「高温多湿」は、菌が一番活動しやすい条件
食材が傷む原因は様々ですが、なぜ夏になると食材が傷みやすくなるのかご存知ですか?
食材を傷ませる原因の1つである「菌」は、37度くらいの湿気が多い場所が大好きなんです。そう、これってまさに高温多湿な日本の夏のこと。
ですから梅雨や夏場は、菌が繁殖しやすく、食材が傷みやすくなってしまいます。
食材をダメにしないためには、少しでも湿度・温度の低いところに保存することが大事。そして、湿度を低くするためには、「密閉」がキーになります。
今回は湿度と温度の観点から、梅雨時に気を付けたい食品保存のコツをお教えします。
シンクの下に食材を置くのは今すぐやめる
調理中でも出し入れしやすいという理由からシンク下に食材を保存している人、多いと思います。ですが、じつはこれは間違い。
シンクの下は冬場でも湿気が多く、梅雨や夏はさらに湿度が高くなります。さらに通気性も悪く、食材保存には向かない場所。
ですからシンクの下に食材を保存するのは、極力やめましょう。保存するなら、開封後も劣化しにくい油や、買い置きしてある未開封の調味料くらいにしましょう。
乾燥材を使う
湿気がたまりやすいものは、乾燥材と一緒に保存しましょう。オシャレなものから実用的なものまで色々あります。100円均一でも売っているので、一度使ってみては?
使うときは、必ず食品用の乾燥材を使用してくださいね。
コーヒーは常温で完全密閉
インスタントコーヒーは湿気で固まりやすい食品の1つです。梅雨や夏場は注意しましょう。
買ってきたボトルに乾燥剤を入れて保存するか、密閉できる瓶などに入れ替えます。
冷蔵庫に保存する人もいますが、きちんと密閉できていれば常温で大丈夫です。コーヒーは脱臭作用が強いので、密閉していない状態で冷蔵庫に入れると、様々な食品の臭いがコーヒーにうつって、コーヒーの風味が損なわれる原因にもなります。
食パンは袋に入れて常温に
ビニール袋をきちんと閉じれば常温でOKです。直射日光が当たらず、温度変化が少ないところで保存しましょう。
ただ、食パンは水分含有量が多い食品なので、腐りやすいのも事実。すぐに食べない分はラップに包んで冷凍保存するのが安心です。
果物は食べる前に冷やして
もともと南国で作られているトロピカルフルーツは常温保存OKです。
カゴなどの通気性の良い容器に入れ、直射日光の当たらないところで保存しましょう。
果物は冷たい方が美味しいので、常温保存していた果物も食べる直前に冷蔵庫に入れて冷やしてから食べるのがオススメです。
過信は禁物!冷蔵庫
「冷蔵庫に入れれば大丈夫」という過信は禁物です。
冷蔵庫は湿度変化が大きく、こまめに掃除をしていないと菌が繁殖しやすくなります。
また冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると、きちんと冷えないこともあるので、目一杯入れずに、7割くらいにとどめましょう。
そして少なくとも月に1度は掃除をして、清潔な冷蔵庫をキープすることが、食品保存の上で大切です。
せっかく買った食品。最後までおいしく楽しむためにも、保存方法を確認してみてくださいね。