生よもぎを使った、見た目も香りも春らしさいっぱいのよもぎ餅です。 春先のよもぎは、やさしくふわっと香って、アクも少ないので使いやすいです。 白玉粉を使って電子レンジで作るので手軽な分、よもぎ餅を柔らかく仕上げるひと工夫をプラス。 翌日も柔らかくておいしい、簡単だけど本格的な美味しさに仕上がります。
粗熱が取れるまで餅を冷水に入れて冷ますこと(水さらし)がよもぎ餅をやわらかく仕上げるポイント! 熱々のお餅は冷める時に水分が一緒に飛んでいってしまうので、水にさらすことで柔らかさが持続しやすいお餅になります。 旬の生よもぎがおすすめですが、ない場合は乾燥よもぎ粉5g程度で代用できます。
よもぎは水を替えて何度か洗い、柔らかい葉を摘んで固い茎は除きます。
湯を沸かして塩(分量外)を入れ、よもぎ(生)を1分程度茹でます。 ※春の時期のよもぎでない場合や、葉が固い場合は重曹を入れると良いです。
冷水に取り、さっとさらしたら水気を絞ります。 ※香りが飛んでしまうので長くさらしません。アクが強い場合や重曹を使った場合は長めにさらします。
包丁で細かく切ったらすり鉢ですってペースト状にします。すり鉢がない場合はフードプロセッサーなどを使ってください。
ボウルに白玉粉と上白糖を入れ、水を少量ずつ加えながらゴムベラでなめらかになるまで混ぜます。
3のよもぎを入れよく混ぜ、ラップをかけて600wの電子レンジで段階的に加熱します。 (この段階でよもぎを入れないと餅に混ざりにくくなります)
2分加熱→取り出して混ぜる→1分30秒加熱→取り出して混ぜる→1分加熱→取り出して混ぜる 徐々に火が入り、餅に透明感が出てよもぎの色も濃く感じるようになります。 ゴムベラに餅がくっつきやすくなってくるのでその都度水で濡らしてから混ぜます。
【ひと手間ですが、ここがやわらかく仕上げるポイント!】 冷水を入れたボウルに、熱々の餅を入れて粗熱が取れるまで3分~5分程度冷まします。 水の中で平らにのばして均一に冷めるようにします。
水気を切ってすり鉢に入れ、水で濡らしたすりこ木で5分ほど搗くとさらに伸びの良いなめらかなお餅になります。 ※すり鉢がない場合はボウル+麺棒で代用できます。
片栗粉をひいたバットに取り出し、全体に片栗粉をまぶしたら8等分に切ります。
粒あんは30gずつに丸めておきます。 手作りする場合はこちらをご参考にどうぞ。 https://oceans-nadia.com/user/22477/recipe/375538
刷毛で余分な片栗粉を払ったら、よもぎ餅につぶ餡を包んでいきます。 ※包む際も餅が手にくっつきやすいので水を指に少量つけながら行うと包みやすいです。
きなこをひいたバットに包んだよもぎ餅を並べて上からきなこをふります。
407293
2021/04/30 23:12
がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。