼き上げてすぐは割れやすいので、裏返すときは優しく扱ってください。
冷めたら粉砂糖(仕上げ用)を全面(底にも)まぶす。
ラップでしっかりと包み2~3日寝かせてからが食べごろ。
ナイフは乾いた清潔なものを使用し、シュトーレンを手で直接触らない様にして薄く切る。カット面が空気に触れにくくするため中央から端に向かって切るようにするとよい。 切った後はラップでしっかりと包みなおし、湿気の少ない涼しい場所に保存する。匂い移りや、食感の劣化があるので冷蔵庫には入れない。 スライスした物を1枚ずつラップで包んで冷凍保存することはできます。トースターで軽く焼いて食べるのがおすすめ。
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hoppe
料理研究家
六車樹里(むぐるまじゅり) ひらかた独歩ふぁーむ、広報(SNS周りや旬のレシピ担当) 大阪府出身、在住 2歳年上の主人と、男子3人の5人家族 看護師を経て、お菓子、パンのレシピやコラム作成を数年したころ自己免疫の肝臓疾患を発症するとともに精神的にも底の状態が1年以上続き家からほとんど出られない状態に。 大好きだったお菓子やパンを作ることも苦痛になりレシピサイトはおろかパソコンを開くことすらつらく、人と会うことも外出も避ける日々・・・ そんな中、市の広報に掲載された地域活性化を目指して奮闘する農家の記事を読み、農業を通じた地域活性化の取り組みに興味が沸き、農業への関心が高まりつつあった矢先、偶然先の農家さんの食育に関する講演のチラシを手にすることに。 気にはなったものの当時は精神的に外出が難しい状態で、何とか配信期限ぎりぎりに、講演を記録した動画を見ることができる。 その中で話されていた「自分が農業を続けることで、その風景を守っていきたい」という想いに感銘を受ける。 さらにその方の作る野菜の持つ力強さや味わいの濃さ、甘み、食感すべて、人生で一番と言い切れるほどの美味しさにただただ感動。 すぐにこの農家さんに連絡を取り、翌月からその農家さんの元で働くことに。 畑で働くようになって、みるみるメンタルが改善。自分でも驚くほどに毎日が楽しく生き生きと過ごせるように。 あれほど苦痛だったお菓子を作ること、レシピを作ることも仕事として再開、野菜そのものの持つ旨味や食感を生かしたレシピを考案し消費者の方に向けて発信中。 遠くから運ばれてくる有名どころの野菜より、鮮度が大切な野菜の地産地消のメリットは大きいことを日々実感するとともに、地域で採れたばかりの野菜の魅力を知ってもらいたいと奮闘中です。