食パンを使った「揚げないアメリカンドック」
子供にも大人にも大人気のホットスナック、アメリカンドック。
でも衣のつき方や油の温度で火の通りが変わるデリケートなお料理でもあるんです。生焼けだったり、焦がしてしまったり、長時間揚げすぎてパサパサになってしまったり…。揚げ油や中途半端に残った衣、後片付けも何かと面倒ですよね。
そこで思いきった「引き算料理」をご提案!
衣の代わりに食パンをクルクル巻いて代用。油で揚げるのも省略し、卵をつけてコロコロ焼くだけ。手間なし&ヘルシー♪
焼きたてアツアツはもちろん、時間がたって冷めてもおいしい! しっとりもっちり、独特の食感のアメリカンドックです。
パーティーやイベントでたくさんの方にふるまってますが「これは何?」「食パンとは思えない!」とビックリされます。
まずは衣を作って、巻いていきます
まずは衣代わりになる食パンを準備します。
今回は8枚切り、耳が白くてやわらかいタイプを使用。そのままでは巻きにくいので、軽く麺棒を転がしてのばします。
力を入れすぎるとパンがちぎれてしまったり、卵液を吸い込みにくくなってしまうのでご注意を。
厚みが均一になったら耳を切り落とします。
切り落とした耳はトーストして生ハムを巻けばグリッシーニ風に。オリーブオイルで炒め、塩コショウをふってサラダのトッピングに。バターで炒め、湯煎チョコを添えてチュロス風にしてもGOOD♪
★ポイント★巻き終わりになる部分だけ、ちょっとキツめに麺棒を転がして薄く伸ばしておきます。
幅は1~2cm程度を目安で。こうすると重なる部分の段差が少なくなり、後の作業がやりやすくなります。
巻き終わり付近には粒マスタードを塗ります。適度な風味と辛味をプラスできるだけでなく、食パンを密着させる糊代わりになってくれます。
手前に半分にカットしたスライスチーズを置き、ソーセージをのせてクルクル巻いていきます。
ソーセージは普段愛用しているタイプでもOKですが、あらびきフランクなど太めタイプを使用すると一段とアメリカンドックらしさが出ますよ。
これだけで大丈夫? ほどけてこない? と心配になるかもしれませんが、きゅっと押さえて巻き終わりを下にしておけば、粒マスタードがパンを適度にくっつけてくれます。
それでもどうしてもほどけてしまう! という場合は、粒マスタードを塗り足し、巻き終わりを下にしてコロコロ転がしてみてください。
ホットプレートでころころ加熱
バットに「卵 1個・牛乳大さじ2」をよく混ぜ、先ほど作ったアメリカンドック風食パンをさっと転がしてからめます。
これはパンのパサつきを防いで焼きやすくするのが目的なので、たっぷりたっぷり吸わせる必要はありません。
パンの周りに薄い膜を作るような感じ。卵液は8個でちょうどピッタリなくなる分量になります。
ホットプレートまたはフライパンを中温に加熱し、巻き終わりを下にして並べます。
私はオイルは使用しませんが、コーティングされていない物を使用する場合はサラダ油をごく少量塗ってください。
★ポイント★ガチャガチャ触る必要はありません。20~30秒ごとに少し回転させるイメージで、全体に均一な焼き色をつけていきます。焼き時間の目安は中火で3~4分です。
斜めにカットして盛り付け、ケチャップをかけて完成。
カットしないでソーセージに割り箸を刺し、そのままガブリとやるのもいいですね。
もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実はこれ、ロールアップフレンチトーストをアレンジしたものです。
ツナ&ルッコラ、ベーコン&トマト、クリームチーズ&フルーツ、プリン、あんこ…などなど、中の具をチェンジするとランチにおやつにお弁当に、と幅広く活躍してくれます。
パーティーならホットプレートといろんな具を並べ、ブッフェのようにしても楽しいですよ。
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