肌が乾燥する原因は「バリア機能」にあった!
皮膚は体の内側に真皮、外側に表皮と呼ばれる層があります。そして表皮の一番外側には角質層があります。
この角質層には、天然保湿因子(NMF)、皮脂膜、角質細胞間脂質があり、これらがバリアとなって肌の水分を保っています。中でも天然保湿因子は真皮や外気から水分を吸収し、肌の潤いを保っている大切なもの。
しかし、このバリア機能がうまく働かないと、空気が乾燥しやすい秋冬になると、肌内部の水分が蒸発しやすくなり、水分を保てなくなってしまうんです。これが乾燥肌の正体です。
ちなみにこの肌本来のバリア機能は、化粧品による「外側からのケア」と比べても、とっても強力。そのため、身体の中からケアして、本来に備わっているバリア機能をきちんと働くようにしてあげることが乾燥肌対策には大切なんです。
乾燥肌を内側からケアする3つのポイント
乾燥肌を予防するために大切な3つのポイントとおすすめ食材を紹介します。
①肌のターンオーバーを整えること
肌は1ヶ月~3ヶ月ほどのサイクルで生まれ変わっています。このサイクルは年齢などにより個人差があります。
皮膚は内側から外側にかけて真皮→表皮→角質層というと構造になっています。皮膚の細胞は内側から外側に向かって押し上げられていき、最後に剥がれ落ちていくのです。このサイクルのことをターンオーバーと言います。
このターンオーバーが整うと常に健康な肌でいることができます。そして肌のターンオーバーに大切なのはタンパク質です。
おすすめ食材:3食欠かさず食べるべし!タンパク質
肌の材料であるタンパク質が足りなければ、ターンオーバーは正常にできません。ちなみに、バリア機能として働く天然保湿因子もタンパク質でできています。
乾燥肌を対策するために、タンパク質は毎食食べるのが◎。1食の目安は自分の片手のひらの大きさの量の肉や魚などです。
②抗酸化作用のある食材を積極的に摂ること
抗酸化作用とは、体内の活性酸素を除去してくれる働きのこと。ストレスや偏食、加齢などで発生する活性酸素は、体内を酸化させ、肌のくすみやシミ、シワなどの原因になります。
抗酸化作用のある食べ物をしっかり食べることは、身体の内側からのケアの要です。抗酸化力のある食材を食べるようにしましょう。
ビタミンACEで体内を抗酸化
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは抗酸化作用が強いビタミンです。
ビタミンAはかぼちゃ・にんじん等、ビタミンCはピーマン・葉野菜・果物等、ビタミンEはアボカド・ピーナッツ・ごま等に含まれています。
色の濃い緑黄色野菜は抗酸化作用のある栄養素が多く含まれるので、毎日食べるようにするのが◎ですよ。
③腸をきれいにすること
「肌は腸を映す鏡」とも言われるほど、腸と肌は密接に関わっています。腸内環境を整えることが健康な肌へとつながるんです。食物繊維と発酵食品を積極的に!
食物繊維と発酵食品で腸内環境正常化
食物繊維は成人女性で1日18g以上が目標ですが、この量を毎日摂るのはなかなか至難の業です。
量を気にするのはなく、食物繊維の多い根菜(ごぼう・れんこん等)やネバネバ食材(納豆・ながいも等)、きのこ類、海藻を積極的に食べる習慣を付けましょう。また、ヨーグルトなどの発酵食品も◎です。
肌の状態を良く保つには毎日の食事が大切
肌は約1ヶ月~3ヶ月で少しずつ生まれ変わります。そのため、肌の状態を改善させるためには毎日の食事を見直すことが大切。
何かを食べたからと言って、急に肌の状態が良くなるわけではないですが、毎日の食事を少しずつ気をつけていくことで、次第に良くなっていくはずです。
内側からのケアで乾燥肌を予防しよう
いかがでしたか? 乾燥肌予防の内側からのケアでは、肌のターンオーバーを整え、体内の酸化を予防し、腸内をきれいにすることが大切とお伝えしました。
この機会にタンパク質や食物繊維などの多い食材を毎日の食事にとり入れてみてくださいね。
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