バレンタインの時期にピッタリなココアとチョコチップのプチパン。 バリっとした皮と中のもっちもち、ほろ苦い生地にチョコチップが癒しの存在。お食事にも合うパンです。 ハード系のパンは難しいイメージですが、ほわほわ柔らかいパン生地よりこねるのがずっと楽。 オーブンを高温にすることと、湿気がうまく与えられないとクープがうまく開かずのっぺりした見た目になり、残念な気持ちにはなりますが、焼き立てを頬ぼればそんなの忘れちゃう!
オーブンに十分な湿気を与えられるかどうかがカギです。スチーム機能のあるオーブンならそれを使えばいいと思いますが、なければ、オーブン庫内の温度を下げずに、コンベクションの風であっという間に蒸発しない程度のたっぷりの蒸気をいかに発生させられるか。なかなか難しいのですが、うちではタルトストーンを一緒に入れて予熱し、それに熱湯を50mlかけて蒸気を発生させています。ただし、オーブン故障の可能性があり、推奨されるやり方ではないので、判断は任せます。切れ込みに細く切ったバターを入れるのがパカっと開くし、一番いい方法かも。
休ませた生地の端をつまみ、引っ張り上げる。
引っ張り上げた生地を中央へ押し込む。 少しボールを回して引っ張り上げる位置をずらし、また引っ張り上げて押し込む。これを20回くらい繰り返す。
発酵後の生地。
カードで8等分する。
生地を底から上の中央へ向かって手繰り寄せて集めるようにしてとじ目をしっかり閉じる。 外に飛び出たチョコチップは焦げて苦くなるので、できるだけ内側に入るようにする。
発酵が終わった生地に切れ味のいいナイフで切れ込みを入れ、霧吹きで表面にたっぷり湿気を与え、庫内にも十分湿気を与えてオーブンシートを天板の上に滑り込ませ、220℃のオーブンで15分焼く。
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料理研究家
六車樹里(むぐるまじゅり) ひらかた独歩ふぁーむ、広報(SNS周りや旬のレシピ担当) 大阪府出身、在住 2歳年上の主人と、男子3人の5人家族 看護師を経て、お菓子、パンのレシピやコラム作成を数年したころ自己免疫の肝臓疾患を発症するとともに精神的にも底の状態が1年以上続き家からほとんど出られない状態に。 大好きだったお菓子やパンを作ることも苦痛になりレシピサイトはおろかパソコンを開くことすらつらく、人と会うことも外出も避ける日々・・・ そんな中、市の広報に掲載された地域活性化を目指して奮闘する農家の記事を読み、農業を通じた地域活性化の取り組みに興味が沸き、農業への関心が高まりつつあった矢先、偶然先の農家さんの食育に関する講演のチラシを手にすることに。 気にはなったものの当時は精神的に外出が難しい状態で、何とか配信期限ぎりぎりに、講演を記録した動画を見ることができる。 その中で話されていた「自分が農業を続けることで、その風景を守っていきたい」という想いに感銘を受ける。 さらにその方の作る野菜の持つ力強さや味わいの濃さ、甘み、食感すべて、人生で一番と言い切れるほどの美味しさにただただ感動。 すぐにこの農家さんに連絡を取り、翌月からその農家さんの元で働くことに。 畑で働くようになって、みるみるメンタルが改善。自分でも驚くほどに毎日が楽しく生き生きと過ごせるように。 あれほど苦痛だったお菓子を作ること、レシピを作ることも仕事として再開、野菜そのものの持つ旨味や食感を生かしたレシピを考案し消費者の方に向けて発信中。 遠くから運ばれてくる有名どころの野菜より、鮮度が大切な野菜の地産地消のメリットは大きいことを日々実感するとともに、地域で採れたばかりの野菜の魅力を知ってもらいたいと奮闘中です。